メンタルクリニック赤とんぼ

メンタルクリニック赤とんぼ

高橋 えみ子院長

32529

ひとりで苦しまずに、身近な誰かに相談することが大切

―先生が診療を続ける中で、やりがいを感じるのはどんなときですか?

世の中には悩み苦しんでいる人が多く、理由は何であれ、自殺を考えている人はいるんです。私はそういう人たちを助けたい、少しでも社会貢献したいと思います。開業以来、今までうちに通われた患者さんで自殺者はいません。例えば、子どもに虐待してしまっている親が来ることがあります。子どもに暴言や暴力を振るっていると正直に告白されるんですが、彼女はこれではいけないと思って助けを求めて来ているわけだから、私は彼女が親として子どもと向き合えるように、虐待をやめられる方向にお手伝いをします。親が変わっていくことで子どもも変わり、親子関係も徐々に良くなっていきます。虐待する親がここへ来て虐待しない親になったら、世の中から虐待や自殺者を減らしていくことができ、社会貢献となると思うんです。それが、私自身のやりがい・生きがいとなっています。

―クリニックの今後の展望をお聞かせください。

これからもこの診療のかたちを続けていきたいと思います。開業当初は1人の方のカウンセリング回数が無制限で、20回、30回受診した人もいたんです。でも、それでは新しい患者さんの予約が入りにくくなってしまうし、お茶飲み話みたいになってしまうことも。ある時期から、1年間もしくは10回と制限を設けました。だいたい月1回の予約をとっているので、1年間に8回で終わる人もいれば、10ヵ月10回の人もいます。その頃にはある程度症状がよくなっていて、休職していた人が仕事に戻ったりすることもあります。それ以降も薬だけは続けていくために短い時間の診療で通院される方もいますし、その薬さえも必要がなくなると、卒業されていくことになるんですね。今後も、よりたくさんの方の診療をしていけるように、工夫を重ねていきます。

―最後に、ドクターズファイルの読者へメッセージをお願いします。

何か困ったときには人に相談する。これが一番大事です。私はよく患者さんに「自立して生きなさい」と言います。自立というと、「人を頼らないで自分一人でやる」、「仕事を持っていて経済的に一人でも生きていける」というふうに思っている人が多いですが、私が言う自立はそうではありません。「自分でできることは自分でやる。今の自分にできない・わからない・困ったことは、然るべき人に相談し助けてもらう」。そんな能力をもった人が自立した人です。とにかく誰かに相談すれば、それだけで気持ちが楽になることもあるかもしれません。1人で悩みを抱えこまないでほしいと伝えたいですね。

記事更新日:2017/06/23

標榜の診療科目を同じ行政区・駅で探す



Access