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磯部 司 理事長の独自取材記事

南大沢歯科医院

(八王子市/南大沢駅)

最終更新日:2023/04/04

磯部司理事長 南大沢歯科医院 main

京王相模原線・南大沢駅を出て、目の前にあるスーパーの4階で診療を行っている「南大沢歯科医院」。一般歯科からインプラント治療、審美歯科、歯周病治療、予防歯科まで幅広く対応する歯科医院で、関東圏に5つの歯科医院を展開するホワイトデンタルグループを母体としている。理事長の磯部司先生は、インプラント治療をはじめとする歯周外科治療や、審美歯科に造詣が深い経験豊富な歯科医師。独自のスタッフ教育を行い、多方面で精力的な活動を続けている。磯部理事長に同院の診療内容や、診療をサポートする専門スタッフのこと、グループの歩みについてたっぷり語ってもらった。

(取材日2022年3月16日)

人と人との信頼関係を大切に、専属カウンセラーを配置

こちらのクリニックの診療内容や特徴について伺います。

磯部司理事長 南大沢歯科医院1

一般歯科からインプラント治療、歯周病治療、審美歯科、予防歯科まで、歯科全般幅広い診療を行っています。あとは矯正歯科ですね。近年は、歯科医療のデジタル化が進み、歯科用CTを活用して、患者さんの目に見える形で治療のビフォーアフターをシミュレーションできるようになりました。現状やめざすゴールを可視化し、患者さんと共有できるようになったことから、当院ではマウスピース型装置を用いた矯正にも力を入れています。あと、当院では「クリニカルコーディネーター」というシステムを採用しているのも特徴です。歯科医師や歯科衛生士のほかに、患者さんとお話をする専属カウンセラーを配置しているんです。一流ホテルにいるコンシェルジュのような役割ですね。不安や疑問などがあれば、クリニカルコーディネーターに気軽に相談していただければと考えています。

クリニカルコーディネーターを採用した背景は何でしょう?

歯科に限らず、医療の世界で大切なことは「患者さんの求めるマーケット」と「われわれ医療機関の提供するサービス」が完全に一致していることだと思います。提供する側の思いが一人歩きしてしまわないように、患者さんの求めているものが何かをしっかりと見極めた上で、診療を提供することが大切だと考えました。その結果、たどり着いた答えが、先端機器や道具などハードウェアの導入ではなく、「人と人との信頼関係」だったんです。そこで、患者さんと歯科医師の間を取り持ち、患者さんとしっかり向き合ってスムーズな診療をサポートする「クリニカルコーディネーター」というシステムを採用しました。クリニカルコーディネーターは誰でもなれますが、誰でもできる仕事ではありません。相手の気持ちを捉え、どういう話の進め方をするかを判断したりするコミュニケーションが要となりますが、コミュニケーションは“技術”ですので。

クリニックでは、訪問歯科診療にも注力されているそうですね。

磯部司理事長 南大沢歯科医院2

超高齢社会を背景に、今後は自宅で一人で暮らす高齢者も増えていくと思います。そのような方たちをサポートしていくことが、これからの医療に課せられた使命ではないでしょうか。ただ診察をするだけではなく、コミュニケーションをとることで高齢者の心の面もケアして差し上げたいですね。生活に必要な情報を提供し、介護するご家族の負担を軽減できるように、医療以外のサポートを充実させることが理想的な訪問診療ではないかと考えています。そのためにも、普段から老人介護用の商品を自分で試してみたり、介護関連のサービスを提供している人たちとコミュニケーションをとったりと、情報収集には余念がありません。

患者の期待に応えるため、全スタッフの教育に力を注ぐ

診療で大切にしていることは何ですか?

磯部司理事長 南大沢歯科医院3

歯科医師が患者さんに説明する場合、病気や治療の話が主になりますが、それだけでは患者さん目線の説明が不足しているはずです。当院では「治療をしなかったらどうなるか」はもちろん、治療の選択肢や費用、支払い方法などを提示した上で、患者さんにベストな治療を選んでいただくようにしています。例えば、金銭的な心配をされている患者さんには、最終的なゴールを定めた上で、医療費控除なども考慮し、1年ごとに治療計画を立てるようにしています。

そこで活躍するのがクリニカルコーディネーターなのですね。

そうなんです。クリニカルコーディネーターが治療内容や費用、歯科医師の技術に対する意見や感想を細かくヒアリングさせていただいています。患者さんが話しづらい治療のトラウマや金額面での不安なども、すべて解決に向けてサポートさせていただきますのでご安心ください。このシステムのおかげで、私たち歯科医師も治療に集中することができています。

スタッフ教育にも力を入れているとか。

磯部司理事長 南大沢歯科医院4

私は歯科医師になってもう何十年ものキャリアがありますので、私自身の知識を若手の歯科医師に伝えるのも重要な役目だと思っています。実際に診療の現場で指導することもありますし、私が独自で作成したプログラムをもとに勉強会を開催したりしています。勉強会には、当院だけでなく当法人グループ各院の歯科医師と歯科衛生士、スタッフも集まるので、専用のレクチャールームも完備しています。各専門分野に精通した先生をお招きして講義をしていただくこともあります。歯科医師や歯科衛生士、クリニカルコーディネーター、受付など、スタッフ全員が一定以上の知識を持ち、患者さん一人ひとりに合った対応を行っていくことが目標です。勉強会の後にはそれぞれにアウトプットしてもらい、習熟度を確認した上で次の勉強会につなげています。患者さんに期待感と希望を持って治療に取り組んでいただけるように、スタッフ全員で知識と技術を深めていきたいですね。

生涯を通じてサポートできるクリニックをめざして

先生が歯科医師を志したきっかけは何だったのでしょう。

磯部司理事長 南大沢歯科医院5

実は私は小さい頃に小児喘息を患っていて、よくドクターに往診に来てもらっていたんです。その当時は注射が怖かったので往診の時間が嫌だったのですが、成長してからその頃を振り返ると、本当にありがたかったなと思うようになったんです。自分もそんなふうに誰かのために貢献できる人間になりたいと、医療の道を志すようになりました。ちなみに、その時の往診の思い出は、私が訪問診療に注力するきっかけになっているんですよ。

ホワイトデンタルグループの始まりは北海道だと伺いました。

27歳の頃に、最初の歯科医院を北海道で開業したのがホワイトデンタルグループの始まりです。ですが、妻が神奈川県出身でしたので、いずれは東京で暮らしたいという思いもありました。そこで数年後には品川にもクリニックを開業し、しばらくは北海道と品川を行き来する生活を続けていたんです。ところが、私が39歳の時に体を壊してしまい、しばらく仕事を休むことになってしまったんです。自分一人でやっていくには限界があると実感し、クリニックの数を増やして組織化を図ることを決意しました。おかげさまで現在は関東エリアに5院のクリニックを展開するグループにまで成長しました。

今後の展望をお聞かせください。

磯部司理事長 南大沢歯科医院6

歯科医療のデジタル化はさらに進みます。それに乗り遅れることなく、今後も先進の技術を駆使して患者さんの満足できる治療をめざしていきます。例えば、患者さんの顔写真とエックス線画像、CT画像を撮って、それらをすべて重ね合わせ、唇に合っている歯なのか、顔に合っている歯なのか、VRでシミュレーション画像を見ていただく、なんてこともできればいいですね。車のデザインなど工業分野で行われていることを歯科医療に取り入れていきたいんです。あともう一つ、これからさらに力を入れていきたいのが「訪問歯科診療」です。訪問診療はクリニックの所在地から半径16km以内までしか対応することができませんが、当グループのように各地にクリニックが点在していると訪問診療の対応範囲が広く、多くの患者さんを診させていただいています。このノウハウを生かしつつ、さらにクループ院を増やし、いずれは関東全域を網羅したいと考えています。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いいたします。

治療を行う理由も、患者さんによって異なりますよね。良いクリニックを選ぶコツは、「話を聞いてくれる姿勢があるかどうか」を見極めることだと思います。患者さんのことを本気で考えれば考えるほど、自然と患者さんの気持ちを知りたいと思うようになりますから。「小児治療を受けて、大人になってからも通院して、そして高齢者になったら訪問診療を受ける」、当院もそんな一生のお付き合いができるクリニックでありたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~、ワイヤー矯正/21万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/10万7000円~、セラミックを用いた補綴治療/3万8500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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