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黒沢 洋行 院長の独自取材記事

黒沢歯科医院

(日野市/豊田駅)

最終更新日:2024/04/15

黒沢洋行院長 黒沢歯科医院 main

JR中央線の豊田駅から徒歩10分ほどの場所に「黒沢歯科医院」はある。日本大学にて歯周病治療を専門的に学んできた経験を持つ黒沢洋行院長は、高い治療技術だけでなく、細部まで見落としのないように丁寧な検査と治療を行ってくれる。そうすることで再発を防いでいきたいと考えているのだ。また、電動麻酔や細い麻酔針を使用し、「痛くない治療」も心がけている。ほかにも、徹底した衛生管理やたっぷり時間を取って行うカウンセリングなど、そのすべては患者の立場に立って考える姿勢から来ている。「行う治療も導入する機器はもちろん、院内の設計まで患者さんの負担軽減を考えて決定した」と話す黒沢院長の姿に、地域患者から信頼されている理由が垣間見えた。

(取材日2014年11月26日)

丁寧な検査と治療で、見落としや再発を防ぎたい

先生が得意とされている治療は何ですか?

黒沢洋行院長 黒沢歯科医院1

私は大学を卒業後、日本大学の歯周病学に入局しました。その経験を生かし、今でも歯周病治療には力を入れています。歯周病は一般的に、口腔内全体で進行していくことが多いのですが、症状によって部分的に進行していく場合もあります。そのため、歯茎や歯の細部一つ一つまで検査し、見落としがないように診断していくことが重要となるのです。治療においては、なるべく保険治療の範囲内で、予防処置から一般的な歯周病治療、歯周外科治療など、それぞれの症状に合わせて適切な治療を行っていきます。私は、そのすべてにおいて、とにかく丁寧に治療をすることを心がけています。そうすることで、完治をめざすだけでなく、再発を防ぐことまで徹底してめざしたいのです。地域の歯科医院とはいえ、少しでも高い技術の治療をご提供していくことで、患者さんのお役に立っていければと考えています。

予防歯科にも力を入れているそうですね。

歯周病は自覚症状がない病気です。違和感が出てきた時には末期状態となってしまっているため、早期発見・早期治療が最も重要となります。近年では歯周病の一つである歯肉炎において、中学生や高校生の患者さんも増加しているのです。その原因として考えられることは、歯や歯茎の周りに汚れが付着してしまっていること。虫歯や歯周病を防ぐためにも、そして一度治療を終えた歯を健康な状態に維持していくためにも、その汚れを取り除き、常にお口の中をきれいに保つ必要があるのです。予防歯科で最も大切なのは、毎日の歯磨きです。当院では、正しいブラッシング方法をお教えしておりますので、ご自宅でもしっかりと続けていただきたいですね。そして、歯磨きでは取り切れない汚れに関しては、歯科医院で定期的なメンテナンスをお受けいただきたい。そうして、患者さんと私たち歯科医院が協力し合い、予防に努めていきたいと思っています。

訪問歯科診療もされているそうですね。

黒沢洋行院長 黒沢歯科医院2

私は長年、歯をなるべく抜かないことを第一に考える歯周病治療をしてきました。開業前に、いざ歯が抜けてしまった場合の処置においてもしっかり学んでおきたいと考え、老人ホームへの訪問診療を通して入れ歯治療について学び、経験を積むことにしました。老人ホームを訪れて驚いたことは、入れ歯を装着していない状態で食事をしているご老人が多いということ。そんな現実を改善していきたいと考え、違和感なく、おいしく食事をしていただけるような入れ歯作りに励みました。私が作製した入れ歯を装着し、笑顔で食事している患者さんの姿を見ることが喜びとなり、開業後も訪問診療を続けています。最近では、来院が難しくなってしまい、通院から訪問診療へ切り替える方も増えています。そんな時には、患者さんのかかりつけ医として、一生携わっていける訪問診療を始めて良かったと実感しますね。

治療も導入する機器も、常に患者の負担軽減を考えて

診療の際に気をつけていることは何ですか?

黒沢洋行院長 黒沢歯科医院3

患者さんに納得・満足していただくために、しっかりと症状や治療のご説明をすることですね。まずは主訴やお悩みをじっくりお伺いし、なるべく希望に沿えるような治療計画を立てていくこと。そして、治療前にはその日に行う治療や治療箇所をご説明し、治療後にその箇所を確認していただくこと。私の考えを押しつけるのではなく、「患者さんがどうしたいのか」を優先したいと考えています。その上で、メリットとデメリットを包み隠さずお話し、よりよい治療を一緒に模索していきたいのです。そのためにも、お話のお時間は30〜60分ほどお取りしているのですよ。

患者さんの立場に立って考えているのですね。

私は、常に患者さんの負担を少なくするためには何が最適かを考えながら診療をしています。例えば、費用面の負担を軽減するために、なるべく保険内の治療で最良と考えるものをご提供することを心がけています。また、身体的な負担を軽減するために、1枚のレントゲン撮影で済むデジタルレントゲンを導入したり、回転数の表示されるユニットで1分でも治療時間を短縮すること。そうして、治療の効率化をめざしています。自分が患者であるなら、どんな治療を受けたいか。そんなことを意識しながら治療方針を立てたり、院内の環境作りを行っているのです。

衛生管理にもこだわっているそうですね。

黒沢洋行院長 黒沢歯科医院4

患者さんに、安心・安全を追求した環境の中で気持ち良く治療をお受けいただくためにも、衛生管理には細部までこだわっていますね。治療に使用した器具は、一つ一つ滅菌パックに入れて滅菌保存。そして、治療時に患者さんの目の前で滅菌パックを開封しています。また、歯を削る時に飛び散る歯の欠片や金属片、唾液、血液などを院内に浮遊させないために、口腔外バキュームを設置したり、足元から風が出て頭上から吸い取られる空調にすることで、気流の流れを用いた衛生管理も行っています。さらには、私が触れる蛇口などはすべてセンサー式にしたり、口腔外バキュームの手動を避けるために天井への吊り下げ式にしたり。そうすることで菌の付着を防いだり、治療中の手を清潔な状態に保つことができます。こうしたことは患者さんの目には触れにくい部分ですが、衛生管理は徹底して行っています。

思い入れのある地元で、理想の歯科医院をつくりたい

先生が歯科医師をめざされたきっかけは何ですか?

黒沢洋行院長 黒沢歯科医院5

父が、実家の下で歯科医院を開業していました。そのため、幼い頃から虫歯を削る「キーン」という音を聞きながら育ってきたのです(笑)。当たり前のように歯学部に進学したのですが、初めて模型の歯を削った時に、歯を削ることの難しさに衝撃を受けましたね。その反面、歯科治療の面白さにも気づくことができました。さまざまな授業を通して、なるべく歯を残すことができる歯科医師になりたいと考えるようになり、歯周病の医局への入局を決めました。そこで出会った恩師に、歯科医師としての在り方をたくさん学びましたね。とても知識が豊富で、治療技術も高い。さらには、教育者としても非常に優れた方で。こんな歯科医師になりたいと思い、私自身も勉強に励むことができました。

お父さんの歯科医院はお継ぎにならなかったのですね。

勤務医時代にさまざまな医院の方針を見てきて、その度に、「私だったらこんな歯科医院を作りたい」と考えてきました。そのため、いずれは理想を現実にできるような医院を開業したいと思っていたのです。父の歯科医院を継がなかったのは、自分の考えや力を100%反映した医院をつくりたかったから。私自身が本当にいいと思った治療をすること。患者さんのためを考えた機器や歯科材料を導入していくこと。患者さんの心に寄り添った関係性を築いていくこと。そのすべてを実現できる、理想の歯科医院をつくっていきたいと思ったのです。おかげさまで、ストレスなく治療ができています。責任感も強まった分、患者さんの笑顔を見られた時のやりがいもひとしおですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

黒沢洋行院長 黒沢歯科医院6

私が父の歯科医院を引き継がなかったもう一つの理由に、地元で開業したいという思いがありました。せっかく自分の歯科医院を作るのなら、これまでお世話になった地元の皆さんに、歯科の分野で還元していきたいと思っていたのです。10年がたち、徐々にではありますが、めざしていた「地域に根差した歯科医院」が実現できてきているのかなと感じています。今後はさらに、患者さんにとって美容室やエステなどに出かける感覚でいらしていただけるような、リラックスできる環境をめざしています。高齢者の方からお子さままで幅広い年齢層の患者さんに対応していますから、何か違和感やお悩みごとがあれば、どうぞ気軽に来院ください。

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