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吉川 弘一 院長の独自取材記事

ヒロデンタルクリニック

(八王子市/京王八王子駅)

最終更新日:2021/10/12

吉川弘一院長 ヒロデンタルクリニック main

京王八王子駅から徒歩1分。バスロータリーの向かいという便利な場所に位置する「ヒロデンタルクリニック」。院内に入ると、暖色系の内装やシャンデリアが特徴的で、温かみのある雰囲気を醸し出している。院長の吉川弘一先生は、2004年にこの場所で開業して以来、地域に密着した歯科治療を続けてきた。吉川院長が診療の際に心がけていることは、患者との緊密な信頼関係を築くことだ。吉川院長の誠実な姿勢を感じ取った患者の多くは、歯の治療を終えた後も定期的なメンテナンスに訪れている。勉強熱心で、新しい治療を学ぶための努力も惜しまない。そんな吉川院長に、学生時代の思い出や、治療に関することを聞いた。

(取材日2015年11月10日/更新日2019年10月11日)

虫歯の治療から始め、患者の予防意識を高める

先生が歯科医師をめざしたきっかけは何ですか?

吉川弘一院長 ヒロデンタルクリニック1

父が歯科医師をしているというのが大きいですね。開業医として働いていた父の背中を見て育ったので、いずれは自分も同じ道を歩むのかなと思っていました。でも、歯科医師になって父が経営する歯科医院を継ぐという考えはありませんでした。なぜなら、私は中学校から埼玉の全寮制の学校に進学しており、実家の長野よりも首都圏のほうがなじみ深かったからです。大学は日本歯科大学新潟歯学部に進学し、卒業後は調布にあるハンズデンタルクリニックにて分院長として勤務させていただきました。

この場所は以前も歯科医院だったそうですね。

そうなんです。ですから、入居する際に内装や設備をそのまま利用させていただきました。壁紙を貼り変えたり、受付部分の色を暖色系に変更したりと細かい内装工事はお願いしましたが、基本的には以前の歯科医院で使っていたものを利用しています。それに加え、現在はより被ばく量の少ないデジタルエックス線、滅菌設備もヨーロッパ基準でクラスBのものを導入しており、タービン等の滅菌も徹底しています。私は、その先生と直接知り合いだったわけではありませんでした。開業場所を探しているときは、私もまだ勤務医として働いていたので、あちこち探しに出かける時間がありません。そこで、歯科材料を扱っている知り合いの業者さんに、どこか良い場所がないか探してもらった結果、ちょうどこの場所が空くということで声をかけていただきました。以前の歯科医院に通っておられた患者さんが引き続き当院にいらしてくださることもあります。

患者さんの年齢層や多い症状に関してはいかがですか?

吉川弘一院長 ヒロデンタルクリニック2

駅から近いためサラリーマンや主婦の方が中心です。土日も診療しているので、会社勤めの方にとっては利便性が高いと思います。主訴で多いのは虫歯です。力を入れている根管治療や補綴、審美的な治療を中心とした一般的な診療は自分が担当し、インプラント手術については非常勤の専門の先生が担当しています。その後治療を通して、患者さんとの信頼関係が築けてきたら、虫歯予防の重要性についてお話ししてします。1回治療したのに再治療が必要となるのは、誰もが嫌なはずです。だからこそ「この状態をキープするために必要なこと」をお伝えしています。歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることは、虫歯の予防にもつながります。最初は虫歯の治療でも、その後予防のために継続して通院する患者さんも多くて、中には開院当初から来られている方もいます。「ありがとう」と言ってもらえる瞬間は、歯科医師になって良かったと感じますね。

メリット・デメリットを患者が理解できるように

先生の診療方針を教えていただけますか?

吉川弘一院長 ヒロデンタルクリニック3

なるべく痛くない、また削らない治療を心がけることと、十分な説明によって患者さんが納得した上で診療を行うことですね。信頼関係を築けないと、治療も進みづらくなりますので無理強いはしません。治療は時間をかけずに、早く処置を済ますよう心がけています。また、患者さんの健康にプラスになる治療法を取り入れるため、自分が受けて良いと感じるものは極力取り入れ、学会等に出席して新しい治療について学んでいます。歯科治療が複雑と感じるのは、保険診療と自由診療が入り混じっているからではないでしょうか。当院でも、さまざまな保険適用外の治療を扱っています。セラミックやインプラントといった審美に関わるものや、目には見えない根管治療や歯の中に詰める材料も、再発しにくいため提案することがあります。メリット・デメリットを患者さんが理解して決定いただくよう心がけていますね。

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

スウェーデン式のプラークコントロールを導入したのがきっかけで、実際に患者さんにインタビューできないかという話がありました。私にとっても、患者さんの本音を聞くことができる貴重な機会でした。この患者さんとの出会いは10年くらい前になります。最初に来院されたときは、虫歯の治療でした。いくつもの虫歯があったので、治療を進めていくのにかなり時間がかかったことを覚えています。この患者さんが印象的だったのは、歯や歯科治療に対してとても興味を持っておられたということです。どうして歯が悪くなるのか、今後どうなっていくのかなど、いろいろなことを質問されたので、すべて答えるようにしていました。今でも、月に1度は定期メンテナンスで通ってくれるのは本当にうれしいですね。

スウェーデン式プラークコントロールとはどういうものですか?

吉川弘一院長 ヒロデンタルクリニック4

簡単に説明すると、今まで歯磨きに充てていた時間のいくらかを、特殊な歯ブラシを使って磨いていくという方法です。この歯ブラシは、普通の歯ブラシよりも先が細く、油性ペンのようなものです。この毛先が歯と歯ぐきの間や奥歯など、磨きにくいところまで届くように作られています。最初にこの特殊な歯ブラシで細かい部分を磨き、仕上げにいつもの歯ブラシを使う。それだけで、プラークの残り具合がかなり違ってきますよ。私もこの方法をオーラルケアの指導をしている方から教えていただきました。それ以降当院でも積極的に勧めています。毎日のデンタルケアに活用していただければ幸いです。

虫歯や歯周病予防のケアを心がけてほしい

大学時代はどのように過ごしておられましたか?

吉川弘一院長 ヒロデンタルクリニック5

日本歯科大学新潟歯学部はスポーツが盛んな学校だったので、私もテニス部で熱心にプレイしていました。テニスを始めたのは大学時代からで、高校では卓球部に所属していました。テニスを選んだ理由は、卓球と似ているかなと思ったことと、大学と言えばテニスというイメージを持っていたから。テニスはすごく楽しかったのですが、歯科医師になってからはプレイしていないですね。テニスに限らずスポーツを熱心に行っているとけがの心配があります。腱鞘炎になってしまうと歯科治療にも影響し、患者さんに迷惑がかかってしまうので、今は特に熱心に行っている運動はありません(笑)。

休日はどのように過ごしていますか?

学会に出席しないときは、日帰りで温泉に出かけることでリフレッシュしています。特に源泉かけ流しという言葉には弱いです。そういう場所を見つけると行きたくなりますね。妻も温泉好きなので、いつも一緒に出かけています。仕事で細かい治療をしているので、遠くを見てのんびりすることが何よりのリラックス法です。あとは、料理でしょうか。小学校の頃から親の手伝いで料理をしていたので、今でも仕事が早く終わったときは作っています。得意なのはシチューや野菜を煮込んだ料理です。重い鍋を使っているのでおいしくできるんです。食べるものは歯の健康にも大切なので、使う食材には気を使っています。

読者の皆さまへメッセージをお願いします。

吉川弘一院長 ヒロデンタルクリニック6

30代になると、家庭や仕事に忙しくてついデンタルケアをおろそかにしてしまいやすいものです。特に、出産を終えたお母さんたちは、歯肉炎や歯周病になりやすいんです。出産によって歯の質が弱くなっている場合もあります。そうしたリスクを知っていただき、出産前の状態に戻すためのケアを行っていただければと思います。当院では、1ヵ月に1回のメンテナンスをお勧めしています。2、3ヵ月間隔を空けると、それだけ歯石がたまってしまうからです。残せば残すほど歯周病の原因になります。1ヵ月に1回であれば、再診料で治療ができますし、虫歯や歯周病を防いでいれば、トータルすると費用の負担も抑えることができます。歯の状態がおかしいと思って初めて通うのではなく、定期的に検診を受けることをお勧めします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1歯 35万円(手術代・補綴代込)、PMTC/3500円、セラミック/8万5000円
※すべて税抜きの料金です。
※症例によって費用が異なります。詳細はクリニックにお問い合わせください。

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