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岡田 尚之 病院長の独自取材記事

かつしか江戸川病院

(葛飾区/京成高砂駅)

最終更新日:2020/04/01

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京成高砂駅前のどこか懐かしい商店街を抜けた先にある「かつしか江戸川病院」は、整形外科の診療を中心に地域住民の健康を支える60床の病院だ。院長の岡田尚之先生は一般の整形外科のほかスポーツ整形を得意とし、全国から多くの患者が訪ねてきている。岡田先生が何よりも大切にしているのが、人と人とのつながり。高校生の時から始めた柔道を通じて身につけた、年上の人を敬い、年下の人を大切にするという武道家としての基本精神が、医師と患者の関係、病院と地域との関係にも生かされている。休日には地元のサッカーチームをはじめとするスポーツチームを現場でサポート。そんな岡田院長に日々の診療の取り組みや地域医療への思いなど話を聞いた。
(取材日2019年10月24日)

人と人とのつながりを大切に地域医療に貢献

院長に就任後5年経ちますが、どのような変化がありましたか?

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院長に就任したのが2014年のことです。それまで本院の江戸川病院に大変お世話になり、何か恩返しができればと思っていたところ、当時の院長からお誘いをいただいたのがきっかけでした。当初は整形外科やスポーツ整形が中心でしたが、その後、内科、循環器内科、糖尿病専門の外来、泌尿器科などの診療が加わったことで、地域にお住まいの方々が多く来られるようになりました。この地域はご高齢の方、特に独居の方も多く、そのような方がクリニックや病院からの紹介で来られることも増えてきています。そんな中、僕が最も大切にしていることは、年上の人は絶対に敬わなければいけないということ。年齢の分だけ物事を考えてきた人の意見は取り入れなければならないと考えていますので、スタッフには「なんでも俺に話してくれよ」と言っています。院長面して歩いているというよりは、「皆、よくやってくれてありがとう」という気持ちのほうが大きいですね。

得意の診療分野、力を入れている診療は何でしょうか?

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以前はスポーツ外傷、特に膝の靭帯を多く診ていましたが、ここにはいろいろな患者さんが来ますから、これまでの経験を生かしながら何でも診ています。治療は手術がすべてではありません。患者さんは大変な思いをしているのですから、検査の結果だけで判断するのではなく、総合的に正しい診断をしたうえで、自分一人で対応しきれない場合は、他の専門の医師に紹介するようにしています。僕が柔道をしてきたので遠方から来る選手もいますが、まずは、地域の患者さんをしっかり診ることが大切だと思います。2年前、リハビリテーション室を拡張し、現在は5人の理学療法士、2人の作業療法士によって患者さんの症状に即したリハビリテーションを行っています。また外来リハビリも行っています。スポーツ選手には、リハビリで試合に出られるようにするだけでなく、入院して体が大きくなって帰ってきたと言われるぐらいのことができたらいいですね。

患者さんと接する際には、どんなことを心がけていますか?

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僕は、患者さんが悔やむことのない治療方法をアドバイスすることが大切だと思っています。よく「先生が決めてください」と言われるのですが、きちんと説明した後、最終的にはご自分で悔いのない治療を選んでくださいとお話しています。患者さんが手術をしたくないのであれば、「症状がゼロになることはないけれど、あなたがそれで頑張ると決めたことであれば、それを全力でお手伝いすることが僕の役目です」といったことをお伝えします。それと患者さん一人ひとりを大事にしたいと思っています。ご高齢の方が「ここで診てもらってよかった」と思ってもらえるよう丁寧に診療しています。患者さんの中には残念ながら最期を迎えられた方もいて、僕もお葬式に参列しましたが、ご遺族の方からは「先生が一番泣いていたよ」と言われたこともあります。それだけ患者さんに熱い思いを持ちながら接しています。

地域での役割や地域連携について教えてください。

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当院では在宅の患者さんに内科、整形外科の訪問診療、訪問リハビリを行っています。外来や手術の合間に訪問していますのでなかなか大変なのですが、患者さんに直接会うことが重要ですので時間の許す限り行っています。ご高齢で一人暮らしの方も多く、その方々が寝たきりにならず、いつまでも自立して暮らせるよう貢献できればと思っています。病病連携も密な関係となっていて、本院の江戸川病院はじめ東京慈恵会医科大学葛飾医療センターや東部地域病院などと連携を取っています。数年前より、葛飾区医師会の活動で、小学校の運動器検診に関わっています。その活動を通じて地域の開業医や学校の先生方ともつながりが持てました。また、葛飾区の整形外科医会での横のつながりも今後に生かしていきたいと思っています。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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地域での役割をどのように果たしていくかをさらに考えていきたいですね。病院の規模によってそれぞれ役割がありますが、当院のような中規模の病院には中規模としての役割があると思います。町を歩いていると患者さんから声をかけられることも多く、それだけ地域に密着していますし、患者さんの個を大切にしていきたいですね。患者さん一人ひとり、いろいろな思いを背負っているその方の人生にどのようにうまく応えていくか、その患者さんにとって必要なことは何かをよく考えながら診療していきたいと思います。また、これまで僕がつないできたものを若い人たちにつなげていくことも大切です。最近では、当院の内科の女性の医師がスポーツの大会などに帯同するようになっています。これまでのいろいろなつながりを大切にしながら、後輩の思いをかなえたり若手の人たちの道を開いてあげたりすることも僕の今後の役目だと思っています。

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