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歯周病と関係が深いインプラント治療
歯周病専門の歯科医師が解説

福嶋歯科医院

(多摩市/京王永山駅)

最終更新日:2022/12/13

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  • 自由診療

失った歯を補う方法の一つとして確立しているインプラント治療。同じく欠損した歯を補う入れ歯やブリッジなどに比べると、天然歯に近い見た目で、ほかの健康な歯に負担をかけずに済むというメリットがある。しかし「インプラントに失敗した」という話を耳にし、選択肢として不安を抱く人もいるだろう。インプラント治療がうまくいくかどうかは、手術前の口腔内のコントロールと術後のメンテナンスが大いに関わっている。中でも歯周病との関係は深い。そこで「福嶋歯科医院」の院長で、日本歯周病学会歯周病専門医の資格を持ち、アメリカでも先進の歯周病学の研鑽を積んだ福嶋太郎先生に、インプラント治療における歯周病治療の大切さや、介護の際のケア、治療後にかかりやすいインプラント周囲炎について解説してもらった。

(取材日2022年11月18日)

インプラント治療前には歯周病をしっかりケア。術後はインプラント周囲炎の早期発見のためメンテナンスへ

Qインプラント治療は誰でも受けられる治療ですか?
A
1

▲インプラント治療を受ける前に歯周病を治療しておくことが重要

ほとんどの方は受けられるのですが、成長途中のお子さん、重度の骨粗しょう症や重度の糖尿病の方、ヘビースモーカーの方には向かない治療です。インプラントは糖尿病、喫煙、歯周病が失敗に関わる大きな原因といわれています。歯周病は、1つの部分だけが歯周病だったとしても歯周病菌は口の中全体に回りますので、インプラント治療前に歯周病治療が必要です。ですので、きちんと治療をして継続してケアができる状態にならないとインプラント治療へは進めません。同様にケアが必要になることをご理解いただけない方も治療を受けることは難しいといえます。骨がなかったり、歯肉が足りなかったりした場合は、手術で補えますのでご安心ください。

Qインプラント治療前の歯周病のケアはどのように行いますか?
A
2

▲自身で口腔ケアができる状態になってからインプラント治療に進む

歯周ポケットの検査を行います。歯周ポケットの深さは2、3ミリが適正で、それ以上深くなると歯周病と診断します。5ミリより浅ければ一般の歯科医院でも掃除ができますが、5ミリ以上になると歯肉を切開して掃除しなければ根治は難しくなります。ですので、歯周外科の知識があるクリニックでの治療が必要です。また、歯周ポケットを測ったときに血が出ないこともケアができている目安になります。血が出るというのは炎症があり、きちんと歯磨きができていない状態です。染め出し液を使って磨けていない部分を再確認して、ケアの方法を見直します。歯周病治療が済み、ご自身でケアできる状態になってからインプラント治療に進みます。

Q使用するインプラントはどのような基準で選んでいますか?
A
3

▲インプラントにも種類や特性があり選び方も重要なポイント

インプラントは、歯となる部分と骨に埋め込むインプラント体、そしてこの2つをつなぐアバットメントで構成されています。この結合部分の形状によって菌のたまりやすさが変わり、耐久性にも影響します。アバットメントには種類があり、一体型という比較的菌がたまりにくいタイプもあるのですが、当院が使っているのはくびれがある形状のプラットフォームスイッチングというタイプです。これは接合部付近の骨吸収を最小限に抑えることを目的とした形状なので、骨をしっかり作りたい当院ではこちらを採用しています。併せて、メンテナンスを考えると20年後も道具が手に入らないといけませんので、信頼できるメーカーの材料を選んでいます。

Q介護の際のメンテナンスも視野に入れているそうですね。
A
4

▲老後のメンテナンスについても視野に入れておくことが大切

ばい菌がたまりにくい構造のアバットメントを採用し、ケアしやすい口腔内をつくることが、介護の際のインプラントのメンテナンスを楽にする一つの方法だと思います。加えて、インプラントには入れ歯と組み合わせるロケーターというタイプもあります。埋め込んだインプラント体にボタンのようなものをつけて、入れ歯をパチンと取りつけます。これは歯茎への吸着力で固定する一般的な総入れ歯が合わない方にも、安定して取りつけられる方法です。もちろん入れ歯部分は取り外しできるので、寝たきりになってしまい介護が必要になった方でも、とても便利にお使いいただけると思います。

Qインプラント治療後に歯周病になるケースもあるのでしょうか?
A
5

▲治療後も継続したメンテナンスを受けることが重要

インプラント版の歯周病ともいわれるインプラント周囲炎がリスクとして挙げられます。インプラント周囲炎はインプラント治療をした方の1割ほどいると考えられていますが、実は原因がはっきりせず、治療法はまだ確立していません。歯周病が原因と思われてきましたが、研究によると歯周病菌は見つからず、口の中に一般的にいる細菌が骨を溶かしていたそうです。未知の病気ではありますが、歯周病の前段階に歯肉炎があるように、インプラント周囲炎にも前段階があり、早期発見することで抑えられます。ホームケアと併せて定期メンテナンスを受けましょう。

ドクターからのメッセージ

福嶋 太郎院長

インプラントと聞くと怖いイメージを持つ方も多いようです。これはわれわれ歯科医師にも原因があり、過去、適切な治療をしなかったケースが、悪い噂につながったのだと思います。しかしインプラントは、とても良い治療方法であると自信を持ってお伝えしたいです。例えば歯が1本なくなったときに、今までは隣の歯を削って支えにして義歯を作っていたため、健康な歯の負担になり、いずれその歯を失う原因にもなっていました。インプラント治療というのは、その負の連鎖を断ち切ることもめざせる方法です。嫌悪感を持たずに治療のオプションの一つとして検討されると、ご自身に今後の人生にとって有用なものになるのではないでしょうか。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本49万5000円~、ロケーター義歯(入れ歯)/30万円

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