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藤崎 滋 院長の独自取材記事

藤崎病院

(江東区/東陽町駅)

最終更新日:2020/03/25

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江東区周辺の救急医療を担い40年余り。地域に根差した診療を行ってきた「藤崎病院」は周辺住民からの信頼が厚い同区の中核病院だ。院長の藤崎滋先生は、創業者である亡き父の跡を継ぐ2代目。穏やかな語り口とにこやかな笑顔が印象的なドクターだ。大学病院の消化器外科で数多くの手術を手がけてきた経験を生かし、同院の院長に就任してからも週に5日の外来診療を行うとともに多数の手術を執刀している。同院では、外科、整形外科、脳神経外科、内科の各領域で専門の医師やスタッフをそろえて、救急の患者の受け入れと高度な手術に対応する態勢を整えてきた。「レベルの高い医療を提供し、安心して入院、通院してもらえる病院でありたい」と話す藤崎先生に、これまでの病院の歴史や診療方針、得意の診療、今後の展望などを存分に語っていただいた。
(取材日2013年12月13日)

地域に根差し、迅速・安心の医療で信頼築く

これまでの病院の歩みと特徴を教えてください。

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1970年に「藤崎外科胃腸科病院」として、私の父が開業しました。父は消化器外科が専門で、特に胃の手術が得意でしたが、救急病院としての役割の中で外傷などの治療も増えたため、27年前の建て替えを機に「藤崎病院」と名前を変えて再スタートしました。その時に外科、整形外科、脳神経外科、内科の4科体制として、救急もさらに充実させました。病床も当初の60床から119床に増やしました。それまで胃腸の手術が中心だった外科は、私が院長になった2003年から、私が専門とする肝胆膵の手術も行うようになりました。現在でも外科が大きな柱ですが、がんの手術から術後の化学療法や再発時の治療まで当院で一貫して診療し、近くの病院で診てもらいたいというニーズに応えています。整形外科は交通外傷や高齢者の骨折などに対応する一方、マイクロサージャリーという精密な顕微鏡手術で切断した指を再接着するなど、他ではあまりできない治療を得意としています。

比較的規模の小さな病院ですが、どんな強みがありますか。

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大きな病院だと専門分野ごとに細分化されているので「どこに行けばいいのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。当院なら、例えば消化器外科なら食道から肛門まですべての消化器を診ます。それぞれの科のドクターがカバーする範囲が広いので、迷わず受診いただけると思います。また、胃がんと膵臓がんを併発するなど、複数の病気が出ることもありますが、こういう場合も総合的なバランスを考えて治療することができます。規模は100床程度でも専門性の高い診療ができる病院が近くにあれば、通院や院内の移動が楽です。また、すべての診療科でできるだけ早く検査して診断をつけ、早く治療開始することを診療方針としています。「おなかが痛い」と訴える患者さんが来たら、できる限りその日のうちにCTや内視鏡検査をして診断を出します。高齢の患者さんが多いので、歩けない方にはすぐに車いすを出すなど、快適に受診いただけるように気を配っています。

消化器外科の医師として、どんな経験をされたのですか?

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今は胃腸外科の手術を多く手掛けていますが、大学病院では肝臓、胆嚢、膵臓の肝胆膵外科が専門でした。肝臓がんや膵臓がんはもともとそんなに多い病気ではありませんが、当院でも年間20例ほど手術を行っています。大学卒業後、日本大学医学部の消化器外科に入り、17年間勤務医として過ごしましたが、最初の10年は一般外科で消化器をはじめ、乳がん、甲状腺の手術などを幅広く経験し、後半の7年で肝胆膵外科を専門にして多くの症例に取り組みました。肝臓移植や小腸移植のため、年間600例もの肝移植を行っていたアメリカのピッツバーグ大学に2年間留学し、貴重な経験もさせていただきました。勤務医時代を振り返ると、初めのうちはとにかく怒られてばかりでした(笑)。それがしばらくして、教授から「気が利くね」とほめられたんです。術野がきれいに展開できているという意味で「気が利く」と言ってくださったのです。うれしくて、今でもよく覚えていますね。

先生が医師になったのは、やはりお父様の影響ですか?

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そうですね。ずっと病院の隣に住んでいたので、緊急の呼び出しがかかる度に駆けつけていく父の姿を見て、医師の仕事は大変そうだと思う反面、やりがいもあるのかなと思っていました。そのイメージは間違いではなかったですね。難しい手術をした患者さんが回復されると大きなやりがいを感じます。私が大学病院から当院に戻った半年後に父は他界したので、経営のことなどを直接、相談することはできませんでしたが、父からは365日、患者さんを診るという姿勢を学びました。1日も休まずということはなかったでしょうが、日曜も祝日も回診をしていました。私もそれは見習っています。やはり1日診ないと、患者さんの状態が変化してしまうことがあるのです。合併症に対して対応が遅れることがないように、ちょっとした変調に気付くことが重要です。ですから、休みの日や学会出張の日も、病院に電話をして様子を聞くなど、自分で必ず確認をするようにしています。

休日の過ごし方と、今後の展望をお聞かせください。

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普段、毎朝5時頃に起きるのですが、元旦でも休日でも6時までには起きていますね。起きてから本を読んだり、ニュースを見たりして、診療のある日は7時には病院に行っています。休みの日も基本的にはそういう生活を崩さずに、午前中に病院に寄って患者さんの様子を見てから、子どもたちと近くに出かけたりします。健康で気をつけているのは、あまり無理をしないでペースを考えて過ごすこと。週に1回、ジムに通って運動もしています。今、国の方針で医療の供給体制は変わりつつあります。しかし、体制が変わったから病院の方針を変えていくのではなく、当院のめざす医療を実現させるためにどうしたらよいかを考えた上で変化させていくようにしなければなりません。当院はこれからも急性期医療を継続しながら、地域の人たちが安心して治療を受けられる病院をめざしていきます。

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