全国のドクター9,378人の想いを取材
クリニック・病院 160,980件の情報を掲載(2021年1月18日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 江戸川区
  4. 船堀駅
  5. 医療法人社団宗仁会 さくら小児科アレルギー科医院
  6. 安西晴紀院長、井上寛仁先生

安西晴紀院長、井上寛仁先生 の独自取材記事

医療法人社団宗仁会 さくら小児科アレルギー科医院

(江戸川区/船堀駅)

最終更新日:2020/04/01

34037

耳鼻咽喉科、皮膚科、小児科、内科など9つのクリニックを展開する医療法人社団宗仁会に属する「さくら小児科アレルギー科医院」。小児科医である安西晴紀院長と井上寛仁先生の二診体制で、スピーディーかつ丁寧な診療が評判のクリニックだ。「何でも相談できる外来」を目標に、患者の話を聞く診療を徹底するお二人。病気の診察だけでなく、子育ての悩みから、育児書やテレビを見て不安になったこと、誰に相談してよいかわからない疑問まで、どんな相談にも笑顔で対応している。安西院長は「小児の病気は医師、お母さん、子どもの3人で治していくもの。一番身近にいる母親のいつも違うという感覚や症状把握の協力が、正確な診断を下す上で欠かせない」とおっしゃいます。小児医療に情熱をもって取り組むお二人に、診療方針や母親たちへのアドバイスなどを伺った。
(取材日2014年8月27日)

小児科医2人体制で地域の子どもたちの健康を守る人気のクリニック

クリニックに2人の小児科医がいてくださるのは安心ですね。

34037 df 1 1 1412245958

【安西院長】当院は宗仁会グループの小児科で、宗仁会は桜宗佐理事長の専門である耳鼻咽喉科からスタートしました。開院してみるとあまりにも小児の患者が多かったことから、小児科ができました。約10年前に私が入った頃からずっと二診制を維持しています。夏場は1日約100人、冬場になると約170人もの患者さんが受診されますので、お待たせしてしまうこともあるのですが……。二診制を取ることで、2人の医師と話をしてみて、より相性のよい、患者さんご家族のニーズに合う医師を選んでいただけるメリットがあります。不思議なことに、何度か通われるうちに、自然と分かれていきます。
【井上先生】私はこの4月に加わったばかりですが、判断に迷ったり、困った時に医学書を見るより、すぐ隣に相談できる院長がいる環境は、私にとっても心強いです。

院長の診療方針をお聞かせください。

【安西院長】たくさんの患者さんがいらっしゃるので、一つはできるだけお待たせしないことです。そのためには、スピーディーな診察が必要ですが、決して雑にならないように。限られた時間の中で、お母さん方にいかに効率よく、内容が伝わるようにお話できるかを考えながら診察しています。時間さえあればいくらでも説明したい性分なので(笑)、そのバランスが難しいのですが……。もう一つは、重症になる可能性がある患者さんを、決して見逃さないことです。例えば、普通の風邪の中にほんの少し盲腸の初期症状がみられる場合など。いかに見逃しをせず、悪くなる前に早く見つけて、適切な連携病院に送ることができるかに神経を使います。すぐに入院するほどではない微妙なケースでも、万全を期して連携病院で再診をお願いすることもあります。長年小児科医をしていても、お子さんの病気には予想外の急変があります。一番近くで見ている保護者の方が「おかしい」「前より悪くなった」と感じたら、早め早めの受診をお願いしています。

井上先生の診療方針をお聞かせください。

34037 df 1 2 1412245958

【井上先生】まずは話をよく聞くことを心がけています。何でも相談できる、話しやすい雰囲気を作ることも大事にしています。さまざまなお母さんと接してきた経験から、医者の言葉は我々が考える以上に重みがあると感じており、伝え方や説明の仕方にも注意を払います。例えば、「喘息ですね」と私がはっきり言うと、お母さん方はショックを受けられます。伝えるべきことはしっかり伝えますが、ストレートに伝えて大丈夫な方とそうでない方がいらっしゃいます。話をしてみてその方の性格も考えながら、なるべく受け入れやすい伝え方を選びます。また、子どもは様態が急変することも多いので、今後起こり得る可能性をすべてお話します。準備を整え、安心してお帰りいただくのが一番ですから。そして「お父さんにも伝えくださいね」の一言を最後に添えます。小児科の付き添いはお母さんが多いのですが、お父さんの存在も忘れてはいけません。お子さんの症状をしっかり把握されていると、タバコをやめてくださるお父さんもいらっしゃるので、必ず伝えるようにしています。

どんなことでも気軽に相談できるクリニックが目標

どのようなクリニックをめざしておられますか?

34037 df 1 3 1412245958

【安西院長】よく話を聞くことが診察のモットーで、何でも相談できる小児科をめざしています。お母さん方のクチコミで「あそこはよく話を聞いてくれる」と評判になり、病気の診療・診察以外のご相談も実際多いですよ。よくある相談は便秘や夜泣き、食べムラ、好き嫌い、身長・体重など成長の不安です。例えば、身長が伸びない、体重が増えないといっても、「そうですね」で終わるのではなく、毎月きちっと記録を付けるように指導します。過去の記録と比較することで、緩やかではあるけれどもちゃんと成長していると分かれば、皆さん安心されます。逆にやはり伸びがおかしければ、内分泌専門の先生をご紹介します。
【井上先生】育児書やテレビを見て不安になったり、誰にも相談できない悩みや質問にも対応します。先日、1日3人の方から息子さんの包茎のご相談がありました。お父さんが心配して、「一度病院で診てもらえ」と言われて、お母さんが相談に来られるのですが、女性であるお母さんにはよく分からず、戸惑われていました。このような他では聞きにくいことなど、どんなことでも構いません。気軽にご相談ください。お話を伺い、納得していただけるまで丁寧に説明します。

同じフロアにある医療法人内のクリニックとの連携は?

【安西院長】同じフロアにある耳鼻咽喉科、内科、皮膚科と強固な連携があることも当院の強みです。中耳炎で切開が必要な場合は、隣の耳鼻咽喉科にお願いします。見慣れない湿疹や、判断に迷う皮膚炎は、皮膚科の専門医に診てもらえるので私たちも安心です。患者さんにとっても移動のストレスがないので、ご案内しやすく助かっています。患者さんの中には、耳鼻咽喉科も小児科も皮膚科も最初から予約を取って、全科回る方もいらっしゃいますよ(笑)。当院の強みとしてもう一つお伝えしたいのが、看護師のレベルの高さです。浣腸、喘息の吸入、採血・検尿、点滴など、ここまで多くの処置に対応できる町のクリニックは少ないと思います。胃腸炎などで嘔吐を繰り返し、脱水症状を起こしている方でも、朝から夕方までここで点滴すれば、入院せずに回復されることもあります。スタッフは入院が防げるなら、できる限りのことはやって差し上げたいという思いで処置を行っています。

予防接種や乳幼児健診の受け入れは?

34037 df 1 4 1412245958

【井上先生】予防接種は予約制で、月曜から金曜まで対応できるように、受け入れ体制を充実させました。種類も多く、猥雑でわかりにくい接種スケジューリングや、不安・疑問のご相談にも看護師が丁寧に対応します。医師から直接話を聞きたい方には、私からしっかり説明させていただきます。乳幼児健診は木曜日の昼から完全予約制です。見るべきチェックポイントなども最新情報を取り入れながら、母子手帳や健診表に記載のある簡易発達チェックに留まらない評価を行っています。最近増えている自閉症やアスペルガー症候群などの発達障害は、1歳半健診で大体見抜けるようになってきました。発達障害の専門医とも連携しながら、見逃しのないように心がけています。

小児医療は医師・母・子どもの3人で治していくもの

小児科医になって良かったと感じる瞬間は?

34037 df 1 5 1412245958

【安西院長】診察中にずっと泣いていた子が、帰り際に泣き止んでにっこり笑って、「バイバイ」してくれた時です。手を出すとハイタッチしてくれたりすると、とてもうれしいですね。
【井上先生】お母さんや子どもたちから「よくなりました」と言ってもらえることです。お役に立てたという実感をいただけるので、とても励みになります。「変わりなしです」「むしろ悪くなっています」という時も「よくなりました」という言葉が聞けるまで、しっかりフォローしていきます。

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?

【安西院長】腰痛持ちなので、マッサージに行くのがリフレッシュになります。月1回ですが陶芸教室に通っていて、2年ほど続いています。出来上がりよりも、作っている間の時間が楽しいですね(笑)。何も考えず、頭を空っぽにして、ただ土をいじるだけの時間がとても貴重です。
【井上先生】野球やサッカーなどスポーツ観戦が好きです。昔は少年野球チームにも入っていましたが、今は時間がないので、専らテレビの前で観て楽しんでいます。イタリア・セリエAのナポリというチームを応援していて、全試合チェックしています。4年後のW杯には休みを合わせて、生で観戦したいと思っているのですが、診療があるので難しいかな(笑)。最近はネット通販にもはまっていて、いらない物までつい注文してしまいます(笑)。

小児科を受診する際のアドバイスがあれば教えてください。

【安西院長】できるだけお子さんのことを見てほしいと思います。いつから熱が出て、昨日より上がったのか下がったのか、咳は出ているのか、下痢はしているのかなど、私はしつこいぐらいお子さんの症状について伺います(笑)。正確な診断を下すためには、少しでも多くの情報がほしいからです。子どもの病気は医師とお母さんとお子さんの3人で治していくものであり、お母さんの協力がないと診察は成り立ちません。お母さんが頼りです。もちろん、医者がほしい情報を最初から提供できる方などいません。初めてのお子さんならなおさらです。何度も来られるうちに、医師に聞かれるポイントがわかってきて、子どもの様子を注意して見てくださるようになります。慣れてくると、熱の推移をメモした表を渡してくださる方もいます。おこがましい言い方ですが、子どもの病気に対応できるお母さんを育てるのも小児科の仕事だと思うのです。小児科は薬をもらったら終わりではありません。そこから始まるのです。薬を飲ませて、症状の変化を見るのも親御さんの大事な仕事です。悪くなったら早めの受診を心がけてください。結果として何もなければそれで安心ですし、やっぱり来て良かったということも多いのが小児医療です。

井上先生からもアドバイスをお願いします。

34037 df 1 6 1412245958

【井上先生】このクリニックにきて「3人で治していく」というスタンスを安西院長から学びました。これはとても大事なことで、小児医療においては親御さんの存在がとても大きいと感じます。安西院長がおっしゃるように、薬をもらって終わりではなく、治療はまさにそこから始まります。自分の子どもが使っているお薬の名前は覚えておいていただきたいですね。例えば、「何のお薬を塗っていますか?」と質問すると、「紫のキャップのお薬です」(笑)とおっしゃるのですが、私たちにはピンときません。薬の名前と、薬を塗った前後の変化などを把握しておいていただけると、診察がスムーズし、親御さんたちの「いつもと違う」という感覚は診断の大きなヒントになります。私たち医者の力だけでは治らないこともたくさんあるので、お母さん方の力を借りながら、一緒に治していければと思います。

Access