こすが歯科医院

こすが歯科医院

小菅伊知郎院長

歯や口腔の環境を整えることで
体の痛みや違和感の改善をめざす

こすが歯科医院

自由診療

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なかなか改善しない体の痛みやしびれ、違和感。もしかしたらその症状は、歯や口腔の環境を整えることで改善するかもしれない。口腔内の治療をすることで繊維筋痛症が寛解した患者との出会いをきっかけに、顎のズレや噛み合わせ、バランスの悪さを整える治療に取り組む「こすが歯科医院」。「顎関節症と噛み合わせの関係は、歯科医師の間ではよく言われることですが、全身の疾患と歯の関係については、まだ検討の余地があると思います」と語る小菅伊知郎院長。一般的に認知されていない分野だけに、独自に顎の歪みや噛み合わせの指標を作り、データを積み上げるところから始めているのだとか。そんな小菅院長を頼って遠方からも患者が訪れる。症状にはどのようなものがあるのか、小菅院長に話を聞いた。(取材日2017年2月16日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

全身の痛みと歯の関係に着目されたきっかけを教えてください。

歯科医師の先生方のなかには、「歯の治療をしたら患者の体の調子がよくなった」、あるいは逆に「治療後、急に体調が悪くなったという訴えがあった」といったことを経験されている方もいると思います。しかし、それは科学ではなく、あくまでも現場の経験から来る感想ですよね。当院にも繊維筋通症の患者さんが通っておられ、口腔内のバランスを整えることで症状が改善したという症例があります。そういうケースを目の当たりにすると歯と全身の疾患の関係について否定することはできないし、これを何とかしたい、そのためには何かをやらなきゃいけないと思ったことが、この分野に着目したきっかけですね。

歯由来が考えられる体の疾患にはどのようなものがあるのですか?

たとえば、顎関節症という病気があります。肩こり、四十肩、腰痛、そういう筋骨格の筋を主体とする痛み、筋肉の緊張のバランスがうまく取れない緊張性頭痛、後は体の広範囲に痛みが走る繊維筋痛症などが上げられます。肩こりという病気、腰痛という病気がひとつあるのではなく、その痛みがたまたまその部位に出たという考え方をするならば、口が原因の体の痛みということも考えられます。僕は患者さんの口の中で、歯のどこが当たると体のどの部位が痛いのか、顎のズレや角度をどう変えると体が楽になるのかなどをシュミレーションします。ティッシュを噛ませたり、プロテクションワックスを置くなどして確認しています。

この分野の今後についてどのようにお考えですか?

顎の歪みや噛み合わせに関しては基準がないというのが現状です。基準がない中で何を指標にして噛みあわせというのか。とりあえず、指標を作るところから始めないといけないと思っています。当院では顔の中心を設定して、顎が左右どちらを向いているのか、どのくらいズレているのかを測定しデータ化しています。これらを定量化して基準としていこうという考えです。顎のズレや噛みあわせと体の痛みの関係が解明されれば、歯科医師の治療もより慎重になっていくと思います。この分野の研究が大学病院などで進んでいくことを期待していますが、歯科からの声が上がることで、医学界や行政、省庁も動かざるを得なくなるのではないでしょうか。

検診・治療START!ステップで紹介します

カウンセリングでは、まず問診表と質問表を記入

カウンセリングの前に、歯の治療歴や痛む部位などを問診表に記入。ここで、虫歯や歯周病といった症状とは異なる体の痛みなどがある場合、あるいは患者からの訴えがあった場合は、17項目にわたる質問表に記入する。アメリカリウマチ学会が決めている11項目の質問に加え、噛む位置、噛む時に使っている歯の確認など、体の症状、慢性疲労症候群特有の症状に関わる質問内容も含まれている。

触診で歯由来の症状かどうかを診断する

口腔内に大きなトラブルがある時は、レントゲンを撮るなどするが、まずは問診と触診で口腔内をチェック。通常は矯正治療の際に口腔内を保護する目的で使用されるシリコン素材のプロテクションワックスを口の中に貼る、置く、あるいはティッシュペーパーを噛ませるなどしてシュミレーションし、体の痛みや違和感がなくなるかどうかなどの変化を確認していく。

歪みを正確に把握するための測定

プロテクションワックスを貼る場所、詰め物の有無によって、痛みが軽減する、肩こりや不定愁訴が軽減するなどの改善が確認できたら、顎のズレや噛み合わせの不具合などを測定していく。口腔内の高さや幅、顔の中心線から左右に何ミリ、何度のズレや歪みがあるかなどを測るほか、首の曲がり方、立った姿勢での体のバランスなど全身の状態も細かくチェック。

シュミレーションを踏まえて治療方法を検討する

体の重心を維持するために、どこかの歯を噛みしめているのかを確認したり、噛み合わせを変えたら肩こりが取れたなどの変化をシュミレーションと測定で確認することができたら、本人に合った治療方法を検討し計画を立てる。矯正治療が必要な場合や入れ歯を作成する場合、補綴を変える場合など、治療方法はさまざまだ。

定期的な通院で経過観察

治療開始後は、定期的なチェックを行い経過を観察する。毎回、体の図が書かれたチェックシートに痛みのある部位や痛みの程度、しびれやこりを感じるところなどを書き込んで確認。噛み合わせや顎のズレ、歯の有無などのバランスを整えていくことで、歯の痛みはもちろんのこと全身の痛みが改善していくという症例を定量化しデータ化していく。

料金の目安

診断料 16200円

ドクターからのメッセージ

小菅 伊知郎院長

口は咀嚼をする器官なので、おいしく食べるには噛み合わせをはじめバランスが取れていることが大事だと思います。私たちの口の中で、歯と歯がぶつかった瞬間の歯牙反射の振動が、歯の根、顎へと伝わって、体全体の反射につながっていく。反射の経路を見返すということです。僕はこのバランスを見ます。普通に生活していて支障がない方を積極的に見つけていくつもりはないのですが、痛みがあって困っている人の治療をするとなったら徹底的に向き合っていきます。まずはシュミレーションをして、バランスが取れたらどうなるかを確認した上で、患者さんと一緒に考え、取り組んでいきましょうと言いたいですね。

読者レポーターのメッセージ

坂尻真理子さん

先生から「普段感じている肩こりや首の痛みは、噛み合わせや顎のズレを治すことで改善するかもしれない」と聞き驚きました。この分野では先駆者的存在の先生だけに、お話には説得力があり、いかに噛み合わせや顎のズレなどを矯正することが大切かを知ることができました。口腔内にプロテクションワックスを置く、ティッシュを噛ませるなどのシュミレーションが、治療方針を決める要とのこと。「人の口は反射の塊。噛み合わせの反射が体のさまざまな部分に伝わっていく」という先生の言葉で、歯と口腔内のバランスを整えることが、体の痛みを取ることにつながるという考え方を理解することができました。

記事更新日:2017/03/14
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