噛み合わせや骨格も考慮した
スピード感のある矯正治療
上川歯科医院
(江東区/住吉駅)
最終更新日:2023/02/07
- 自由診療
口元のコンプレックスになりがちな不正咬合は、単に見た目だけの問題でなく、歯列や噛み合わせの乱れから正常な咀嚼機能が損なわれ、全身の健康にも悪影響をもたらしかねないトラブルの一つ。不正咬合の対処法として近年、矯正の選択肢が広がり、マウスピース型装置を用いた矯正など手軽な方法の需要が高まっているが、矯正にあたっては不正咬合に至った原因の究明と、それに基づいた全顎的なアプローチが欠かせないという。今回は、歯に対して強すぎず適切な力をかけられる特殊素材のゴムメタルを使用し、全顎的かつスピーディーな矯正に注力する江東区住吉の「上川歯科医院」の上川明久院長に、歯列矯正にあたって考慮すべきポイントについて聞いた。
(取材日2023年1月12日)
目次
歯列と噛み合わせを全顎的に整え、健全な咀嚼機能を回復するために
- Qこちらでは矯正に力を入れているそうですね。
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A
私は従来から噛み合わせを考慮した全顎的な治療を数多く手がけています。当院では、咬合の分野で知られる私の恩師が開発したシステムに基づいて、体の正中に対して直行する咬合平面、左右対称な歯列の形状を実現する治療を行ってきましたが、その過程に矯正治療を組み合わせられれば、より多くの症例に対応できることを実感しました。そこで5年ほど前から本格的に矯正治療を取り入れ、左右の対称性、噛み合わせを十分に考慮した全顎的な咬合の再構築を行っています。
- Q噛み合わせも考慮した矯正治療を行っているのですね。
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A
歯は一見すると一本一本独立して見えますが、実はそれぞれに必要な役割を担い、互いに補い合って存在しています。ですから気になる箇所だけを部分的に治したところで、一時的にはトラブルが解決したように感じても、根本的な問題解決になっていないことがほとんどで、その状態を長く維持することは難しいでしょう。ですから、例えば歯が生える順番であったり、舌の位置、発育過程での問題など、歯列や噛み合わせの乱れが生じた原因に立ち返ってアプローチし、全体の噛み合わせを整える治療を意識することがとても大切なのです。
- Q矯正にあたって心がけていることを教えてください。
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A
矯正治療は年単位でじっくり時間をかけるというイメージが強いと思いますが、何年も矯正を続けているのになかなか変化がないと不安に感じている人もいるのではないでしょうか。今の時代は時間が命。受験や就職などのライフイベントに備え、できれば矯正治療を短期間で終わらせたいという声をたくさんお聞きします。当院では、適切な力をかけて短期間で治療を終えることが期待できるゴムメタル矯正を導入しています。患者さんにいかに楽に治療を続けられ、最大の治療効果を得られるかを常に考えて診療にあたっています。
- Qなるべく抜歯しない方法を採用しているそうですね。
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A
矯正歯科の歴史は100年以上前、アメリカの博士が矯正理論を発表したことから始まっています。その博士がすべての歯を保存することを前提とする非抜歯矯正を推し進めたのに対し、以後の長い歴史の中で抜歯してスペースを作る手法が登場し、今日までその是非は議論が続いています。症例によっては抜歯せざるを得ないケースももちろんありますが、当院では骨格的な問題まですべて調べた上で、患者さんが生まれ持った天然歯をできるだけ抜かずに治療する方法を取っています。
- Qこちらでの矯正にかかる期間はどのくらいでしょうか?
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A
症例によって異なりますが、おおむね1年前後と比較的短期間で終えられるよう努めています。ゴムメタル矯正は、大手自動車メーカー傘下の研究所で開発されたチタン合金で、やわらかくしなやかでありながら、高強度でこしが強いという特性があります。金属でありながらゴムのような性質を持ち、歯や骨に対して強すぎず適切な力をかけることができるので、矯正治療に用いるワイヤーにうってつけの素材なのです。さまざまな種類の歯列不正、不正咬合の治療に対応していますので、お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはゴムメタルを用いたワイヤー矯正/88万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。