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白内障手術は日帰り、入院どっち?
病院で治療を受けるメリット

森山脳神経センター病院

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日:2020/11/26

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  • 保険診療

目の中のレンズの役割をする水晶体が白く濁り、視力の低下やかすみ、まぶしいなどの症状が現れる白内障。加齢に伴って発生する場合が最も多く、80歳を超えるとほとんどの人が白内障の状態にあるといわれている。白内障の日帰り手術を行う医療施設は増えているが、「森山脳神経センター病院」では、日帰りか入院かの選択が可能。術後ゆっくりでき、退院前にも診察を受けることができる入院手術は、全身状態への自信が持てないという高齢者の不安を軽減してくれる。同院の濱田真史眼科部長は、聖路加国際病院や順天堂医院の眼科で数多くの眼科手術に携わってきたエキスパート。同院の脳神経外科、糖尿病内科、循環器内科など、他科との連携も心強い。病院で受ける白内障手術のメリットについて濱田眼科部長に聞いた。 (取材日2020年3月4日)

患者ニーズに合わせて日帰りと入院が選択できる白内障手術。他科との連携で不安やリスクの軽減を図る

Q白内障にはどのような治療法があるのですか?
A
1

▲近赤外線を照射したエコーを用いて、非接触での検査が可能

白内障の治療は投薬か手術になります。薬は進行を抑制する目的のものなので、日常生活に支障が出ている白内障に対しては、手術以外の治療法はありません。手術では混濁した水晶体を取り除き、摘出した水晶体の代わりに眼内レンズを挿入します。現在は、超音波白内障手術が主流となっており、多焦点眼内レンズを用いることで、ある程度の屈折調整も望めます。かなり進行した白内障では、水晶体が硬く、超音波による手術がかえって危険を伴うこともあるため、超音波を使用しない手術方法を選択する場合もあります。当院では光干渉断層計(OCT)を用いた診断を経て、患者さん一人ひとりに合わせた治療方法を決定しています。

Qこちらの超音波白内障手術について教えてください。
A
2

▲先端的な医療機器を導入し、精度の高さにこだわった手術を提供

超音波白内障手術は切開創が3mm程度ですが、当院では、切開創が2mm前後とさらに小さい極小切開白内障手術を施行しています。これによって、術後の炎症の軽減、感染や乱視のリスク低減、早い回復に結びつくことなどが期待できます。先進の機材を用い、細心の注意を払いながら行うとてもデリケートな手術です。また、挿入する眼内レンズの度数決定には専用の検査機器を用い、正確な目標屈折度数の調整をめざしています。多焦点眼内レンズ(遠近両用レンズ)、トーリック眼内レンズ(乱視矯正レンズ)の選択も可能です。角膜切開、強角膜切開、水晶体嚢外摘出術など、患者さんの状況に合わせた手術式を選択していることも特徴の一つです。

Q病院で治療を受けるメリットは何でしょうか?
A
3

▲個室も完備。清潔な病室で、治療に専念することができる

当院では、「日帰り手術」と「2泊3日の入院手術」、2通りのプランを用意しています。例えば、もともと片目の視力がかなり悪い人が、良いほうの目だけ白内障になってしまった。手術後は眼帯で覆う必要があったり、一時的に視力が落ちたりするため、手術したその日に帰宅することは転倒などのリスクを伴います。そのような場合は、手術後院内でゆっくり休んでいただき、翌日診察を受けてから帰っていただければ、患者さんの安心にもつながると思います。また、基礎疾患のある方は内科と併診し、全身状態を診ながら手術を進めます。脳神経外科、糖尿病内科、循環器内科など他科との連携も病院で治療を受ける大きなメリットではないでしょうか。

Qこちらでは手術に伴う合併症にも対応していると伺いました。
A
4

▲眼科受付では専従のスタッフが丁寧に対応

現在の白内障手術は安全性にも配慮されていますが、合併症の可能性もゼロではありません。例えば、水晶体の袋の脆弱な部分が破損し、水晶体の核が硝子体内に落下してしまい、追加手術や硝子体の再手術が必要になることがあります。当院には経験豊富な医師がいるので、手術に伴うそのような合併症に早急に適切に対応できる環境が整っています。日帰り手術だけを行う医療施設では、そのようなトラブルが起きたときに対応可能な大きな病院へ紹介しなければならないケースも考えられます。当院では、水晶体の落下だけでなく、眼内レンズ落下、眼内炎などに対する緊急対応や眼内レンズ強膜内固定の対応も迅速に行うことができます。

Q術後の経過や過ごし方、注意点について教えてください。
A
5

▲濱田真史部長。高い専門性が求められる疾患にも対応する

手術後の経過は患者さんによってさまざまですが、注意点としては、術後1週間は外出を控えていただき、ゆっくりと過ごしていただくこと。個人差はありますが、1週間を過ぎた頃には仕事を再開できるようになります。手術の傷がしっかり閉じてくるのは術後1ヵ月頃なので、この時期まではスポーツや旅行は控えたほうが良いでしょう。術後の診察は、通常1日後、2~3日後、7~8日後診察は当院で行い、その後の診察は当院初診の方は当院で診ていきます。ご紹介いただいたかかりつけの医療施設がある場合はそちらでの経過観察をお願いしています。

ドクターからのメッセージ

濱田 真史部長

白内障手術は現代医学において最も進歩した手術の一つともいわれています。万全を期すため当院では目の検査だけでなく、採血や心電図、胸部レントゲンなど全身検査を行い手術に臨みます。術前に疾患が見つかったり、もともと基礎疾患のある患者さんには脳神経外科、糖尿病内科、循環器内科など他科の先生方と密に連携していますので、手術前後の全身状態の管理や術中の対応を迅速に行うことができます。術式選択を含め、幅広く対応ができるので、安心して治療を受けられる環境といえるのではないでしょうか。また入院手術は煩わしいという方には、外来で日帰り手術もできますから、自身の生活や希望に合わせた選択をしていただきたいと思います。

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