梅里歯科医院

梅里歯科医院

小山富久院長

医療トピックス

早めのケアで子どもの歯を健康に
妊活中の女性の歯科治療

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保険診療

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子どもが欲しいと考え始めてから、実際に不妊治療に取り組むまで、赤ちゃんのいる生活をめざして行動すること全般を指す「妊活」。この言葉が聞かれるようになって久しいが、新高円寺にある「梅里歯科医院」の小山富久院長のもとには、妊活中や妊娠中の女性患者が相談に訪れる。一見、妊活や妊娠と歯科は無関係に思えるが、生まれてくる子どもの歯の健康は、親をはじめとする周りの大人の口腔環境への意識に強く影響されるため、妊娠前から歯を健康に保っておくことが大切だそう。妊活中、妊娠中の患者に対しては特にコミュニケーションを重視して治療選択を行うという小山院長に、子どもの歯の健康を守るためにできることについて、詳しく話を聞いた。(取材日2017年12月21日)

重要なのは、妊活を始める前から口腔ケアに取り組むこと

歯の健康に関して、妊活を考えている人がするべきこととは?

1 ▲家族全員で口腔環境を整えることが子どもの予防歯科につながる 特に難しいことを言っているわけではなく、当たり前のことを再認識してもらえればと思います。医学の進歩に伴って、お口の中のばい菌がいろいろな病気に関連していることがわかってきました。その中には、妊婦さんに関わることがあります。では、妊活をするにあたって何を注意すればいいのか? 簡単に言えば、「歯磨き」という「予防」に尽きます。赤ちゃんが生まれる前から、まず大人の口腔環境を整えておくことが大事です。子どもが生まれて成長していく中で、ずっと健康でいてほしいと願う親は少なくないはず。それなら、親になろうとする段階から家族全員で予防を始めて、それを習慣化するのが一番なのです。

母親だけでなく、家族全員で予防することが大切なのですね。

2 ▲妊活を予防歯科のひとつのきっかけに いつも予防を心がけている家庭で育った子どもは、「予防することが当たり前」になります。そうすれば家族みんなが健康になれて、おまけに医療費も抑えられます。こんなハッピーなことはないと思いませんか? このようなことから、予防の原点は妊活にあります。ちなみに、定期検診を怠り、病気を重症化させる方々は、開口一番、「忙しくて、なかなか歯医者さんへ行けなくて……」と言います。しかし首相や社長さんたちでも、忙しい合間を縫って定期検診を受けているんです。「忙しくて……」を理由にお子さんの定期検診を怠る親にならないように願っています。いずれにしても妊活をきっかけに家族全員が予防を始めるといいでしょう。

妊活中や妊娠中は、歯科治療を受けないほうがいいのでしょうか?

3 ▲毎日の歯磨きの積みかさねがやはり大事 妊活中、特に不妊治療中そして妊娠中に歯科治療をするのは、決してお勧めできません。妊活中や妊娠中にエックス線撮影や処置を行うのは、できるだけ避けたいと思うのは当然ですよね。だったら、赤ちゃんを授かる前に治療を終えておくべき。これはお母さんの義務だと思います。検診を受ける際、「これから妊活をします」と伝え、お口に合った歯磨き方法の指導を受け、妊娠中に起こるお口の中の変化とお口のケアについて教えてもらうといいでしょう。長期間の治療が必要な場合も考えられるので、妊活開始までの間隔は余裕をもってください。ちなみに妊活は夫婦の共同作業なので、お父さんもお口の中をきれいにしてもらいましょう。

もし妊活中に歯科治療を受けたら、妊活の結果に影響しますか?

4 ▲信頼する歯科医師とのしっかりとしたコミュニケーションを 特に不妊治療を行う場合、歯科治療を受けることが妊活の妨げとなる可能性がゼロとは言えませんから、繰り返しになりますが、妊活前にすべての歯科治療を終えておくことを強くお勧めします。万一、不妊治療中に歯科治療を受けなければならない状況になったとき、不妊治療中であることや治療の進み具合を歯科医師にはっきり伝えることが重要です。不妊治療は治療法によって細かなスケジュールが決められていて、そのスケジュールを考慮して歯科治療の可否などを決める必要があるからです。不妊治療を行っている病院では、歯科治療を受ける際の注意点をドクターがおっしゃると思いますので、それをそのまま歯科医師にお伝えいただきたいですね。

妊娠中、また産後はどんなことに注意すべきですか?

5 ▲ホルモンバランスや薬との相性も個人差がある 妊娠中は安定期と呼ばれる4~7ヵ月の間に歯科治療を行えます。とはいっても「あくまでも応急処置ができる時期」。妊娠中、さらに産後には、ホルモンバランスの変化により歯茎が腫れる、うずく、出血しやすいなど、お口の中に変化が起こりやすくなりますから、安定期の早い時期に検診とクリーニングを受けましょう。その際、赤ちゃんのお口のケアについても教えてもらうといいですね。また出産後は育児に集中し自身の体の管理が疎かになりがち。お母さんが不健康だと育児に支障を来しますから、お父さんが赤ちゃんを見ている間に検診を受けましょう。それからお子さんの受診の際、できれば最初は小児歯科の専門家に相談することをお勧めします。

ドクターからのメッセージ

小山富久院長

多くの方が「歯の病気は命に関わることはない」と思っているでしょう。しかし当たり前ですが食べなければ生きられません。歯がなくなれば、食が減退して栄養不足となり健康を害します。「食べる」は生活の質の根源の一つ。神様は私たちに不要な臓器を与えていません。歯は28本ありますが、それぞれに目的があり失っていい歯は1本もありません。現代の歯科治療のトレンドは「削らない」「抜かない」です。そのためには定期的な検診による予防が最も重要です。生涯、自身の歯で食べられる喜びは、親から子どもへのすてきな贈り物ではないでしょうか。家族全員、生涯自分の歯で食べられるよう定期的に検診を受け、すてきな笑顔で過ごしましょう!

記事更新日:2018/02/02
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