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清澤 源弘 院長の独自取材記事

清澤眼科医院

(江東区/南砂町駅)

最終更新日:2019/08/28

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東西線南砂町駅からすぐの「清澤眼科医院」。診療内容は、一般眼科・小児眼科・神経眼科と多岐にわたる。さらにはコンタクトレンズも取り扱う「目のキーステーション」だ。院長の清澤源弘先生の専門は神経眼科。その技術の高さから「神経眼科のエキスパート」、とりわけ「眼瞼けいれん治療のパイオニア」と呼ばれるが、清澤先生自身は、「むしろ今は『ブログの先生』と呼ばれることが多いのです」と屈託なく笑う。開院以来、日々の診療を綴るブログ「清澤眼科医院通信」が人気で、訪問者数は1日平均2000アクセスだそう。ブログを見て来院する患者や、その内容を診療に生かす医師も多いという。そんな清澤先生に、医院や神経外科のことからプライベートまでたっぷり聞いた。(取材日2017年3月1日)

院内環境と体制の充実を図り、質の高い診療を

こちらの医院は駅の目の前にあって、とても便利ですね。

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患者さんの通院負担を軽減するため、駅近くにクリニックを構えて交通の利便性を高め、電車を利用する機会のついでに受診できるような環境づくりをしました。また、開院した2005年に100平米だったスペースを2012年に200平米に広げました。更に最近バックヤードを含め300平米に広げました。通路なども広くとっていますので、高齢の患者さんや車いすの患者さんも快適にご利用いただけると思います。診療室は5部屋設けて、1日2、3診制を導入し、できるだけ患者さんをお待たせしない工夫をしております。来院された患者さんに質の高い診療を提供し、満足して帰宅していただくために、院内環境と体制の充実を図っています。

先生のご専門の神経眼科ついて教えてください。

神経眼科とは、眼科と神経内科の中間に位置する複雑な分野です。例えば、物が二重に見えたり視野が狭くなるなどの症状が、脳神経から来ているケースがあります。そんな場合、当院では血液検査や脳のMRI検査を行い、的確な診断をつけます。また50歳代以降で発症することの多い「眼瞼(がんけん)けいれん」は、目が開けられない、パソコンやテレビの光がまぶしい、目がショボショボするといった症状がありますが、原因は脳の抑制系の神経伝達経路の障害です。しかし、単に眼精疲労やドライアイと診断されてしまうことがあります。

臨床心理士や神経内科の医師も在籍しているのですね。

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当院は臨床心理士によるカウンセリングを行っています。幼児期に心理的ストレスから視力が悪くなることがあります。例えば、下の子が生まれたことで母親の意識がその子に向き、上の子が赤ちゃん返りをするだけでなく、視力が突然低下するようなケースがあるのです。そこで臨床心理士がカウンセリングします。その際大事なのは、親子の話にあれこれ口を出さず、ただ傾聴するということ。そうすると子どもは抱えていた不満を自分の心の中からくみ上げて、自分の言葉で表現するようになります。わが子の話を隣で聞く母親は、自分の育て方のどこかに問題があったのではないかと気づき、やがて子どもの症状に改善がみられるようになったという事例もありました。また、バセドー病や重症筋無力症など、目に症状があって神経内科の診療が必要な方もいらっしゃいます。

医師にとっての有益な情報を、患者にも還元していく

先生のブログ「清澤眼科医院通信」についてお聞かせください。

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最近の患者さんはインターネットなどで簡単に情報を取得できますので、医師の説明スキルも向上しなければなりません。しかし、医師がエビデンスのある情報を収集し、学び、患者さんに知識として還元するには多大なパワーが必要です。例えば、諸外国の論文を日本語に訳しそれを解説することで、有益な情報を円滑に取得し、それを日々の診療に生かすことができます。そして、患者さんの治療に関する質の向上に繋がっていくでしょう。自分の学習のためにスタートしたブログが多くの方に読まれているようで、自分の子どものようにかわいいですね。

病診連携にも力を入れているのですね。

当院は他院との連携を特に重視しています。当院の患者さんで、より詳しい検査や専門的な治療が必要な場合は、専門性の高い機関に紹介します。私は、東京医科歯科大学医学部附属病院で週に1度、神経眼科の外来を担当していますので、その患者さんにそこに来てもらい、治療は優秀な医師に直接頼みます。ぶどう膜炎、網膜剥離などは東京医科歯科大学へ、白内障手術は当院近くにある順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センターにお願いしています。私は患者さんが積極的にセカンド・オピニオンを受けることも大事だと考えています。診療を含め、書籍の執筆や論文の和訳など、私のこれまでの長い経験によって得た人脈、特にその分野のプロフェッショナルに紹介できるのは、患者さんの利益につながるのではと思っています。

日々の診療に対する想いをお聞かせください。

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「目の前の患者さんに対して適切な治療を行う」を軸に日々診療にあたっています。当院では、院内研修などを頻繁に行っており、スタッフは皆「医療人」という認識が高いと思います。私自身も、医学知識を最高の状態に保つため、情報感度を高くもち、日進月歩の医学知識や技術に対して、その情報を取得するアンテナを常に張っています。当院では、さまざまな症状や病気に対する診療を行っており、角膜や緑内障、網膜など診療については、専門の医師に来てもらっています。彼らに伝えているのは、「短時間にたくさんの患者さんをさばくことではなく、1人の患者さんに30分かけてもいいから話を聞いて、心行くまで満足してもらってほしい」ということです。もちろん、その満足は単に患者さんにかける優しい言葉からだけではなく、医師側の高い医療知識によって得られるものでなくてはなりません。

「医学は面白いよ」、憧れの伯父の一言から医師の道へ

なぜ眼科の医師をめざしたのですか?

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勤務医でありながら難症例を多く手がけていた眼科医師の伯父に憧れ、その伯父に「医学は面白いよ」と熱心に勧められたのがきっかけです。伯父が神経眼科を専門にしていたこともあり、私も専攻しました。東北大学医学部を卒業後、大学院を修了。研究のためフランス・アメリカと渡り歩いた後、東京医科歯科大学の助教授に。そして、大学勤務医時代に住んでいた南砂町で自分の理想とする場所が見つかり、開業することにしました。

ところで、先生のご趣味は何ですか?

ブログの更新です(笑)。1日の終わりにアクセス数を見るのが楽しみですね。産休に入った職員さんがブログを冊子に製本してくれたのですが、100冊以上になりました。自己満足かもしれませんが、このブログを見て全国から来られる患者さんもいますし、日々の診療に生かしてくれる医師もいますので、執筆は続けていきたいですね。あとは読書が趣味です。歴史の本を読んで、自分なりに年表を作ったりしています。ほかは、イギリスを舞台に魔法使いの少年が活躍する児童文学シリーズや、ハードボイルド小説の旗手と呼ばれている作家の小説など。また妻がジャズをよく聴くので、私も聴いたりしています。

今後の展望をお聞かせください。

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臨床心理士によるカウンセリングを始めてつくづく思うのは、「目と心のバランス」は非常に重要だということ。心の不調が目に表れるのです。そんな繊細な目を扱うのですから、私たち眼科の医師も緻密でなければなりません。スタッフにも、カルテを読み込む能力や医療知識を身につけてほしいと言っています。予約の電話を受ける人には、その症状には何の検査が必要なのか、そこまで考えて予約を取りなさいと言っています。しかし、そうした日々の仕事も、単に報酬のためにしているのではなく、やりがいや達成感を感じられる、そんな職場づくりをめざしています。そういう院内の雰囲気やスタッフの対応が、自然に患者さんのより高い満足度につながればうれしいですね。

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