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金光寛承 院長の独自取材記事

武蔵小金井クリニック

(小金井市/武蔵小金井駅)

最終更新日:2021/10/12

金光寛承院長 武蔵小金井クリニック main

「武蔵小金井クリニック」へ足を踏み入れると、そこにはホテルのロビーのような優雅な空間が広がっている。背後に絵が掛けられ洗練された受付、大理石の床にクラシックなソファ、片隅にはアップライトのピアノまで置いてある。金光寛承院長が「病診連携医療」を行うクリニックとして武蔵小金井で開業したのは1991年のこと。それ以来、内科のエキスパート集団として地域の医療に貢献してきた。番号で待ち時間がわかるシステムや、患者を「患者さま」と呼ぶ徹底など、独自の取り組みも多い。「患者さまの立場に立って考える」ことを基本に作り上げてきたクリニックについて、院長にさまざまな話を伺った。

(取材日2015年3月20日)

内科のエキスパート集団

どういった経緯でこちらに開業なさったのでしょうか。

金光寛承院長 武蔵小金井クリニック1

私は東京医科歯科大学の医局で腎臓の研究をしていた時期もあったのですが、もともと臨床志望でしたので、当時は系列の武蔵野赤十字病院で勤務していました。24年以上も前のことで、その頃の武蔵野赤十字病院はたいへん混雑していて、待合室には立ってお待ちになっている患者さまもいるほどでした。その中には風邪でいらしたサラリーマン風の方もいれば、喘息の発作で苦しんでいる方も、肝不全ですぐにも腹水を抜かなければならない方も、一緒にお待ちになっている。この状態を見て、私は高度な医療設備を備えた病院は今すぐ処置が必要な方、高度な医療が必要な方の治療に専念し、風邪や高血圧など比較的病状が安定している方はクリニックで診るというように役割分担をすべきではないかと思うようになりました。今でいう「病診連携医療」ですね。その思いを当時の院長先生にご相談したら、「それならば近くで開業しては」ということになり、この武藏小金井で開業することになりました。それが1991年のことで、最初は隣の薬局に間借りして診療を始めたのですが、6年後に自宅を兼ねた現在のビルで診療するようになりました。

こちらは内科のエキスパートが揃っているそうですね。

はい。大病院の外来と同等かあるいはそれ以上のレベルで診療を行えるよう、日本消化器病学会消化器専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本循環器学会循環器専門医がおりますし、糖尿病、内分泌系の専門家もいます。どの先生も専門の医師の中でも中堅クラスの力のある先生方で、内科だったらどこにもひけをとらないクリニックになっていると自負しています。そういった治療を支えるための、マルチスライスCTや胃カメラなどさまざまな検査機器・設備もそろえています。もちろん一般診療も行っていますし、もっと高度な医療が必要な場合は、患者さまのご希望もうかがいながら、病院へご紹介しています。何よりも患者さまの立場にたった医療ということに重点を置いています。

4つの診察室それぞれに、何人待っているか、わかるような表示がありますね。

金光寛承院長 武蔵小金井クリニック2

患者さまを30分以上お待たせしないようにというのが当院のモットーです。個人情報の保護ということもあり、受付でお渡しした番号で診察室へお呼びしていますが、その番号が診察室ごとに表示されているので、どれぐらいお待ちになるか、だいたいわかるようになっています。どの先生も優秀ですけれど、人間には相性というものがありますから、受付で指名していただけば、ご希望の先生の診察が受けられるようになっています。呼び込みのときは「〇〇番の患者さま、△番診察室へお入りください」と、患者さまを「さま」づけでお呼びしています。これは開院当時から徹底していることです。職員全員にこちらが「診てあげる」のではなく、「診させていただいている」のだという意識を強く持ってほしいからです。

月一度のレディースデーには女性スタッフのみで健康診断

1階が一般外来で、2階は総合検診部門になっているんですね。

金光寛承院長 武蔵小金井クリニック3

2階では人間ドック、健康診断を行っています。月に1回、レディースデーを設けていて、その日は2階は男子禁制です(笑)。健診を受けられる方はもちろん、医師、検査技師、看護師、職員などスタッフもすべて女性です。婦人科の先生もお見えになりますから、乳がん、子宮がんなど女性特有の病気の検診、相談ができます。健康診断、人間ドックでは、院内感染防止のため、使い捨てのスリッパを使用しているんですよ。当日お使いいただいたスリッパはポーチをおつけしているのでお持ち帰りいただくこともできます。

こちらならでは取り組みがいろいろあるのですね。

どこかのクリニックの模倣をするわけではなく、あくまで患者さまの目線に立って、どうあったらいいかを一つ一つ自分たちの頭で考えながら作り上げてきました。ハードの面でもさまざまな工夫をしているつもりです。例えばエントランスの受付や待合室がホテルのロビーのようで病院らしからぬ雰囲気にしてあるのもそのひとつですね。病気を抱えてどちらかと言えば暗い気持ちでいらっしゃる方が多いと思いますので、なるべく明るく居心地のいい環境でお迎えしたかったのです。カルテを患者さまから見えるところに並べていないのも同じ理由で、独自のシステムを作って受付の後ろにカルテ室を設けています。

訪問診療に取り組まれたのも早い時期からと伺いました。

金光寛承院長 武蔵小金井クリニック4

長く診療を続けていますと、患者さまもだんだん高齢になり、通えなくなる方も出てきます。だからといって、入院するほど具合が悪いわけではない。そういう方はこちらのほうから伺いますよということで、現在週1回木曜日に私が回っています。関わった患者さまには最後まで安心して診療を受けていただきたいと思っています。2000年に介護保険がスタートした時には、院内に訪問看護ステーションも開設しました。在宅医療に携わる者として、私もケアマネジャーの方と対等に話をしたいと思い、初回の介護支援専門員の試験を受けました。だから、私はケアマネジャーの資格を持っているんですよ。人間ドックや健康診断で病気にならないよう予防医学に力を入れ、お年を召して来院できなくなったら在宅医療に切り替える。このように患者さまの一生に寄り添える、トータルケアのできる施設でありたいですね。

信頼できるかかりつけ医を持ちたい

医師を志されたのは何かきっかけがありましたか。

金光寛承院長 武蔵小金井クリニック5

私自身が中学生の時に頻脈発作を起こしたことがきっかけかもしれません。当時の家庭教師の先生がたまたま医大生で憧れもありましたし、担当の先生が「君も将来医者にならないか」と言ってくださったこともあります。医師になってからは、研究に励んだ時期があり、国際的な学会で発表をしたこともあります。でも、私はもともと「医学」より「医療」のほうに興味があったんですね。オーケストラで言えば、トランペットやヴァイオリンのような楽器のパートではなく、指揮者をやりたかった。優秀なスタッフを集めて指揮をとりたかったんです。それが実を結んで今のような形になっているのかなと思います。

ご趣味は音楽でしょうか。

趣味はここに載せきれないほどたくさんあるんですよ(笑)。でも最近はピアノを弾くのが楽しいですね。1階の待合室にピアノが置いてあったでしょう。昼休みに患者さまを相手によく弾いています。癒やし系の何回弾いても飽きないような曲を何曲かレパートリーにしています。人間が好きなので、多くの異業種の方とも交流を持っています。患者さまの気持ちを汲み取りながら医療を行うには、そういった違う世界の方との触れ合いも役に立つと考えています。今当院にはスタッフが30名ほどいますが、忘年会などの集まりは4階にある私の自宅で行っているんですよ。仕事が終わったらそのままエレベーターで会場へ(笑)。家内も人が集まるのが好きなので助かっています。風通しのよい、アットホームな職場でありたいと願っています。

最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

金光寛承院長 武蔵小金井クリニック6

普段元気な時はあまり気にとめないでしょうが、何かあったとき、いざというとき、信頼できるかかりつけ医がいるといないでは大いに違ってきます。元気なうちに、自分と気が合って意思の疎通ができるかかりつけ医を持つことをお薦めします。当院には常勤の医師が4名もおりますので、ぜひ一度お越しになって、私ではなくてまったくかまいませんので(笑)気の合うかかりつけ医を見つけていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/40,000円~(税抜き)
頭部CTスキャン/12,000円~(税抜き)

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