時田クリニック

時田クリニック

時田 二朗院長

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大師前駅から徒歩10分ほどの場所に、黄色い外壁が一際人目を引くドイツ風のオシャレな建物がある。暖かな陽射しが注ぐ待合室に飾られているのは、季節に合わせた絵やブロック玩具の力作。オールバリアフリーで誰でも入りやすく、パステルピンクのやわらかなソファは待っているうちについつい寝てしまう……。そんなレストランと勘違いするような建物が、開業から50年以上この地の地域医療を担ってきた「時田クリニック」だ。院長の時田二朗先生は、この場所生まれのこの場所育ち。前院長の父の後を継いで2006年に院長に就任して以来、建物というハード面・診療内容というソフト面の双方にこだわりをもって診療にあたり、地域の人々の健康を支えている時田院長に話を聞いた。
(取材日2016年3月9日)

待合室の楽しみは季節ごとに変わるオブジェたち

―ブロック玩具に季節の絵、ぬいぐるみなんかも飾られていて、まるでリビングのような待合室ですね。

外観もですが、とにかく明るく、親しみやすいクリニックにしたいなと思ったらこうなりました。というのも、うちは循環器内科なので、患者さんは胸が痛いとか、心臓が止まってしまうのではないかとか、不安感を抱えて来られる方・気持ちが落ち込んで来る方が多いんです。そんな患者さんたちが診察が終わって外に出た時に、「何か来て元気になれたな」、「来てよかったな」と思ってもらえる場所でありたい。そのためには、診療内容とか検査といったソフト面はもちろんですが、建物というハード面もとても重要で、まず私がクリニックに愛着を持たないと、患者さんにも伝わらないと思ったんですね。それで自宅のリビングをレイアウトするように、カラフルで明るいブロック玩具も置いてみました。絵なんかは季節に合わせて細かく入れ替え、ブロック玩具も診療が終わった後の時間を利用して新しいのを組み立てては、3ヵ月に1回ペースで交換しています。

―先生はこの地域のご出身なのですか。

ええ、生まれも小学校も中学校も全部ここです。当院はもともと父が1961年に「時田医院」として開業したもので、病院、クリニックを経て、2006年に院長を交代。同時に建物も新しくして今のようになりました。私自身は、1985年に大学を卒業した後、日本大学附属板橋病院の整形外科へ進むものの、全身管理を学びたくて、駿河台日本大学病院の循環器科に移りました。現在の診療科目は一般内科と循環器内科。小児科は標榜していないですが患者さんは小学生から高齢者まで幅広く、症状もさまざまですね。循環器系の胸が痛いとか、動悸がする、高血圧で来る人は多いかなと思います。

―医師になったきっかけは何だったのでしょう?

幼い頃は「貨物列車の入れ替えを行う保線区の人」、「飛行機の機体の整備士」など、派手ではないけれどその人がいないと成り立たない裏方の仕事に就きたいと思っていました。しかし、進路を決める時期になり、私の脳裏に浮かんだのは父の姿。夜間、往診に行く父を見て、「自分も人を助けたい」と思うようになり、医師の道に進みました。やはり、この仕事が天性の仕事であると思っています。



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