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加齢黄斑変性、黄斑浮腫、黄斑上膜、黄斑円孔
手術や入院は必要?

森山脳神経センター病院

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日:2020/03/26

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  • 保険診療

眼球内部の網膜の中心部であり、多くの視細胞が集まっている「黄斑」。目にとって重要なこの部分に起こる疾患には、加齢に伴い発症する「加齢黄斑変性」や糖尿病が原因で黄斑に水がたまる「糖尿病黄斑浮腫」、黄斑の表面に膜ができて網膜がゆがんだり、厚くなったりする「黄斑上膜」、黄斑に穴が開く「黄斑円孔」などがある。糖尿病、高血圧などの生活習慣病や加齢との関連性があるだけに、多くの人が罹患する可能性を持つ疾患だ。そんな黄斑疾患に対して、数多くの治療経験を持つ「森山脳神経センター病院」の濱田真史眼科部長。抗VEGF薬治療や難治性疾患にも対応できるマイクロパルスレーザーを用いた低侵襲レーザー治療など、黄斑疾患に対する先進の治療について濱田先生に詳しく聞いた。 (取材日2020年3月4日)

生活習慣病とも関連する黄斑疾患。病院だからこそ対応できる黄斑疾患の診断と治療法

Q黄斑疾患の種類と、その症状について教えてください。
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▲温かい雰囲気の待合室

黄斑疾患はとても幅広いのですが、加齢に伴い発症する加齢黄斑変性や、糖尿病が関連する黄斑疾患としては糖尿病黄斑浮腫があります。また、高血圧から生じる血管病変が原因の網膜静脈閉塞症に関連する黄斑浮腫。さらに、黄斑に膜が張ってしまう黄斑上膜や穴が開いてしまう黄斑円孔などがあります。症状としては、視界の中心の部分が黒く見えたり、ゆがんで見えたりする、物の大きさが左右で違って見えるなどのほか、白くぼやけて視力自体が下がってきます。黄斑疾患は、生活習慣病などの身体的な合併症から併発したり、全身的な基礎疾患が原因となって起こっているケースも多いですね。

Q診断や治療の経過確認のために必要な検査を教えてください。
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▲眼底検査などを行ってから治療を行う

まず、目の奥をしっかり見るため散瞳検査(眼底検査)を行います。その後、眼底カメラで眼底を撮影。当院では新鋭の超広角走査レーザー検眼鏡を導入しており、一度に広い範囲の目の奥の写真が撮れます。その後、光干渉断層計(OCT)による検査で網膜の形状を明らかにし、診断と治療に役立てます。当院では、専用の画像処理システムの搭載された光干渉断層計による血管造影(OCT angiography)を導入して、血液の流れも画像で確認しています。造影剤を注射しながら長時間の眼底の血管造影検査をしなくても十数秒で適切に画像を得ることができます。そのため早期の診断が可能となり、患者さんの負担軽減にもつながります。

Qどのような治療法があるのか教えてください。
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▲患者それぞれに寄り添った診療を提供

黄斑上膜や黄斑円孔は硝子体手術をしなければ回復が見込めない病気なので、手術が前提になりますが、糖尿病網膜症に関する糖尿病黄斑浮腫や網膜静脈閉塞症に関する黄斑浮腫、加齢黄斑変性などに対する治療の一つに薬物による局所注射があります。当院では、ステロイドを注射するステロイド局所療法と、黄斑浮腫の発生に深い関わりを持つVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を働かなくさせるための抗VEGF薬を眼球へ注射する抗VEGF療法を行っています。黄斑浮腫の状態により薬物治療、レーザー治療、硝子体手術を単独または併用と幅広い選択肢を用意しており、一人ひとりの黄斑浮腫の状態に合わせた治療を行うことが可能です。

Qこちらの病院ならではの治療を教えてください。
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▲安心かつ安全な医療提供を心がける

先ほどお話しした抗VEGF療法では、結果につながりにくい患者さんが一定数いらっしゃいます。当院では、次の手段として低侵襲なマイクロパルスレーザーによる閾値下凝固を行っています。実は抗VEGF療法に用いる薬は高価であり、保険適用であっても患者さんの経済的負担が大きいのです。導入期には3ヵ月連続で毎月投与することが推奨されていることや、その後も追加治療になった場合、患者さんの負担はさらに大きくなってしまいます。当院ならではのレーザー治療を併用することで、抗VEGF薬の投与回数の低減につながるという報告もあり、メリットになると思います。また、症例によってはレーザー治療単独でも実施可能です。

Q病院で検査、治療を受けるメリットは?
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▲「定期的に眼科の健診を受けることが大切」と語る濱田部長

当院では日帰り硝子体手術も行っていますが、基本は入院手術をお勧めしています。例えば黄斑円孔の手術では、目の中にガスを入れるため、術後数日間はうつぶせの体位を取っていただくことが大切です。それができないと、結果につながりにくい場合もあるので、入院していただいたほうが安心でしょう。当院は入院施設が整備され、脳神経外科、糖尿病内科、循環器内科など他科との連携ができる環境ですから、全身疾患のある患者さんも安心して検査、治療を受けていただけると思います。また、透析も行っているので、透析しながらの治療も可能です。

ドクターからのメッセージ

濱田 真史部長

物がゆがんで見える、中心が黒く見えるなどの症状があれば眼科を受診すると思いますが、自覚症状のない網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症など、気がつかないまま急に大出血を起こすケースもあります。そこに至る前に、眼科検診を受けてほしいと思います。日本糖尿病学会では、糖尿病と診断された人は眼科を受診しましょうと啓発しています。目から糖尿病やがんの発見につながることもあるので、検診はとても大切です。当院では新鋭の設備を整え、日本眼科学会眼科専門医の資格を持つ経験豊富なスペシャリストが診療を担当しています。質にこだわった医療を通いやすい環境で受けていただける体制を整え、患者さんに提供していきたいと思います。

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