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木内 宏行 院長の独自取材記事

森下駅前歯科クリニック

(墨田区/森下駅)

最終更新日:2022/03/02

木内宏行院長 森下駅前歯科クリニック main

森下駅前交差点から清澄通りを北に歩いて1分の所に立つビルの2階にあるのが「森下駅前歯科クリニック」だ。2000年の開業以来、小さい子どもから高齢者まで地域に暮らす人々に親しまれている。診療室は窓が大きく自然光が入るので開放的で明るい雰囲気。院長の木内宏行先生は、訪れる人々の悩みに全面的に応えたいとオールマイティーに診察している。最近では、口腔環境と免疫力の関連について関心を寄せる人も多く、定期的に予防に通う人も増えてきているという。「ご自身の歯をより多く残して、ずっと長くご自身の歯で食事を楽しんでいただきたいですね」と話す木内院長に、クリニックの特徴や歯科医療への思いなど話を聞いた。

(取材日2021年11月12日)

オールマイティーに診療する「町の歯医者さん」

こちらの診療の特徴について教えてください。

木内宏行院長 森下駅前歯科クリニック1

当クリニックは開業以来「町の歯医者さん」というスタンスでやっているので、特に専門性は打ち出さず、各診療分野の設備を整えオールマイティに診ています。患者さんも小さいお子さんからご高齢の方まで幅広くいらしています。入れ歯やインプラント、審美歯科、予防歯科、噛み合わせといった領域のほかに、睡眠時無呼吸症候群、ドライマウス、スポーツマウスガードまで歯科全般を幅広く診ています。開業前に勤務していた歯科医院がそのような診療だったことも影響していますね。オールマイティーに診るためには、その分幅広い分野の勉強をし続けなくてはなりません。今でも新しい治療法についての情報が出ると、その都度勉強会や講習会に参加しています。たいていの治療は当クリニックで対応可能ですが、大きな手術となる場合は患者さんと相談しながら大学病院と連携して治療を進めます。ご高齢になって通院が難しい患者さんの場合は、訪問診療も行っています。

最近多い主訴としてはどんな症状がありますか?

歯周病の症状の方が増えてきています。歯茎から出血したとか、口臭が気になるとかで受診されて、検査すると歯周病が進行しているケースが多いですね。歯周病は一般的に日本人の80%以上がかかっているといわれています。高血圧などと同じように歯周病は一生付き合っていかなければならない疾患ですから、予防とともに進行を食い止めることがとても重要です。歯周病になる原因は、「歯を磨かない」あるいは「歯が磨けていない」ことです。また、「磨いている」と「磨けている」では大きな違いがあって、自分ではしっかり磨いたつもりでも、やはり磨き残しはあります。予防のためにも少なくとも1年に1回、定期検診を受けてほしいですね。

開業されて20年以上たちますが、患者さんの変化など何か感じていることはありますか。

木内宏行院長 森下駅前歯科クリニック2

最近では新型コロナウイルス感染症の影響で口腔内の状態と免疫力について関心を寄せる人が増えてきています。口腔ケアをしっかり行い口腔環境を整えておくとインフルエンザにかかりにくい、ということは医学的に明らかになっています。そんな話を聞いて、感染症予防のために口腔ケアが重要と考える人も多くなってきています。私も治療の際、その点についてよくお話ししています。歯科検診のリコールはがきを受け取った後、受診される方も増えていて、デンタルIQも以前と比べるとかなり高くなってきているように思います。疾患についていえば、子どもの虫歯が昔に比べて少なくなりました。今は、親御さんもネットなどで情報を得てお子さんの歯をしっかり見ているのだと思います。

自身の歯を残すために予防や歯周病治療に注力

診療の際はどんなことを心がけていますか?

木内宏行院長 森下駅前歯科クリニック3

ご自身の歯を残してより長くご自身の歯で食事を楽しめるように、お一人お一人丁寧に診察、治療しています。急いで治療して、結果またすぐに悪くなってしまうようでは患者さんに迷惑をかけることになってしまうので、その都度きちんとした治療を行うよう心がけています。問診のときには、患者さんとできるだけ丁寧にお話しして、コミュニケーションを取るようにしています。話をしないと信頼関係も生まれませんからね。ただ、中にはあまり話をしたくないという方もいますので、その辺りは見極めながらお話ししています。子どもの患者さんも多く来られるのですが、時々泣いて治療ができない場合もあります。トラウマになるといけないので、治療をしたふりをして「よくできたね」と褒めて、「また今度ね」という機会を重ね、子どもが慣れて治療を受けられるようになるように、工夫しています。

幅広い診療の中でも特に力を入れていることはありますか?

最近ではやはり予防と歯周病の治療です。予防では、磨き残しのチェックをして汚れがどれくらいついているか確認し、磨けていない箇所を指摘して磨き方の指導をします。口腔内もチェックして、必要に応じてクリーニングを行います。お子さんの場合はフッ素塗布やシーラント処置などを行いますね。食事指導をする場合も多く、例えば、糖分の多い炭酸飲料を控える、おやつは噛み応えのあるものにするなどといったお話をしています。姿勢は歯列や骨格の発育と関連が深いので、正しい姿勢の指導や、口の周りのトレーニングなども行っていますよ。歯周病では、歯や歯茎、骨の状態を確認し、歯科衛生士とともにチームで治療を進めますが、歯科衛生士は担当制にして、一人の歯科衛生士がずっとその患者さんを診ていきます。歯周病は、糖尿病や心疾患などにも大きな影響を及ぼしますので、その辺りのこともお話しして歯周病に対する意識が高まるよう努めています。

内科の医院との連携も図っていると聞きました。

木内宏行院長 森下駅前歯科クリニック4

歯周病は全身疾患と密接に関わっています。特に糖尿病と歯周病は関連性が強いので、患者さんの全身管理も考慮に入れながら内科との連携を図っています。また、睡眠時無呼吸症候群の患者さんがマウスピースや特別な入れ歯を作ったほうがいいと診断された場合、気道疾患なので耳鼻科や内科の診断がなければ歯科医師が勝手に作ることができないのです。診察はあくまでも内科で、その治療の一環として歯科医療があり、ともに経過観察をしていくことになります。このように当クリニックでは、内科との連携がしっかり取れていますので、患者さんの質問に対しては私の答えられる範囲でお答えしています。

口腔環境改善のために定期検診を。感染症予防にも大切

こちらでは感染対策もしっかりと行っているのですね。

木内宏行院長 森下駅前歯科クリニック5

はい。以前から院内感染の予防対策を徹底しており、受付の前の飛沫防止パーティションや検温、手指消毒、治療前のうがいなどの予防対策を講じています。診療は完全予約制で、治療する人数も制限しています。ですので、患者さんには安心して受診していただきたいと思います。

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

歯科医師になったのは、高校卒業間近になって手に職をつけたいと思ったからです。手先が器用だったことも歯科医師を思いついた理由の一つですね。大学を卒業してから複数のクリニックで診療経験を積み、自信をつけた後に開業に踏み切りました。開業をすると一人の勤務医としての枠を超えて、患者さんと長く付き合っていくことになります。その分、責任感が強くなりました。ここでは一人の患者さんを長く総合的に診ることができますので、とてもやりがいを感じます。頑張って治療に通ってくれていた重度の歯周病の患者さんが、定期的に通ってくださる姿を見るのはとてもうれしく思います。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

木内宏行院長 森下駅前歯科クリニック6

口の中をきれいにして口腔環境を整えておくことは、免疫力を維持して感染症を予防するためにもとても大切です。口腔環境と全身のさまざまな病気との関連性も明らかになっていますので、口の中を悪くすることはまさに体を壊すことと同じといっても過言ではありません。今まで一度も検診を受けていない方はぜひ受けていただきたいです。また、当クリニックで治療を受けた方にはリコールはがきを出していますので、届いたらぜひ定期検診に来ていただきたいですね。今後も予防をメインに、地域の幅広い年代層の患者さんに対して、一人ひとりに合った診療を臨機応変に提供していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング(ホームホワイトニング)/1万9800円、インプラント治療/38万5000円~、オールセラミック/11万円~、スポーツマウスガード/2万2000円~
※症例によって異なる場合がございますので、詳細はクリニックにお問い合わせください。

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