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藤崎 滋 院長の独自取材記事

藤崎病院

(江東区/東陽町駅)

最終更新日:2019/08/19

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救急医療を担い40年余り、江東区の中核病院として地域に根ざした診療を行ってきた「藤崎病院」は、近隣住民からの信頼も厚い。院長の藤崎滋先生は、創業者である亡き父の跡を継ぐ2代目。穏やかな語り口とにこやかな笑顔が印象的なドクターだ。外科の中でも特に消化器外科の治療を得意としており、現在も週に5日は外来診療や手術の執刀をしている。同院では外科・整形外科・脳神経外科・内科の4つの科を中心に、救急の患者の受け入れと、手術などにも対応できる体制を整えてきた。「レベルの高い医療を提供し、安心して通ってもらえる病院でありたい」と語る藤崎先生。これまでの病院の歴史や、治療方針、今後の展望などについてお話を伺った。
(取材日2013年12月13日)

急性期医療を担う病院として、高いレベルの診療を

これまでの病院の歩みを教えてください。

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もともとは1970年に「藤崎外科胃腸科病院」として、私の父が開業しました。父は消化器外科を専門としており、特に胃の手術を得意としていたので「外科胃腸科」としたのですが、救急病院としてもやっていくなかで、外傷など整形外科の治療もだんだんと増えてきたため25年前の建て替えを期に「藤崎病院」として名前を変え、新たにスタートをきりました。その時に、外科・整形外科・脳神経外科・内科と4科を中心とし、救急の患者も受け入れられる体制を整えたのです。初め60床だった病床も、119床に増やし規模も大きくなりました。それまで胃腸科が中心だった外科も私が院長になった10年前から、私の専門である肝胆膵外科も扱うようにし、より幅広く高度な医療を提供できるようしました。急性期医療を担う病院として、地域の中での役割もとても重要なものだと思っています。

こちらの病院の特徴を教えてください。

「外科胃腸科」として始まった病院ですので、やはり外科が大きな柱となっています。外科で扱う疾患はがんが多くを占め、手術を行ったら、術後の経過も当院で一貫して診ていきます。高齢の患者さんが多いのも当院の特徴で、この地域に住む方々が来てくださっています。遠くの病院より近くでじっくり診てくれる病院に通いたいという患者さんのお役に立っているのではないでしょうか。救急を受け入れているので、外傷の患者さんも多いですね。交通事故もありますが、転んでケガをされたお年寄りもよく運ばれてきます。そのため整形外科では、手術にも対応できる体制を整えています。当院では「マイクロサージェリー」という他ではあまりできない、切断した指を再接着する治療も行っているため、他の医療機関から要請を受けることもあります。

診療においての方針などはありますか?

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できるだけ早く検査をして診断をつけ、早く治療を開始するということを、すべての科の方針としています。「おなかが痛い」と訴える患者さんが来られたら、その日のうちにCT検査や内視鏡検査をし、診断、治療まで進むようにします。朝の早い時間に食事をしないで来てもらえれば、その日にできる検査の幅が広がり、スムーズに治療に取りかかることもできるでしょう。混んでいたり、緊急の検査が入ったときに難しい場合もありますが、できる限り早く診断し治療して差し上げたいと思っています。また、当院には高齢の患者さんが多いので、そうした方々に快適に受診していただくための気配りは欠かせませんね。歩くのが大変な方にはすぐに車いすを出すなど、細かいところにも気を配るようにしています。

専門は消化器外科。父の姿を見て医師に

先生が医師を志したのは、やはりお父様の影響ですか?

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父が医師だったことが大きいですね。ずっとこの病院の隣に住んでいたので、医療が日々の生活の一部のようなものでした。私が子どもの頃、父が家にいるといつも病院から呼び出しの電話がかかってくるんですよ。緊急の時や、患者さんの容態が悪化するとそうやって呼び出されるのですが、その度にすぐ駆けつけていましたね。そんな父の姿を見て育ったので、医師という仕事はたいへんそうだと思う反面、やりがいもあるのかなと思っていました。こうして医師になった今わかるのは、あの時父の仕事に対して抱いていたイメージは間違いではなかったということです。日々の医療の中で特に、かなり難しいと思われた手術で病変をきれいに切除でき、順調に回復された時に大きなやりがいを感じます。

お父様から学ばれたことも多いのではないでしょうか。

私が大学病院を退職し、当院に戻ってきた半年後に父は亡くなってしまったので、経営についてなど、直接相談することはあまりできませんでした。見よう見まねではないですが、今でも「あのとき父はどのように対応をしていたのかな」、と思い浮かべることはありましたね。父の姿から学んだことは、365日患者さんを診るという診療に対する姿勢です。実際には365日1日も休まずというわけではなかったでしょうが、でもそれに近かったですよ。それに近く診ていましたよ。日曜も祝日も回診をしていましたし、私もそれは見習っています。やはり1日患者さんを診ない日があると、状況が変化してしまうことがあるのです。合併症に対しては対応が遅れることがないように、ちょっとした変調に気づけるように注意をしなくてはなりません。ですので、休みの日や学会で出張していても、病院に電話をして様子を聞くなど、自分で必ず毎日確認をするようにしています。

先生のご専門は消化器外科ですよね。

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ええ。現在、胃腸外科の手術を多く手がけていますが、大学病院時代は特に「肝臓・胆嚢・膵臓」の肝胆膵外科が専門です。肝臓がんや膵臓がんはもともとそんなに多い病気ではありませんが、当院では年間20例ほど手術を行っています。大学卒業後、日本大学に17年勤務しましたが、最初の10年は一般外科の分野で消化器をはじめ、乳がんや甲状腺の手術など満遍なく経験。あとの7年で、肝胆膵外科を専門に多くの症例に取り組みました。肝臓移植や小腸移植のため、年間600例もの肝移植を行っていたアメリカのピッツバーグ大学にも2年間留学し、貴重な経験もさせてもらえました。勤務医時代を振り返ると、初めのうちはとにかく怒られてばかりでしたね(笑)。それがしばらくして、手術中に教授から「気が利くね」とほめられたんです。「気が利く」というのは、術野をきれいに展開できているという意味で言ってくださったのです。うれしくて今でも覚えていますね。

総合的なバランスを考えて治療にあたる

こちらの病院ならではの治療などはありますか?

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大きな病院になると、一つの科が専門分野で細かく分かれていて「どこに行けばいいのかわからない」という方もいらっしゃると思います。当院では、それぞれの科のドクターがある程度の領域をカバーして診療ができるので、例えば消化器外科では食道から肛門まですべて扱えますし、整形外科でもマイクロサージェリーのような高度な手術から、手術を必要とするほとんどの外傷や外来通院で治療が可能な領域までカバーできています。そういった意味ではどの科に行けばいいか、行き場所を迷わないで来ていただけると思います。胃がんと膵臓がんを併発するなど、病気というのは一つだけでなく複数出てくることがありますよね。こういう場合も、抗がん剤治療も含め、総合的にバランスを考えて治療にあたることができます。抗がん剤でがんを小さくしておいて手術で取り除くのか、症状の重い方の手術からやるのかなど、全身を診ながら治療を進めることもできます。また、病気が進行していけば、遠くの病院まで通うのはたいへんなことですが、専門性の高い医療を提供できる病院が家の近くにあれば通院もあまり負担にはならないはず。その点で地域の中で大きな役割を担っていると考えています。

普段お忙しいと思いますが、お休みの日にはどのようにお過ごしですか?

普段、毎朝5時頃に起きるのですが、元旦でも休日でも6時までには起きていますね。起きてから本を読んだり、ニュースを見たりして、診療のある日は7時には病院に行っています。休みの日でも基本的にはそういう生活を崩さずに、午前中に病院に寄って患者さんの様子を見てから、その後は子供たちと近くに出かけることもあります。健康で気をつけていることは、あまり無理をしないでペースを考えながら過ごすことですね。週に1回、ジムに通って運動もしています。

今後の展望をお聞かせください。

国の方針で、今後医療の分野も情勢が変わっていくと思います。しかし、体制が変わったからといって病院の方針を変えていくのではなく、当院がめざす医療を実現させるためにどうしたらよいのかを考えた上で変化させていくようにしなければなりません。急性期医療を継続しながら、これからも地域の方たちが安心して治療を受けられるような病院をめざしていきます。

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