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感染症であるという認識を持ち
家族全員で受けたいピロリ菌検査

あんこうメディカルクリニック

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2019/12/27

20191224 main 20191224 main
  • 保険診療
  • 自由診療

1980年に発見されたピロリ菌は、胃の中に好んで住みつき、胃の壁を傷つける細菌。胃潰瘍、十二指腸潰瘍を患った多くの人にピロリ菌の感染が認められており、最近の研究では胃がんとも深い関わりがあることがわかってきた。ピロリ菌を知る人は多くなってきたが、虫歯菌と同じ「感染症」であることはまだあまり知られていない。母親がピロリ菌に感染していると、食事を与えた乳児にも口から感染する恐れがあるため、5歳以下の免疫システムが未完成の幼少期に感染することが多いといわれている。だからこそ、ピロリ菌に感染した本人だけでなく、家族全員が検査を受けることが大切だと話すのは「あんこうメディカルクリニック」の安康晴博院長。消化器疾患や内視鏡検査に詳しい安康院長に話を聞いた。(取材日2019年12月9日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qピロリ菌検査について教えてください。
A

ピロリ菌検査には内視鏡で胃の組織の一部を取る方法と、血液や尿中の抗体を調べる抗体測定、吐いた息を調べる尿素呼気試験、便中ピロリ菌抗原を調べる検査などがあります。ピロリ菌を除菌できれば、胃、十二指腸潰瘍の再発の抑制や胃がんリスクの軽減につながるとされます。当院では除菌を行う際には、事前に内視鏡検査で胃がんの可能性を除外した上で、慢性胃炎の所見があることを確認しています。除菌後1年目から10年目までは、たとえ胃がんが発生していても肉眼では見えないので、その間は毎年内視鏡による検査を受けることをお勧めしています。最近では、健康診断等でピロリ菌検査で陽性が出て、内視鏡検査を受けに来る方が増えています。

Q家族がピロリ菌に感染していたら検査を受けたほうが良いですか?
A

ピロリ菌は母親を介して、主に口から口へと感染していくケースが多いので、感染している本人の母親、兄弟姉妹、子どもにも検査を受けることをお勧めします。当院では、まずピロリ菌に感染している方の親御さんがご健在であるかを確認し、何歳であっても元気に暮らしている方であれば除菌をお勧めしています。ピロリ菌に感染していても自覚症状がほとんどないため、検査の必要性を感じないという方もいらっしゃいます。当院でもお母さんのピロリ菌を除菌した後、娘さんの内視鏡検査をしたところ胃がんが見つかった、あるいは親子逆の症例も多くみてきました。ピロリ菌は遺伝ではなく感染症なので、予防法があるということでもあります。

Qピロリ菌検査を行う上で大切なことは何ですか?
A

当院ではピロリ菌の内視鏡検査では必ず鎮静剤を使い、患者さんがウトウト眠っているような状態で検査を行っています。場合によっては検査をしたことがわからず検査終了後、目が覚めた時に「いつから検査をされるのですか?」と質問されることもしばしばあります。一度でも嫌な経験をするとトラウマになりかねないので、患者さんにとって楽な検査にするよう努めています。検査後には内視鏡で採取した組織の生体組織診断、尿素呼気試験も行うなど、2つ以上の検査で確認することが重要です。保険診療では除菌の4週間後にピロリ菌の有無を判定することになっていますが、当院では偽陰性が出ないよう8週間後に尿素呼気試験で判定検査をしています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診、事前検査

健康診断のオプション検査で感染がわかり精密検査、除菌治療を希望する人、家族が感染しているので自分も調べに来る人は多いという。問診では便の状態や生活習慣、家族構成などを確認。同院では家族全員の検査を勧めているそうだ。ホームページに書かれたピロリ菌に関する説明を見ながら詳細を聞く。ピロリ菌感染はほとんどが無症状。その場合は自費になるがABC血液検査または尿素呼気試験を実施。尿素呼気試験は空腹で受ける。

2内視鏡検査で潰瘍やがんの有無を確認

ピロリ菌除菌治療を行う際には、内視鏡による検査を行うことで胃がんの可能性を除外し、慢性胃炎の所見があることを確認。同院では静脈麻酔を使い、眠っている間に内視鏡検査を受ける。

3検査後はしばらく休憩

検査後は、院内に備えられたリカバリールームで休憩。麻酔から覚めた患者はすぐに話ができる状態だが、しばらく休みたいという要望にも対応してもらえる。

4検査結果の報告と治療後の検査について説明

内視鏡画像をプリントした内視鏡所見用紙が渡され、検査結果の説明を受ける。組織検査の検査報告を受けるために、2週間後に再来院。ピロリ菌の感染が確認されれば、1週間の服薬による除菌療法を実施。同院では1次除菌(三剤併用療法)、2次除菌(メトロニダゾール)に対応。除菌後は年に1回、10年目までの検査が推奨される。

ドクターからのメッセージ

安康 晴博院長

当院では検査後、組織検査の結果を待つ2週間、便の状態が良くない患者さんにはその方に合わせた乳酸菌、ビフィズス菌、糖化菌、酪酸菌などの菌を飲んでもらっています。腸内環境を整えるためのもので、除菌後このお薬は続けたいという患者さんもいらっしゃいます。免疫細胞の大半が腸でつくられるといわれており、人生は腸で決まるといっても過言ではありません。腸の状態が良ければ、結果として便の状態、肌つやも良くなるでしょう。除菌前後の胃がんリスクスコアを示すシドニーシステムと日本発祥の京都分類による肉眼でのリスクスコアを用いた数値による確認・説明で、患者さんにわかりやすくリスクの変化を伝えることも心がけています。

Dr

自由診療費用の目安

自由診療とは

自費診療の場合:ABC血液検査/3000円(税込)、尿素呼気試験/5500円(税込)

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