全国のドクター9,008人の想いを取材
クリニック・病院 161,455件の情報を掲載(2020年2月25日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 荒川区
  4. 東尾久三丁目駅
  5. 医療法人社団久悠眞会 山本医院
  6. 山本 久文 院長

山本 久文 院長の独自取材記事

山本医院

(荒川区/東尾久三丁目駅)

最終更新日:2019/08/28

35136 %e5%8c%bb%e7%99%82%e6%b3%95%e4%ba%ba%e7%a4%be%e5%9b%a3%e4%b9%85%e6%82%a0%e7%9c%9e%e4%bc%9a %e5%b1%b1%e6%9c%ac%e5%8c%bb%e9%99%a2

東京に残る路面電車、都電荒川線の東尾久三丁目駅から徒歩約3分。山本久文先生が院長を務める「医療法人社団久悠眞会 山本医院」は、下町情緒漂う町の一角にある。同院の前身は、山本先生の父が1957年に開いた「山本外科医院」。1992年に山本先生が診療に加わったことを機に、診療科目に内科・皮膚科を加え、改築と設備の増設を行った。現在は、内科・消化器内科・皮膚科を標榜。地域住民から信頼を集めている。患者の利便性を考慮した19時までの診療受付やインターネット予約、薬の院内処方が特徴。地域のかかりつけ医としての思いや医院の魅力についてたっぷりと聞いた。
(取材日2018年6月12日)

かかりつけ医として、内科を中心に幅広い疾患に対応

医院を継承されるまでの山本先生の歩みについてお聞かせください。

1

中学・高校の時は外務省に入って外交官になりたいと考えていましたが、外科の医師だった父の影響もあり、医学を学びたいという気持ちが強くなって医学部に進みました。大学卒業後は、杏林大学医学部付属病院で内科学一般と消化器病、肝臓病、糖尿病、内分泌疾患などの研修を行いました。その後、朝日生命成人病研究所附属病院に約10年間勤務。消化器・肝臓病疾患や、高血圧、心臓病、糖尿病といった生活習慣病の臨床経験を積みました。所属していた消化器内科の部長から直接内視鏡の指導を受けたのもこの時です。それと同時に、大学時代からのテーマだったアルコール性肝障害の研究も続けていました。そうした中で、医師としての将来を考えたときに、地域医療に力を尽くしたいという思いが強くなり、父と一緒に働く道を選びました。

医院についてご紹介ください。

当院の前身は、1957年に父が開いた「山本外科医院」で、外科と泌尿器科を標榜していました。現在は内科の医院ですが、一般内科にとどまらず、前立腺肥大や頻尿、尿失禁などにも幅広く対応しています。父の代からそうした疾患に悩む患者さんが多く通院していましたので、私に代わってからも、できれば当院で診てほしいという患者さんのご要望に応える形で、高齢者特有の病気にはできる限り対応するようにしています。最近は医療の専門化が進んでいますが、高齢の患者さんがあちこちの医院に通うのは、やはり大きな負担となるはずです。できるだけ身近な所で診てもらえたほうが患者さんにとっても便利ですし、医療費の負担軽減にもつながります。地域医療の充実という点から見ても、それは当院のような地域の医院が果たすべき役割だと考えています。

どんな患者さんが多くいらっしゃいますか?

2

いろいろな方が来られますが、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病で定期的に通院されている患者さんや、胃炎、胃潰瘍などの消化器病の患者さんが多いです。また、B型肝炎、C型肝炎の治療に来られる方もいらっしゃいます。他にも、腰痛の貼り薬を出したり、頻尿の方は超音波検査で調べて前立腺肥大であれば薬を処方したりと、診療は多岐にわたります。私は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会肝臓専門医の資格を有していますが、そうした専門分野にとどまらず、かかりつけ医として当院で対応できる病気はすべて診療し、それでも改善されない場合は専門病院を紹介するようにしています。

院内処方に加え、幅広い検査や専門の外来も強み

開業以来、院内処方を続けているそうですね。

3

患者さんに満足していただける医療を提供するためには、自分で責任を持って薬の説明をすることが大切だと思い、院内処方を続けています。江戸時代の内科医師は薬師(くすし)と呼ばれ、自分で調合した薬を使って治療していました。現代の内科医師にとっても、どんな薬をどのように調合するか、そしてその薬の服用に関して患者さんにどう説明して納得してもらうかは腕の見せどころだと思っています。ただし、一から十まですべて説明することが必ずしもベストだとは限りません。時には患者さんそれぞれの性格や生活背景によって、説明内容を臨機応変に変えることも必要です。そうしたきめ細かな説明や服薬指導は院内処方ならではだと思っています。他にも移動や支払いの手間が1回で済みますし、経済的にもメリットがあると思います。もちろん、希望される方には院外処方で対応しています。

こちらではさまざまな検査が受けられるそうですね。

胃の内視鏡検査をはじめ、肝臓・腎臓・膵臓・膀胱の超音波検査、骨粗しょう症検査、心電図検査など一通りの検査を行っています。通常は予約制ですが、急を要する場合はその日に検査をさせていただきます。中でも力を入れているのが痛みに配慮した内視鏡検査です。細い経鼻用スコープを経口で用いているのですが、喉に麻酔を施し、適切な体位で息を止めてもらい、ハーッと吐いた瞬間に内視鏡が喉の奥に滑り込むようにします。飲み込んだという感覚がないうちに検査が始まり、スコープを挿入している時間も5、6分。その間に写真を撮り、組織を採取して終了です。経鼻のほうが患者さんの負担が少ないという先生もいますが、それはあくまでも技術の問題。苦痛を感じにくい内視鏡検査には、豊富な経験と熟練した技術が大切です。

専門の外来についてお聞かせください。

4

私自身、皮膚科を診ていますが、専門的な病気の診断や小手術への対応のため、毎週水曜日に皮膚科の先生に来てもらっています。心療内科についても、精神的なものが影響している内科の疾患も多いので、毎週木曜の午後に専門の先生に来てもらっています。さらに金曜日は呼吸器内科を専門とする女性の先生をお招きしています。私ももちろん診察できますが、女性の医師を希望される方にもお応えできる形です。また、健康診断で胸のエックス線撮影をするので、ダブルチェック体制を取る目的もあります。万が一にも見落としがないよう、体制を整えているわけです。

充実のスタッフ体制できめ細かな医療やサービスを提供

医師として大切にされていることはどんなことでしょうか?

5

できるだけ丁寧に患者さんの声を聞くこと、これに尽きます。自分はこういう病気だと思い込んでいる患者さんは少なくないのですが、お話を聞いていくと薬の副作用だったり、職場の人間関係だったりと、その原因はさまざまです。そこでなるべく予断を持たずに「睡眠は十分に取れていますか?」とか「職場環境に大きな変化ありませんか?」など、いろいろな角度から質問しながら本当の原因を探っていくことを大事にしています。ただ、実際には私が患者さんのすべての話を聞くわけにはいきません。場合によっては医師に対しては言いづらいことだってあるでしょう。例えば私には話しにくいけれど、看護師にならば相談できるとか、そういう患者さんの気持ちや要望をできるだけくみ取れるよう、スタッフにも教育しています。

充実したスタッフ体制が魅力ですね。

ありがとうございます。院内のあらゆる場面できめ細かに対応できるようにとの考えから、計10人と規模の割には多くのスタッフを配置しています。日頃から接遇や医療ミスを防ぐためのビデオを見て、皆で意見交換をしているんです。また毎日の朝礼時には必ず私がスピーチをするのですが、特に病気や医療事故などに関するニュースが報道されたときには、患者さんからの質問に当院としてどのように対応するかについて話をします。こうした伝達事項は朝礼ノートに記録し、遅番のスタッフにも共有を徹底しています。また看護師は業務だけでなく患者さんの記録ノートの引継ぎも必須です。高齢の患者さんなら、どこのデイサービスでどんな介護を受けているか、ケアマネジャーとどんな話をしたのか、すべて記録に残します。そうして患者さんの情報をスタッフ全員で共有しているのが当院の大きな特徴だと思います。

今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。

6

私の息子が2012年3月に慶應義塾大学医学部を卒業し、大学病院勤務7年目になります。私の希望としては将来、先代から60年以上続いてきた当院を継いでもらいたいと思っていますので、息子にはこれからの医療の在り方などとともに地域医療の重要性も話しています。また読者の方には、世の中にあふれるさまざまな情報に振り回されて思い悩むことなく、医療機関でご自身に合った説明や対応を受けられることをお勧めしたいです。ストレスや体調のことなどどんなことでも構いませんので、当院にも気軽にご相談いただければと思います。

Access