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本態性振戦やパーキンソン病
震えに対する集束超音波治療

森山脳神経センター病院

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日:2021/04/12

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  • 保険診療

本態性振戦やパーキンソン病は震えの症状が出る病気で、その原因は脳にあるとされる。デリケートな部位なだけに、患者としては不安も大きいだろう。しかし、集束超音波治療であれば、手術で取り除くことが難しい箇所にある病変も、安全性に配慮しながら治療することが可能だという。一体、どのような治療なのか、どんな人に適しているのか、「森山脳神経センター病院」の堀智勝院長に話を聞いた。(取材日2021年3月10日)

集束超音波治療で安全性に配慮しながら震えの症状にアプローチ

Qこちらで導入予定という本態性振戦への集束超音波治療とは?
A
1

▲集束超音波治療について語る堀院長

本態性振戦は震えの症状が見られる病気です。文字を書きづらかったり、コップを持つ手が震えたりと、日常の動作に困難を来します。超音波治療自体は幅広い病気の治療に用いられていますが、2019年6月から薬物療法では十分な効果が得られない本態性振戦に対して、集束超音波治療が保険適用で行えるようになりました。その他、2020年からはパーキンソン病の中でも主たる症状が震えにあり、薬物療法では改善が見られない場合、本態性振戦と同様に保険診療内で集束超音波治療が可能となりました。具体的には、集束超音波が出るトランスデューサーと呼ばれる装置を患者さんに装着し、病変がある箇所に超音波を集中して当てて病変を焼きます。

Qこの治療のメリットを教えてください。
A
2

▲安全性に配慮した検査、治療を心がけている

例えば脳の手術を行うとなると、頭の中に数ヵ所電極を差し込むなどするため、患者さんにしてみれば不安が大きいと思います。集束超音波治療は外側から超音波を当てる方法なので、医療従事者にとっても患者さんにとっても、負担の少ない治療法と言えます。その上で、具体的には2つの大きなメリットがあります。1つ目は、迅速に震えの症状緩和をめざせること。2つ目は、手術状況を可視化することで、安全性に徹底的に配慮して治療を行えること。MRIで脳内を確認しながら治療を行うので、患部の位置を精密に把握することができるのです。治療にかかる時間は1回2時間ほど。万が一、後日症状がぶり返してきた場合も再治療が可能です。

Qどのような患者さんが対象となりますか。
A
3

▲集束超音波治療の経験が豊富な医師がチームを組んで治療にあたる

症状としては、薬物療法で十分な効果が見られない場合の、本態性振戦の方と、パーキンソン病で震えが主たる症状の方です。年齢は問いませんが、やはり体力などを考えると80歳以下くらいの方が対象となると思います。ですが、震えで生活に不便を感じているのなら、年齢制限はありませんので検査をした上で適切に判断していきます。超音波治療に向かない人というのは、頭蓋骨の密度が低い、あるいは骨が厚すぎる人です。基準値があるのですが、密度が低く、厚みがあると超音波が骨に吸収されてしまい、ターゲットとなる患部に届かないのです。いずれにせよ、治療前には検査を行いますので、治療が可能かどうかはきちんと判断させていただきます。

Q治療を受けたい場合、どのように相談をしたらいいですか?
A
4

▲図を用いながら、わかりやすく丁寧に説明

震えの症状があれば、できるだけ早めに医療機関を受診してください。当院の場合は、震えの外来、集束超音波治療の外来がありますので、気軽にご相談いただけたらと思います。現在の症状について話を聞いたり、必要に応じて検査を行い、集束超音波治療を含めて適している治療をご提案させていただきます。また当院では、医療コーディネーターと呼ばれるスタッフが在籍していますので、医師の話だけでは決めきれないという方はぜひ相談してみてください。治療のメリットやデメリット、どんな特徴があるのかをわかりやすくお伝えしています。これまで薬や手術などいろんな治療を受けてきたがずっと治らない、という方も一度相談してみてほしいです。

Q治療前後の過ごし方や何か注意点があれば教えてください。
A
5

▲治療後の患者へのフォローも徹底している

治療の前後を合わせて2泊3日の入院となります。前日は、治療計画を綿密に立てる必要があります。脳には触れてはいけない大切な箇所がいくつかあるため、超音波をどのような方向からターゲットに当てるのか、念入りにシミュレーションするのです。これにより、当日のオペレーションがスムーズになります。治療後は、無事に病変が取り除けたかどうか改めてMRIで確認します。その後、万が一何か起きるといけないので、1泊入院していただき、翌日まで何の問題もなければ午前中でお帰りいただけます。帰宅されてからは、特にしていただくことはありません。普段どおりの生活に戻っていただいて大丈夫です。

ドクターからのメッセージ

堀 智勝院長

超音波治療は幅広い疾患に用いられており、脳神経系の病気においても世界各国で研究が行われています。今回ご紹介した震えに対する集束超音波治療も、必要とする方にぜひ知っていただけたらと考えております。当院では、集束超音波治療の経験が豊富な、日本国内でも特に実績のある医師がチームを組んで行います。また、医療コーディネーターという、治療についてわかりやすく教えてくれるスタッフも在籍していますので、疑問点などありましたらお気軽に声をかけていただけたらと思います。気になる症状がありましたら、まずはご相談ください。

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