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石山 哲 院長の独自取材記事

葛西昌医会病院

(江戸川区/葛西駅)

最終更新日:2019/08/28

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落ち着いた住宅街にある「葛西昌医会病院(旧・葛西循環器脳神経外科病院)」。脳神経外科と循環器内科を中心に2006年に開設され、地域の医療ニーズに応えて消化器内科、消化器外科、整形外科と診療の幅を広げていった歴史がある。以前から力を入れていたリハビリテーションを拡充させ、2016年には回復期リハビリテーション病棟がスタート。急性期治療を終えた後の患者の在宅復帰を支えるとともに、地域の患者を包括的にケアする体制の強化を図っている。院長の石山哲先生は消化器外科を専門に、特に胃と大腸の腹腔鏡手術を得意としているため、ここ数年で腹腔鏡手術の実施件数は一気に増加。消化器内科での苦痛に配慮した内視鏡検査の受診希望も多いそう。同院の、診療の強みについて石山院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2019年1月22日)

急性期から回復期まで、地域医療の要を担う

これまでの病院のあゆみを教えてください。

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1990年に開設された当院は、「心のこもった先進医療の実践」を理念として掲げ、30年にわたって地域医療に貢献してきました。当初は脳神経外科、循環器内科が中心でしたが、かかりつけ患者さんの高齢化に伴いニーズに応えて診療科の幅を広げ、現在では消化器内科、消化器外科、整形外科疾患にも対応できる体制を整えています。江戸川区は四方を水に囲まれているため、わざわざ橋を渡って他の地域へ行くよりは、「地元の病院で診てもらいたい」と思っている方が多い印象です。できるだけこの地で医療が完結できるように、私たちに求められる医療ニーズに応えていきたいと考えています。また、この地域には外国人が多く暮らしていらっしゃいます。日本語がうまく話せない方に向け、英語、中国語、ドイツ語、ロシア語に対応できる職員が、受診の際に的確に症状を伝える通訳としてサポート。言葉の壁によって受診をためらう方を少しでも減らせればと思います。

先生のご専門でもある消化器分野が充実されているそうですね。

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私が赴任した2016年からは一気に腹腔鏡手術の件数が増加しました。ちょうど私の専門が胃と大腸だったこともあり、腹腔鏡での低侵襲な治療を受けたいというニーズの高まりに応えることができました。2017年1月から12月の間には大腸がんの悪性腫瘍例50件のうち、49件で腹腔鏡手術を実施。大腸に関しては腹腔鏡が治療の第一選択になっています。胃がんも優位性が明らかになっている早期がんに対しては、ほぼすべてを腹腔鏡で行っています。がん治療は早期であっても長期戦になるため、患者さんにとっては地元の病院で治療を受けられることは大きなメリットです。定期的な検診や経過観察を継続しながら、患者さんと長く付き合える信頼関係を築くことが大切だと考えています。がん以外で多い、「何となく具合が悪い」「調子が悪い」といった症状でも必要に応じて検査を行っておりますので、気軽に受診していただけるような病院です。

内視鏡検査にも力を入れていらっしゃると伺いました。

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循環器疾患などの患者さんの中には、高齢化に伴いがんが発見される方もしばしばいらっしゃいます。そのため内視鏡検査で早期に発見し、スムーズな治療につなげることが重要です。また抗凝固剤を内服している方も多く、緊急での吐血や下血にも対応できるように消化器部門では内視鏡室を設けています。消化器内科を率いる山田雅哉部長は、検査が楽になる鎮静剤に加え、生理的な反射を抑え、痛みを軽減する鎮痛剤を取り入れた検査を実施しているのが特徴。鎮静剤だけだと眠っていても喉の反射とゲップが起こりますが、鎮痛剤を使うとそうした反射を抑えることができます。経鼻内視鏡は反射が少なくてすむ反面、画質の面では劣るため、しっかりと鎮痛・鎮静した上で、高画質の経口内視鏡で時間をかけ隅々まで観察するのが重要です。また、CT、MRIや血液検査などは、基本的にその日のうちに検査をして早い段階で診断をするなど、スピード感を大事にしています。

その他の診療科でも強みを発揮されています。

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脳神経外科では、くも膜下出血・脳出血・脳梗塞などの脳血管障害や脳腫瘍などに対し、必要に応じて開頭術やカテーテルの治療を行うことができます。24時間365日、脳脊髄神経疾患を専門とする医師が常勤して外来や救急に対応しているほか、非常勤で脳神経内科の医師もおり、脳に関することなら何でも相談に乗れるよう体制を整えています。循環器内科では、冠動脈の血流を改善させるカテーテル治療に加え、2017年4月より不整脈に対するアブレーション治療を開始。また、急性期治療を終えた後の回復期を支えるため、2016年から回復期リハビリテーション病棟を開設。自院の患者さんだけでなく、他院からの受け入れ要請にもお応えしています。早くリハビリを始められればそれだけ改善の可能性も広がります。当院では各種専門スタッフをそろえ、手厚い体制で在宅復帰をめざします。手術後のがん患者さんへのリハビリを実施しているのも特徴です。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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この病院で働くスタッフたちが楽しく、生き生きと仕事ができる環境にしていきたいですね。23区では珍しく葛西が地元だという職員も多く、地域に対する愛着があります。"葛西の患者さんは葛西で診る" を目標にできるだけ地元の患者さんたちを大事にしながら、信頼される病院をめざしてまいります。開設から30年以上経ちますので、建物の老朽化に対応するために病院の建て替えも視野に入れて検討しています。また、地域の開業医院の先生たちとの連携も重要で、「地域のクリニックでは治療が難しい患者さんを当院で受け入れ、治ったら地域にお戻しする」という形が整いつつあります。病院として専門的な医療を提供するのはもちろんですが、住民の皆さまにとっては決して敷居が高い病院ではありません。大きなクリニックだと思っていただき、何かお困りのことがあればご相談ください。かゆいところに手が届くような医療を提供していきたいと考えています。

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