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大矢和光 院長の独自取材記事

テレコムセンタービルクリニック

(江東区/テレコムセンター駅)

最終更新日:2021/10/12

大矢和光院長 テレコムセンタービルクリニック main

ゆりかもめ線テレコムセンター駅に隣接するテレコムセンタービル。その3階に「テレコムセンタービルクリニック」はある。数多くの健康診断を行う一方で、近隣のビジネスマンの健康サポートを積極的に行っている。健康診断で見つかった異常の約8割は、そのまま治療に移行できるとのこと。希望があれば他院も紹介してくれるが、忙しいビジネスマンにとっては、無駄な再検査なども省け時間も費用も軽減できるのはありがたい。「患者さんの要望に答えるため、自分の知識と経験を最大限に発揮して対応している。」と話すのは大矢和光院長。その言葉通り、これまで患者のニーズに対応するために、専門分野にこだわらず幅広い領域の知識を学び、常に最新の医療を提供できるよう大矢院長自ら今でも日々勉強を続けているそう。学生時代や勤務医時代の経験、今後の展望までじっくりお伺いした。

(取材日2014年1月30日)

大きな手術から小さなケガの処置まで学んだ勤務医時代

医師をめざしたきっかけはなんですか?

大矢和光院長 テレコムセンタービルクリニック1

工学部志望だった高校時代、知人の医師から、医師の面白さややりがいなどを強く説かれて、千葉大学の医学部に入学したのですが、入学後に医師という職業への興味が沸いてきました。学生時代はとにかく忙しかったですね。授業にサークル、アルバイト、そして何より大変だったのは、往復5時間の通学でした。毎日、朝の5時に起きての通学、学生時代の思い出も早起きだったというのが印象的になってしまいました(笑)。あとは、山中湖にある学生寮で委員をしていたことでしょうか。最初の目的はご飯を食べさせてくれるから(笑)でしたが、当時無医村状態の山中湖村で、大学病院で活躍中の様々の診療科の先輩について地域の健康管理や観光客の病気やケガの治療を目の当たりに見られたことはすごく勉強になりました。この当時、その後の勤務医時代でもできなかった経験をたくさん積むことができ、今の診療にもとても役立っています。

卒業後はどんな医院で勤務されていましたか?

大学卒業後は、先輩の消化器外科病院に派遣され7年間勤めていました。そこで手術などの外科治療はもちろん、内科疾患の治療までさまざまな症例を診させていただくことが出来ました。外科手術の経験もたくさん積めましたし、外科では診療しないような治療も幅広く担うことで、患者さんを総合的にサポートできたのは貴重な経験となりました。その後、大学病院の消化器外科で20年間勤務し、多くの若い外科医への指導や学生教育にあたっていました。がん患者の手術・抗癌剤治療に加え、救命救急医療にも携わってきました。時には婦人科癌の手術にも加わり卵巣癌治療の研究も行いました。この勤務医時代の数多くの経験が、現在の「総合医」というスタイルを確立してくれました。

開業にこの場所を選んだ理由を教えてください。

大矢和光院長 テレコムセンタービルクリニック2

テレコムセンタービルが完成した時、この台場という地域には医療機関が1軒もありませんでした。たまたま建設に関わっていた知り合いから、このビルに医療機関を入れたいと相談されたんです。そこで、医院の開設、院長の手配や管理マネジメントをお手伝致しました。開業後も、週に1度診療にも参加しておりました。何年か過ぎたころ、院長が急逝されたため、私が院長を引き受けることとなりました。開業当初は経営を安定させるために取り入れた健康診断でしたが、患者さんの需要が高く今では医院の顔となっています。私は、患者さんの需要に応じた幅広い診療を行いたいと思っています。勤務医時代にさまざまな症例を経験したからこそ、私たち医師は医療のすべてに関わらなければならないと考えています。私は、なんでもできる総合医をめざします。

「最低の費用で最高の効果を」。患者のメリットを第一に考えて

総合医として心がけていることを教えてください。

大矢和光院長 テレコムセンタービルクリニック3

患者さんから「体調がおかしいと感じても何科を受診するべきなのかわからない」という声をよくいただきます。そんな方に対しては、症状をよく聞きだして、いくつかの簡単な検査を行った上で医学的に考えられる異常を総合的に考える必要があります。幅広い知識が必要となり大変ですが、そのような対応を出来る医師になりたいと考えています。当院は健康診断を数多く行っていますが、健康診断で検査数値が悪かった方の対応にも力を入れています。当院での治療が可能な方は積極的に治療を行っています。薬を渡すばかりでなく、生活指導と定期的な検査のみでも立派な治療です。また、私が勉強して習得できることであれば、新しい治療でも出来る限り対応し、どんどん取り入れたと思ってるんです。土地柄、患者さんは仕事で忙しいビジネスマンの方が多く、仕事の合間に治療できることも喜ばれています。数ヶ月に1回は大学病院に行って検査を行っていただき、日々のケアやお薬の処方なんかは当院で対応している患者さんも多いんですよ。また専門的な検査や治療を必要とする異常がみつかった時には、ご本人が通院しやすくで専門的に対応できる病院を一緒にお探しします。患者さんは、どんな病院がご自身に合っているのかわかりません。だからこそ、病院探しのコンサルタントとしてしっかりサポートしていきたいと思っています。

治療において大切にしていることはありますか?

大矢和光院長 テレコムセンタービルクリニック4

常に患者さんのメリットを考えています。医師の自己満足で、ありとあらゆる箇所を検査しても、身体的にも金銭的にも患者さんの負担が増えるだけです。患者さんが求めている結果を、最小限の検査で発見したい。「最低の費用で最高の効果を出すこと」を目的に検査や治療を行っていきます。また、何度か来院されている患者さんの場合、普段の何気ない会話の中から症状に関する情報を引き出すことも大切にしています。初診時には言いたくないことや、患者さんご自身も気付いていないことが案外たくさんあるんです。そういったヒントを会話の中で探し、掘り下げていくことでよりよい治療ができます。患者さんと信頼関係を築くことで、患者さんのメリットに繋げていきたいと考えています。

健康診断と診療をドッキングし、患者の負担を少しでも軽減したい

得意な治療を教えてください。

大矢和光院長 テレコムセンタービルクリニック5

私はもともと消化器外科を専門としてきているので、内視鏡検査が得意ですね。症例もこなしてきているので、痛みや違和感を軽減した検査ができます。検査方法は患者さんのご希望に沿って、内視鏡を鼻からでも口からでも挿入できます。出来るだけ少ない麻酔で苦しさを軽減することはもちろん、一度も嗚咽することなく終わらせ、さらに検査後も気分よく帰宅していただくことをめざしています。早期発見の大切さを知っていただき、定期的な検診を行っていくためにも、さらなる技術の向上をめざしています。

今後どんな医院を作っていきたいですか?

健康診断だけを行う機関はたくさんありますが、当院は受診者ご自身の現在の健康状態ををご理解いただき、今よりもよりよい健康状態になることを受診者の方と一緒にめざせる医院でありたいと願います。健康診断後に他院で治療を行う場合には、再度検査をしなくてはならない為、時間的にも費用的にも患者さんに負担をかけてしまいます。しかしそのまま同じ医院で治療をすることができれば、その1回の検査を省くことができますよね。コストパフォーマンスの良い治療を行うことは、どんな患者さんにとってもうれしいものです。健康診断と診療を一体化することで患者さんに喜んでもらいたいですね。また、当院にいる間は患者さんにリラックスしていただきたい。そんな想いから、安らぎをテーマにした院内になっています。優しい色味を実現するためにドアもベニアじゃなく本物の木を使っているんですよ。患者さんが院内を移動するときの導線にもこだわりました。患者さん同士やスタッフの動くラインが交差しないような診察室や通路の造りを考えました。業務の効率化にも繋がりますし、患者さんに余計なストレスを与えないための工夫です。

休日はどのように過ごしていますか?

大矢和光院長 テレコムセンタービルクリニック6

学生時代からパソコンをいじることが好きでしたね。今でもカルテなんかのシステムはすべて私が作ってるんですよ。既存のものだと専門性が低いので、効率のよいシステムに書き換えたりしています。今は休日もそういった作業をすることが多いので、趣味というより仕事ってイメージになってきてしまって(笑)。あとは、美味しいお酒とそれに合う食べ物が最近の趣味かな。馴染みのお店が何軒かあって、休日はそこに出かけることが多いです。20〜30年ぐらいの付き合いがあって、酒肴の趣味もわかってくれているから食事をしていて楽しいんですよ。

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