メンタルクリニック赤とんぼ

メンタルクリニック赤とんぼ

高橋 えみ子院長

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患者の話をよく聞き、生き方を変える手助けをする

―開業当時から変わらない診療方針なのですね。

「他の病院に行っていたけど、40分も話を聞いてもらったのは初めて」と患者さんに驚かれることが多いです。最初は患者さんが来なくて、「今日誰も来なかったね……」っていう日もたくさんありました。開業すると、以前の患者さんが来てくれることもあって経営に困らないと言うけれど、私の場合は以前の小児科とは診る年齢、病気、使う薬も違うため、ついてくる患者さんはいません。予約が全部埋まるようになるまで3年はかかりました。クリニックのホームページは事務長が作成しているんですが、だんだんとホームページを見て当院にみえる方が増えてきたんです。今はセルフサービスとなっていますが、少し前までは、カウンセリングの最初に私がお茶とお菓子を出ししていました。時には頂き物のおまんじゅうなどが出ることもあり、こちらも驚かれる患者さんが多かったですね。

―診療の際に心がけていることはどのようなことですか。

精神科や心療内科の患者さんはメンタルに不調を抱えているので、「話を聞く」ことが最重要だと思っています。発熱とか下痢であれば身体を診ればいいけれど、メンタルの問題から「食べれない」や「眠れない」などの不調を起こしてしまいます。他の開業されているクリニックに雇われていたら、1人に40分かけて診療したらクビになってしまうけれど、私は5分の診療はしたくない。だから自分の城をもって自分のやりたい診療を行うのです。そして、患者さんと私はお互いの立場は違っていても、人として対等な関係でありたいと思います。もし私が言ったことで患者さんが気にしてしまっていたら素直に謝りますし、常に本音で話し合いたいと思っているんです。

―薬の処方について、先生には特別な思いがあるとお聞きしました。

このクリニックでは薬を出さないこともよくあります。患者さんの抱えている悩みによっては、「話を聞いてもらったらだいぶ楽になりました。もう大丈夫です」と言われて、薬が要らない場合もしばしば。例えば若い女性でこれから子どもが欲しいとか、薬にすごく抵抗があって飲みたくないという人もいるんです。そういう方にはカウンセリングだけで様子を見たり、薬の量についても、本人と話し合って納得したうえで決めていきます。精神科・心療内科の治療は、薬で治すのではないと私は思っています。薬は一時の症状を軽くすることができるけれど、根本的によくなるためには「生き方を変えること」が必要。その人の身についたものの見方・考え方、道徳観、価値観、人生観、人との付き合い方などで、変えた方がいいところを変えていく。生活の乱れている人は、睡眠や食事・運動などの生活改善のお手伝いをするのが大事なんです。

記事更新日:2017/06/23

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