虹色クリニック

及川信哉 院長

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高田馬場にある「虹色クリニック」は、内科・皮膚科などの一般外来のほかに、認知症の診療や在宅介護のカウンセリング・訪問介護なども行う地域のクリニック。患者だけでなく、介護する側のつらさや悩みもしっかりと受け止め、親身になって相談に応じてくれる。2013年の4月に新築のビルにオープンしたばかりの院内は、明るく清潔感があり、こぢんまりとしたアットホームな雰囲気。敷居を低くして、誰でもどんな悩みでも気軽に話せるようにという、院長の想いが伝わってくる。「病気を治すことだけが医療ではなく、治らないものにも寄り添い、手助けをしていくことも必要です」と語る、及川信哉院長。長年在宅医療に関わり続けてきた、その道のエキスパートだからこそ言える、深い言葉だ。いくつもの医療施設を立ち上げ、訪問医療・在宅医療の充実に向けて日々精力的に活動している及川院長に、在宅介護の今後についてじっくりと語っていただいた。
(取材日2013年7月22日)

寝る時間も削って、患者を診療した日々

―クリニックの診療内容を教えていただけますか?

当院は認知症のグループホームに隣接しており、内科・皮膚科といった一般診療だけでなく、認知症専門の医師による認知症の診療なども行っています。また訪問診療が必要な方には、ご自宅に伺って診察もしていますし、在宅介護の方のご相談にも応じています。いま認知症の患者さんをかかえるご家庭はとても多く、看護する側の方がかかえる悩みも大きくなっており、それを支える施設が求められています。私は今まで訪問診療に関わるクリニックで長年勤務してきて、医療だけでは解決できない在宅介護の悩みにたくさん関わってきました。そこで医療の問題だけでなく、それに関連した生活や精神的な悩みを相談できるような、その人にとって身近なかかりつけクリニックを作れればと思い、今回高田馬場に開業することを決めました。

―在宅医療の道を選ばれたきっかけは何だったのでしょうか?

私は身内に医療従事者がいたわけではなく、医学部を選んだのはまったく私個人の希望からです。大学を卒業後、内科・小児科といったさまざまな科がある中で、自分はいったい何をやりたいのかということを決めかねていました。総合病院で数年間勤務をしながら、さまざまな経験を積みつつ、その答えを探し続ける日々でした。そんなある日、先輩が在宅医療の施設を立ち上げ、お手伝いをしている内に私自身も興味を抱くようになったのです。人の臓器を診るのではなく、人そのものと関わり、その人の生活とも密接に関わる在宅医療の仕事は、私にとってとても魅力的でした。在宅医療の道に進むことを決めたのは、そのときからですね。

―立ち上げにはさまざまなご苦労もあったかと思いますが……。

いまでこそチームを組んで仲間と助け合っていますが、最初の立ち上げの頃は本当に大変でした。在宅医療は24時間体制ですから、夜中に緊急の患者さんがいれば、遠くても飛んで行かなければなりません。寝る時間もあまりなく、毎日あちこちを走り回る日々でした。でも、そこで実にたくさんのご家庭と関わることができ、貴重な経験を積むことができたと思っています。

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