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大利 隆行 院長の独自取材記事

おおとし内科クリニック

(葛飾区/金町駅)

最終更新日:2020/04/01

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近隣エリアはもとより遠方からも患者が集まる「おおとし内科クリニック」は、金町駅南口を出て左手すぐにある14階建てマンションビルの2階にある内科・アレルギー科のクリニックだ。日本アレルギー学会アレルギー専門医として豊富な経験と知識を持つ大利隆行院長をはじめ、大学病院などで専門的な外来診療も受け持っている医師が、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、じんましんなどさまざまなアレルギー疾患の総合的な診療を行っている。かつてはテニス、現在はゴルフが趣味で、毎晩の晩酌がストレス解消法だという大利院長に、喘息治療の話から診療ポリシーなどさまざまな話を聞いた。
(取材日2018年6月12日)

新たな診療体制で治療の幅が拡充

こちらにはどのような患者さんが来ていますか?

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一般内科の患者さんも来院されますが、主に気管支喘息、アトピー性皮膚炎、じんましん、アレルギー性鼻炎、食物や薬のアレルギーなど、多種多様なアレルギー疾患の患者さんが多く来院されています。近年は乾いた咳が長期間続く咳喘息の患者さんや、新鮮な果物を食べた後などに口腔内がかゆくなってしまう口腔アレルギー症候群(OAS)の方も多いですね。3週間以上乾いた咳が続くようなら咳喘息の可能性がありますから、ぜひ受診されてください。最近の特徴としてはインターネットでお調べになって来院される方が増えましたね。中にはさまざまな医療機関を訪ねても症状が良くならなかったという方もおられて、埼玉や千葉方面など比較的遠方からいらっしゃる患者さんも増えてきました。

呼吸器・アレルギーに関する治療の難しい点はなんでしょうか?

患者さんが呼吸器やアレルギー性の原因を疑って受診される場合でも、じつはアレルギーではなく、タバコやストレス、肺の炎症などその他の原因に起因する方もいらっしゃいます。同じ「咳」という症状でもその原因は多彩なのです。そしてその原因に応じた処置を行わなければ、当然症状はよくなりません。もしアレルギーではなく肺がんや膠原病に伴う肺炎などであったりすれば、速やかに専門的な治療が受けられる医療機関を紹介しなくてはならないでしょう。またじんましんで目や皮膚に症状が出てお困りの方で、アレルギーだと思わずに皮膚科や眼科などを受診し、原因がわからず困り果てて来院される方もいます。当クリニックでは症状を見極め、原因を細かく分析して診断をさせていただいています。

今年度から診療体制を刷新されたそうですね。

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これまでも週に半日来ていただいていた杉本直也先生が、午前と午後を通して週にまる1日診察していただけるようになりました。杉本先生は大学病院で呼吸器・アレルギーに関して専門的な外来診療を受け持たれており先進的な治療にも取り組まれている方で、重症度の高い喘息の患者さんの診療経験も豊富です。杉本先生を中心に、これまでのステロイド吸入での治療に加えて、比較的副作用の少ない治療として注目されている生物学的製剤を用いた治療も行えるようになりました。短期入院などを伴なうような当クリニックでは対応の難しい処置の必要性がある場合には、大学病院のご自身宛に紹介状を書かれて自ら担当してくださるケースもあります。逆紹介で当クリニックに戻ってこられる際にも当然杉本先生が継続して診てくださるので、患者さんも安心して治療を受けていただけているようです。杉本先生の他にも経験も知識も豊富な先生方の助けを受けています。

一人ひとりに時間をかけ、納得のいく診療を心がける

こちらで開業された経緯を教えてください。

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私はもともと血液学が専門。大学病院では白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など血液病の患者さんの臨床と、アレルギーの研究を行っていました。カナダのマックマスター大学への留学をきっかけにアレルギーを臨床的に専門とするようになりました。その後、大蔵省(現・財務省)診療所で診察をしながら研究活動をしていた頃に、この場所での開業のお話を頂きました。当時はあまり開業を具体的に考えてはいなかったので悩みましたが、研究よりも臨床のほうが自分に合っているという思いもありましたし、残りの医師人生を地域医療にかけてみるのも価値のあるチャレンジだと考え、思い切って開業しました。

診察にあたり大切にされていることはなんですか?

患者さんはお一人お一人が特別であり例外。誰一人同じ症状はありませんし、同じ対応もできません。真摯に向き合い、話を聞き、問題を解決し、その結果として患者さんに感謝していただけるようなら、医師冥利につきるというものです。患者さんにゆっくり丁寧に話し、ご自身の病状や治療法についてきちんと理解して納得して治療を受けていただきたいと思っています。ただそのように対応しているとどうしても診察時間は長くなってしまい、その他の患者さんにお待ちいただくことになってしまうので、常に板ばさみ状態です(笑)。しかしどうしても私の性格上、そのような診療体制になってしまうのでお許し願いたいです。

これまでで印象的な患者さんとのエピソードはありますか?

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静岡など遠方からいらっしゃる患者さんは案外多いのですが、なんとロシアから来られた方がいらっしゃいました。女性の実業家の方で新潟の取引先から当院をお調べになったそうです。じんましん・血管神経性浮腫の治療をして薬を処方させていただきました。幸い適していたようで、再度薬の処方を、ということでご連絡がありました。当時のロシアで適切な薬が手に入りにくかっただけのことと思っていますが、遠方からわざわざいらした方のお役に立てて良かったです。

喘息治療に自己判断はNG。医師の指示に従って

こちらでの具体的な治療の流れを教えてください。

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一番多い気管支喘息を例に挙げると、まずは丁寧な問診から始めます。これで診断がつくことも多いのですが、確認の意味を込めて胸部レントゲン、スパイロメーター(呼吸機能検査器)、アレルギー反応を調べるための血液検査などを行います。一般のクリニックではあまり導入されていない呼気中異酸化窒素(NO)測定器も喘息の診断・治療のために導入しています。血液検査は結果が出るまで数日かかりますが他の2つは当日に結果がわかりますので、初診日には問診、検査、再度診察という流れになります。2度診察室にお呼びすることになるのでどうしても時間がかかってしまいますが、1回の来院でほとんどのケースの診断がつき症状に合った薬をお持ち帰りいただけるので、患者さんにとってメリットも大きいと思います。

喘息治療で一番大切なことは何ですか?

喘息というのは慢性の炎症性疾患と考えられている病気です。風邪とはまったく違うものですが、咳などの症状が軽くなり息苦しさがなくなるとすぐ来なくなってしまう方が、残念ながら少なからずいらっしゃいます。それではまたすぐに症状がぶり返してしまうことになります。慢性的な疾患ですので、症状が良くなっても薬は飲み続けなくてはならないことをくり返しご説明するのですが、なかなか難しいですね。喘息には、長期の喘息のコントロールをめざしたコントローラーと、症状が出た時に一時的に症状を抑えるリリーバーという2種の薬があります。症状が出た時だけリリーバーに頼るのではなく、日頃からコントローラーを使ってくださる患者さんのほうが、結果的に早期に薬自体を使わずに済むようになると思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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杉本先生をはじめとする諸先生方に助けていただきながら、患者さんお一人ずつに十分な時間をかけて丁寧な対応をさせていただきたいと思っています。現在は診察の専門科が細分化されているので、患者さんが自分に最適な医療機関を選ぶのは難しくなってきています。患者さんの状態を総合的に診て的確に判断し、適した医療機関へ振り分けることのできる医師はまだまだ数少ないのが現状です。当院は多少待ち時間こそ長めかもしれませんが、自分の専門外の症例でも次にかかるべき医療機関のアドバイスはできると思いますで、お気軽にお越しください。

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