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上條利幸 院長の独自取材記事

かみじょうクリニック

(墨田区/両国駅)

最終更新日:2019/08/28

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両国駅から、力士の手形や彫刻が配され、ちゃんこ屋や和風の土産物屋が建ち並ぶ通りを歩くこと3分。江戸の義賊、鼠小僧の墓所があることで知られる回向院に隣接するオフィスビルの1階に居を構えている「かみじょうクリニック」は、地域のかかりつけ医として、上條利幸院長の新しい知識や経験に裏打ちされた信頼の治療を提供し続けている。2004年に開業した院内は清掃が行き届き、木目調のインテリアとダウンライトが温かみを感じさせる明るい雰囲気。「また来たいと思ってもらえるクリニック」をめざして常に新しい知識を追い求めているという院長。下町の空気感そのままのフランクな中にも優しさを含んだ口調で、診療にかける熱い思いを語ってくれた。
(取材日2015年5月20日)

下町風情の残る両国で、地域に溶け込むかかりつけ医。

開業する際に両国を選んだ理由をお聞かせください。

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隣接しているスポーツクラブから、会員さんの健康診断などを引き受けてほしいというお話をいただいたのがきっかけですね。以前に勤務していた秋葉原の三井記念病院に近かったので、精密な検査や手術が必要な患者さんを受け入れてもらうことを想定すると両国なら都合がいいな、という気持ちもあり、ここに開業することにしました。開業して10年以上経って振り返ると、大学では主に手術などの専門的な治療を担当しており、それはそれでやりがいはあったのですが、地域のかかりつけ医として、なにかあったときに頼りにしてもらえる開業医のほうが自分に向いていたのかな、と思います。

来院されるのは地域の人が多いのでしょうか?

近隣にお住まいの方と、オフィスビルにお勤めの方が半々くらいでしょうか。医局長を勤めていた東京大学時代からの患者さんもいらっしゃいます。年齢層は幅広く、0歳から100歳まで。若い方は風邪などの主訴の方が中心ですが、高齢の方は高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病で来院される方も少なくありません。人物性としては、この辺りの昔ながらの下町の風情がそうさせるのか、人情に厚い方が多いですね。重症の患者さんを先に診なければいけなくてお待たせしてしまうようなときには、皆さん体調が悪い中でも「それならしょうがないよね」と言って協力して頂いております。

院内の雰囲気づくりなどで工夫されていることはありますか?

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開業するときには体調の悪い方に負担をかけないように、院内の動線をわかりやすくする点にこだわりました。待合室を中心にして、受付、診察室、処置室、リハビリ室を環状に配置してあります。それから、受付スタッフには、できるだけ笑顔で患者さんに接するようにしよう、と話しています。具合が悪いのに病院の雰囲気が暗いのは嫌じゃないですか? 患者さんから「ここに来たら元気になったよ」なんて声をかけてもらえたら、とてもうれしいですよね。患者さんが元気になれば私たちも元気になれますから。

常に新しい知識を追い求め、また来たいと思ってもらえるクリニックでありたい。

クリニックの理念をお聞かせください。

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「Creativity(創造性)&Challenge(あらたなる挑戦)」が当院の診療理念です。培った経験や知識をアレンジしながら、新しいことに挑戦する気持ちを大切にしよう、という思いが込められています。そのためには常に新しい知識を追い求めることが大切ですから、診療後や休日にはなるべくいろいろな講演会や研究会に行って勉強しています。そこから当院の患者さんにマッチするやり方を導き出すことが私の役割だと思っています。新しい知識を得ることは患者さんのためにもなりますし、自分のためでもあります。新しい技術や薬を後から知って、ああ、あの患者さんはこんな方法で治せたじゃないか、という後悔はしたくないですからね。

診療に際してこだわっていることはなんでしょう?

できるだけ満足して帰ってもらえるように、ということですね。ここに来たら安心した、また体調が悪くなったら相談に来よう、と思ってもらえるようなクリニックでありたいと思っています。それから、重症な方は、なるべくその日のうちに診断をつけること。結果的に問題が無かったとしても、診断が先延ばしになるのは、お互いに不安ですからね。例えば脳梗塞の疑いがあればすぐにMRIを撮ってきてもらうように手配します。当院に来院して2時間後に心臓のカテーテル手術を済ませた患者さんもいらっしゃいますよ。そのために、緊急を要する患者さんには、提携病院にすぐ対応してもらえるように普段から緊密に連携を取っています。

医師をめざされた経緯を教えてください。

将来は社会に貢献できる職業につきたいな、と思っていました。その中で、医師という職業は直接的でとてもわかりやすかったんです。患者さんが回復してくれれば社会に寄与できている実感が湧きますからね。東京大学勤務時代の生活は厳しかったですよ。出勤し毎日帰宅するのは夜中の12時を回ってから。臨床もやりながら研究も続けて、論文も書かないといけない。かなり鍛えられました。その頃の経験があるから今もバイタリティーを持って過ごせているのかもしれませんね。その当時の恩師によく言われていたのが「患者さん必ず満足させて回復できる病気なら回復させて返しなさい」ということ。そのために患者さんは我々を頼ってこられているんだぞ、と。今でもその言葉を胸に、責任を持って診療にあたるようにしています。どんな患者さんも無碍に扱うようなことはしない。たとえ末期のガンで手の施しようがなかったとしても、ここに来て良かったと思っていただけるクリニックでありたいと思っています。

先生は泌尿器科の指導医であり、アメリカへの留学経験もお持ちですね。

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泌尿器科を専門に学ぼうと思ったのは、全部自分一人で完結できる科目だったからです。内科だと薬を出すところまでですし、外科は診断がつかないと治療できません。その点泌尿器科は自分で診断から治療までで完結できるところが魅力でした。その後、アメリカに留学し高血圧の研究と臨床をしておりました。腎臓は悪くなると血液透析しか処置のしようがないんです。週に3回、何時間も自由を制限されてしまう。そこから自由になるには移植しかないんです。日本でもたくさん困っている人がいるのに、まだまだ普及していないのがジレンマですね。日本人の死生観に関わる問題なのでとても難しい問題だと思います。

不安や疑問にいつでも応えてくれるかかりつけ医を見つけてほしい。

ご趣味はどんなことでしょう?

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趣味というほどではないのですが……学生の頃から楽器を弾くのが好きでした。大学時代はバンドを組んだりしてましたね。ギターやベース、サックスなどを、広く浅く(笑)。音楽は聞くのも好きですね。若い頃はロックやジャズばかりでしたが最近はクラシック。家で晩酌しながら音楽を聞いてリラックスするのが楽しみです。休日は、研究会などがあれば出席しますが、時にはゴルフをしたり、年に1回家族旅行に出かけることもあります。仕事が趣味みたいなところもありますから、休診日でも気になる患者さんにはこちらから電話をかけて「調子はどうですか?」なんて聞くこともありますよ。最近は患者さんのほうが私を心配してくれて、「先生に倒れられたらこのあたりの人が困るから、体調には気をつけてよね」なんて声をかけられてしまいます(笑)。

これまで印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか?

開業する少し前だから15〜6年前かな。末期のガンを患って入院されていた患者さんで、私が以前、手術を担当したのですがその後転移してしまって。徐々に悪くなっていくのが傍目にも明らかなのに、最後に「先生に診てもらえて良かったよ」と言ってくださったんです。これはどうにもならない病気だし仕方ない。でも診てもらったのが先生で良かったよ、って。亡くなった後にはご家族からも感謝していただけて。そのとき、医者冥利ってこういうことなのかな、って思いましたね。

読者へのメッセージをお願いします。

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自分で納得のいく説明と治療をしてくれる医院をかかりつけにしてほしい、ということですね。もし納得できなかったらとことん質問したほうがいい。当院ではこちらから「なにかわからないことありますか?」と聞くようにしています。わかる質問であればお答えするし、答えられない場合には調べ、できるだけ納得してもらうようにご説明します。納得できない治療をずるずる続けていたら、もし悪化したときに、患者さん自身も後悔するし、医師も後悔すると思うんです。わからないことや不安なことがあればかかりつけの医師にいつでも聞くことができる、そんな関係を築いてほしいと思います。

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