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塚本 理一郎 院長の独自取材記事

つかもと整形外科醫院

(世田谷区/祖師ヶ谷大蔵駅)

最終更新日:2021/03/11

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祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩12分の「つかもと整形外科醫院」。塚本理一郎院長は、開業前、湘南鎌倉人工関節センターで活躍してきた関節疾患のスペシャリストだ。その経験を生かし、同院では股関節や膝関節の専門的治療に力を入れ、人工関節手術後のリハビリテーションも行っている。そんな院長の信念は、「正確で迅速な診断、適切な治療、予防」。この3つを実現すべく、数年前からはスポーツリハビリ専門の施設を併設したり、運動器別に専門の外来を設けたり、新しいことに積極的に取り組んでいる。取材ではそうした取り組みの詳細やそこに込めた思いについて、時折冗談を交えながら、熱く語ってくれた。
(取材日2012年12月21日、再取材日2020年10月7日)

院内環境にこだわったのは通い続けてほしいから

先生は世田谷のご出身だそうですね。

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世田谷生まれの世田谷育ちです。祖父母、両親ともに医師で、診療所で診察している姿を間近に見ながら育ちました。僕が育った昭和の医療は、医師と患者さんが信頼し合い、生涯のパートナーのような関係でしたね。僕自身も生まれ育った世田谷でそんな医療を実践したいと考え、開業しました。開業前は、人工関節の手術に力を入れる湘南鎌倉人工関節センターで長年治療にあたり、研鑚を積んできました。若い頃は先端の治療ができるアメリカに憧れて留学し、アメリカの勉強会で講演を行ったり、ヨーロッパの病院で学んだりする機会も得ました。当時の経験は今の自分の糧になっていると思います。

居心地の良い院内ですが、工夫された点を教えてください。

僕が現在住んでいる湘南のゆったりとした時間の流れを、クリニックにも届けられたらいいなと思っています。そのため、院内環境には徹底的にこだわりました。例えばリラックスして過ごしていただけるよう、森をイメージして、院内には木を多用しています。じゅうたんや椅子は緑や土を連想させる優しい色合いで統一し、待合室の照明は温かみを感じられるよう暖色にしました。椅子もクッションが少し高めで、足腰に痛みのある方でも、立ち上がりやすい設計になっています。また、窓を大きくしたのは明るい光が入るようにするため。暗く締め切った空間では、患者さんも心が休まらないでしょうから。さらに、当院はキッズルームを設けているのですが、お子さんが転んでもけがをしないよう床の材質にも配慮しています。

そこまで院内環境にこだわったのはなぜですか?

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理由は2つ。1つは心からからリラックスできる空間を提供することで、患者さんの自然治癒力を効果的に引き出したいと考えたからです。そしてもう1つは、患者さんが通いたいと思えるクリニックにしたかったからです。というのも、整形外科では多くの場合、治療後にリハビリテーションが必要になりますが、リハビリで最も大切なのは継続すること。例えるなら、3ヵ月だけ毎日通院するよりも、週1回のペースで3年間通院したほうが良いんですよね。特に高齢者の場合は、通院すること自体がリハビリになりますから、患者さんが通い続けられるようなクリニックづくりを心がけています。実際、当院は駅から少し離れていますが、継続的に通ってくださる患者さんが多いんですよ。

スポーツリハビリと専門の外来により幅広い世代に対応

力を入れている治療は何ですか?

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関節疾患と骨粗しょう症の治療です。関節疾患においては、股関節・膝関節の専門的治療や、人工関節の手術をする方へのサポートと、術後のフォローアップも行っています。一方、骨粗しょう症については、DEXA法と超音波法の2種類を用いて骨密度を測定し、疾患の早期発見をめざしています。高齢者の場合、転倒や骨折を防ぐことが最も大切ですから、そのためにも素早く正しい診断を下せるようにしています。また、当院のリハビリルームには楽しみながら無理なく体を動かせるよう、さまざまな理学療法機器をそろえています。患者さんのやる気を引き出すためには、一人ひとりに合わせた目標を設定し、目標達成を繰り返すことが重要ですからね。

スポーツリハビリ専門の施設も併設されていますね。

理学療法士やアスレチックトレーナーが中心となって、主に、スポーツによるけがのリハビリや予防のための体づくりを実践していますが、子どもから高齢者まで幅広い世代の方が利用されていますよ。例えば、高齢者なら寝たきりにならないために足腰を強化する、学童期のお子さんであれば、けがを予防するために正しい体の動かし方を習得するといった具合に。スポーツリハビリは若い方のためのものという印象がありますが、本来は全年齢層、それも普段スポーツをしない人にこそ取り入れてほしいものです。また、最近はスポーツジムなどを利用して自己流のケアを行う人も多いですが、間違った動作で体を痛めてしまうこともあるので、まずは専門家の指導のもとで、体の土台づくりをしていただきたいですね。

それ以外にこちらのクリニックの特徴は?

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非常勤医師による専門の外来を設けていることです。現在は8人の先生に交替で来てもらい、月に数回、スポーツと、脊椎・手・膝などの運動器別に対応しています。二診制にしたことで待ち時間が短くなったほか、以前は他院を紹介していたケースも、院内で診ることができるようになったので、患者さんの負担が減りましたね。また、どうしても対応しきれない場合は、非常勤の先生が所属する大学病院などを紹介していますが、しっかりと情報共有を図っているので、緊急時も素早く対応できるのがメリット。そして、何よりも適切な診断と治療につながっている実感があります。実は先生たちは留学時代の仲間なんです。所属先の大学病院でもエース級の人ばかりですし、診断にあたっては、僕と専門の先生の2人でエックス線写真を確認しているので、より精度にこだわれていると自負しています。

家族からの学びと3つの信念を胸に身近なクリニックを

患者さんと接する際、どんなことを心がけていますか?

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コミュニケーションをよくとって、じっくりお話をすることでしょうか。治療に関わる患者さんの生活習慣や背景は、雑談の中からこそ引き出せると考えています。例えば、一人暮らしかどうかも重要です。エレベーターのないアパートの3階に1人で住んでいる方と、家族と1階で暮らす方とでは、注意すべき点も治療法も異なるからです。症状を聞き薬を出して終わり、といった診察では、肝心なことはわかりません。初診時は、お住まいの地域や出身地、お子さんの有無など、診察には関係のなさそうな世間話から始めるようにしていますが、それは患者さんのことを少しでも知りたいから。こうした診療に対する姿勢をはじめ、患者さんへの思いやりや誠実な態度などはすべて、祖父母や両親の背中を見て学んだことです。

医師をめざしたのは、ご家族の影響が大きいですか?

父を早くに亡くしたので、遺志を継いで医師になりたいという思いは強かったですね。母は現役の整形外科の医師で、隣の駅で診療を続けています。地域の皆さんのために休日返上で仕事をするような人で、母親としても医師としても尊敬しています。いつになったら母のようになれるのかはわかりませんが、少しでも追いつきたいと思っています。当院のオリジナルキャラクター「骨っちゃん」は、祖母が耳鼻咽喉科の医師だったことから、額帯鏡をつけているんですよ。それに、塚本の「T」と私の専門である人工関節のイメージを加えて、妻がデザインしてくれました。クリニックの入り口に飾っていて、スポーツリハビリ施設には「アロハ骨っちゃん」もいるので、ぜひ探してみてください。

読者へのメッセージをお願いします。

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当院には運動器に関するあらゆる悩みをお持ちの方がいらっしゃいますが、お子さんであれご高齢の方であれ、けがをしないことが一番です。例えば、スポーツに打ち込む子がけがをしたら、貴重な時間が無駄になってしまいます。子どもでいられる時間は案外短いので、正しい体の使い方を学んで、けがをしにくい体の土台づくりをしてほしいですね。高齢者も同様で、できる限り長く自分の足で歩けるよう、継続的にリハビリをして体をメンテナンスしていただきたい。そのためには、当院が患者さんにとって身近な整形外科であることが不可欠ですから、「正確で迅速な診断、適切な治療、予防」の3つを信念に、日々の診療を行っていきます。そして、将来的には日帰り手術に対応できる施設を整え、大学病院や総合病院と同等レベルの治療を、お住まいの地域で提供できるクリニックでありたいと思っています。

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