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小松 明央 副院長の独自取材記事

小松歯科医院

(八王子市/八王子駅)

最終更新日:2023/04/14

小松明央副院長 小松歯科医院 main

八王子駅より徒歩10分の場所にある「小松歯科医院」は、明治時代に義歯作りに携わっていた初代の小松喜代次氏より数えて、実に140年近く続く歴史ある歯科クリニック。4代目にあたる現院長の小松博明先生と、5代目継承者となる副院長の小松明央先生が診療にあたっている。現在は2014年に副院長に就任した明央先生を中心に、一歩進んだ歯科医療の実現に向けてさまざまな分野に取り組んでいるが、中でも注力しているのが予防歯科だ。唾液検査やエアフローを提供し、歯科衛生士を担当制にすることで患者の口内環境をより良く保つ努力を重ねている。「虫歯を治すことより、虫歯にならないことが重要なんです」という明央副院長に、診療についてさらに詳しく聞いた。

(取材日2022年11月15日)

幅広い分野を診る歴史あるクリニック

100年以上続くクリニックだそうですね。

小松明央副院長 小松歯科医院1

正確には140年近くになりますね。父の博明院長の曾祖父が、明治時代に石川県で義歯を作っていたことから始まります。当時はまだ歯科医院というものがなく、曾祖父は馬に乗って主に豪商のお宅を回り、注文を受けてから義歯を作っていたそうです。明治の終わり頃に八王子へ越してきて「小松歯科医院」を開院しました。その後は祖父が継ぎ、1977年になってからは父が継ぎ、私自身は2014年から副院長として勤務をはじめました。それまでは日本歯科大学を卒業した2008年から10年近く、5ヵ所の歯科クリニックに勤務し、歯科診療のノウハウについてはもちろん、先進の治療法や予防について学ばせていただきました。

診療方針を教えてください。

まずは初診コンサルテーションというかたちで、エックス線写真の撮影と歯周病検査を行い、十分なご説明をした上で患者さんに納得していただくことから診療を始めます。治療はできるだけ痛みを少なく、科学的根拠に基づいた精密な技術で妥協することなく進めていくことを心がけています。また再発なく長持ちするように、予防歯科を重要視しているため、在籍している6人の歯科衛生士はすべて担当制にしました。患者さんだけでなく、スタッフ一人ひとりが責任を持って、患者さんの口内を管理していくことも重要だからです。

こちらでは幅広い診療が受けられると伺いました。

小松明央副院長 小松歯科医院2

はい。虫歯や歯周病治療はもちろん、矯正歯科、予防歯科、小児歯科、口腔外科、審美歯科まで幅広い診療を提供させていただいております。補綴に関してはオールセラミックからメタルフリーまでさまざまな選択肢を用意しています。また矯正歯科専門の歯科医師2人、口腔外科専門の歯科医師も私を含めて2人在籍しているため、専門性の高い治療が可能です。設備としては歯科用CT、スキャナー、歯の神経を抜いたり歯根の汚れをきれいに除去するための根管拡大装置、炭酸ガスレーザー、顕微鏡などの先進の医療機器を取りそろえています。このように診療の幅が広いのは、私自身が幅広い分野に興味を持っているからです。あれもやりたい、これもやりたいとついつい欲が出てしまうんですよね(笑)。

担当制の歯科衛生士とともに予防歯科に注力

先生が得意とされている治療はどのような分野ですか?

小松明央副院長 小松歯科医院3

補綴と口腔外科です。先進の医療も常に勉強していますので、例えば最小限の切削量でプラスチックを詰めたり、接着治療なども得意です。セラミックに関しては、1日で作成できますし、ジルコニアのかぶせ物や詰め物も可能です。口腔外科では、舌の誘導装置を作製して食いしばりや歯ぎしりを改善するための治療も行っています。また世間的にはインプラント治療が広く普及していますが、私は機能していないご自身の親知らずを有効活用する自家歯牙移植に注力しています。自分の生体の一部である天然歯を使用するので、より自然なかたちで治療がめざせるのです。こちらは保険診療でも自由診療でも提供しています。

予防歯科への取り組みについて教えてください。

予防歯科は、虫歯や歯周病の原因となる細菌リスクをどれだけ減らせるかということにかかってきます。当院では患者さん全員に唾液検査を行い、口内環境や体質を知っていただいた上で生活習慣や歯磨きの仕方を見直していただき、今後の予防処置について一緒に考えていきます。そのために歯科衛生士には歯周病学や虫歯学といった予防歯科に必要な基礎知識を勉強してもらい、患者さんにきちんと伝えられるような教育プログラムも考案しました。担当制にしたのも、患者さん一人ひとりのお口に責任を持ってもらいたいからです。また当院では、歯周病に有用なエアフローは保険診療で提供しています。メンテンナンスの最後には、お口の中のマッサージも行っているんですよ。経費は度外視で、患者さんの幸せがスタッフの幸せになるシステムを構築しています。

お子さんの予防にも注力しているそうですね。

小松明央副院長 小松歯科医院4

お子さんの場合は虫歯や歯周病だけでなく、口腔周囲筋の機能の改善をめざす取り組みも行っています。具体的には、年齢制限はありますが保険適用で行える、口腔機能発達不全症に対する口腔筋機能療法です。私は園医と校医を務めているのですが、保育園や幼稚園でお子さんたちに「あいうべ体操」や「ガムトレーニング」といった筋機能のトレーニング指導にあたっています。虫歯や歯周病にかかるお子さんが少なくなること、矯正をせずとも歯並びを良くすることをめざしています。今のお子さんは、食文化の変化によって顎が小さく歯が大きい傾向が高く、それによってお口をぽかんと開けている時間が長くなり、歯並びにも影響が出てしまいます。それらを改善するために、口腔筋機能療法プログラムは有用だと考えています。

虫歯にならない口内環境の実現をめざす

歯科医師になられたのはやはりお父さまの影響が大きいのでしょうか?

小松明央副院長 小松歯科医院5

小さい頃は、それほど意識してはいませんでした。しかし高校生の頃には、「父のように患者さんから慕われるような歯科医師になりたい」と、はっきりとした希望を持つようになっていましたね。おそらくあと数年で、代々続くこのクリニックを私が5代目として継ぐことになると思うのですが、責務のようなものを感じています。

今後の展望を教えてください。

歯科分野は、日進月歩で知識や技術が向上しています。ですから、今後もさまざまな場所で勉強を重ね、インプットとアウトプットを積極的に行いながら成長し続けていきたいと思っています。中でも重要視しているのは、やはり質にこだわった医療です。特に日本の歯科医療において難しい分野は、精密根管治療です。私の今後の課題は、まさにそこにあると考えています。マイクロスコープを使用した精密根管治療は非常に困難なのですが、さらに治療の技術や精度を上げるべく勉強をして、極めていきたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

小松明央副院長 小松歯科医院6

どんなに高額で、どんなに精密な治療でも、二次感染が起きるリスクは伴います。そのリスクを軽減して再発を防ぐために必要なのは、やはり「予防」です。歯科医院を受診する本来の目的は、虫歯をうまく治すことではなく、虫歯にならない口内環境をつくることにあります。ですから歯科医院とは定期的なお付き合いをしていただきたいですね。当院では利益度外視で唾液検査やエアフローを行うだけでなく、先進の医療機器も惜しみなく使用して、多くの患者さんに来院していただき、その利益でまた先進の医療機器を導入し、より専門性の高い精密な治療に還元していきたいと考えています。治療をしないで自分の歯を残すことが予防歯科です。これからはできるだけ治療をせず、歯を残していくことを考えていただきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ジルコニアを用いた診療/5万5000円~、セラミックを用いた診療/3万3000円~、矯正歯科/15万円~、インプラント治療/38万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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