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天野 高志 院長の独自取材記事

天野歯科医院

(板橋区/成増駅)

最終更新日:2019/12/25

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「天野歯科医院」は、成増の町に深く根づいたクリニックとして、古くから親しまれてきた。院長を務めるのは、穏やかで落ち着いた雰囲気が印象的な天野高志先生。歯科麻酔の奥深さと重要性に惹かれたという天野先生は、大学病院で研究に打ち込む一方、若くしてこの歯科医院を開業。以来、地域の歯科医療を支えるかかりつけ医として忙しい毎日を重ねてきた。「若い頃は理想に燃えていたから、今から考えると患者さんにも厳しかったかもしれません」とほほ笑むが、現在では包み込むような優しい物腰で治療にあたっている。歴史を感じさせる建物と内装。数多くの患者と接してきた天野先生の歯科医療への思いが、静かに漂っているように感じられる。
(取材日2013年6月10日)

早くから歯周疾患と糖尿病の関連性に注目

開業に至るまでの経緯を教えてください。

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日本歯科大学を1976年に卒業し、1982年まで母校の附属病院の医局に所属していました。専門は歯科麻酔。いわゆる全身麻酔を含む全身管理の研究をしながら、臨床経験を積みました。口腔外科の手術に対する麻酔が多く、時には悪性腫瘍の手術にも関わりましたし、障害がある患者さんの治療には特に重要な役割を担い、毎日の臨床にあたっていました。高齢の患者さんは、歯だけでなく他にいろいろな病気を持っている場合が多いので、麻酔のことがわかっていれば、体全体の健康を診ることができるんです。今後、高齢化がますます進む中で、その必要性はさらに高くなっていくと思います。

麻酔の知識や技術は、開業されてからも役立っているのでしょうね。

患者さんに何かあったときにも、適切に対応できるということは大きいと思います。これは大学病院でのことでしたが、心停止に陥ったときにも冷静に対応し、最悪の事態を招かずに済みました。このクリニックにも、循環器や心臓の疾患をお持ちの患者さん、あるいは脳梗塞になったことのある患者さんなどもいらっしゃるのですが、麻酔のことがわかっていれば、不測の事態に対する自信にもなりますし、それは患者さんにとっても安心につながるのではないでしょうか。

開業から長い歴史があるのですね。

1978年に開業し最初の2年半ほどは、大学病院とのかけ持ちでした。医局に在籍しながら、同期の歯科医師に協力してもらって歯科医院を立ち上げたのです。当時の私は普段は医局で麻酔を担当し、当院では一般歯科の診療を週の2日の夜間と週末の診療にあたるというスケジュールでした。私もこのクリニックも、患者さんとともに年齢を重ねてきた、という実感がありますね。そんな中最近感じることは、歯周疾患と糖尿病の関連です。実は大学にいた30年以上前から注目しており、内科の医師ともいろいろ話し合っていたのですが、歯周疾患と糖尿病には密接な関連があるということです。最近やっと話題にされるようになりましたが、臨床的にはかなり以前から議論があったのです。

具体的にはどういうことでしょうか?

歯周疾患が悪化することで糖尿病を誘発することもあるし、糖尿病を発症したために歯周疾患が進行することもあるということ。可能性としてはその両方があるんですね。血糖値が上がると感染しやすくなって、歯周菌が活発化して歯周疾患が進む。そこで管理をしっかりしないと、菌が体に入ってきて糖尿病が悪化するわけです。場合によっては心臓にも悪影響が及びかねません。ですから医科と歯科の双方向から治療するアプローチが必要になります。問診の時に糖尿病があるとわかった患者さんには、まずそういうことの説明をして自覚を持っていただいています。

治療回数はなるべく少なく、ケアも含めたプランを提示

患者さんに変化はありますか?

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一番の相違は年齢層でしょうね。以前は圧倒的に子どもが多かったんですが、だいぶ減りました。私自身は、子どもを治療をするのは大好きなので、少し寂しい気がします。もっとも歯医者が好きな子どもなんてめったにいませんから、当時はずいぶん苦労しました。診療室に入る前から泣いていて、歯を削る道具を見たら、とても泣いてしまうなんて子も。そんなときは、親御さんにもう使わなくなった治療道具を渡して、家で遊びながら練習してもらうんです。そうやって少しずつ慣らしていって、何とか治療したなんてこともありました。やっぱり押さえつけて治療しても、ますます足が遠のくだけでいいことはありません。症状に緊急性がなければ、子ども自身の意志で通えるまで、こちらが辛抱するということも大事ですね。

待合室に飾ってある絵は、そうした子どもさんたちが描いてくれたものなんですね?

そうです。一生懸命描いて持ってきてくれました。みんな宝物ですよ。そんな彼らも大きくなりましたが、今でも時々寄ってくれるんです。これからもそんなふうに、子どもから慕われるような歯科医院でありたいと思いますね。

診療にあたっての先生のポリシーとは?

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一番重視しているのは、治療を長引かせないということです。お忙しい患者さんも多いですから、できるだけ少ない回数の治療で終わらせています。その上で歯石除去などのケアを含めたトータルの治療計画を提示しています。基本的には患者さんご本人の意思にお任せしておりますが、ご本人が自分から積極的に「やろう」という意思を持つことが一番大事。またあくまで街のかかりつけの歯科医院なので、患者さんの主訴は一般的なものがほとんどです。専門性の高い特殊な疾患は、母校の大学病院を紹介します。大学では今でも週1回講師を務めており、実習授業を教えています。ですから日頃から大学病院との連携を図っており、必要な際は安心して紹介することができます。

歯の健康のために、誕生日には定期健診を

歯の健康にとって、一番大事なことは何でしょう?

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何と言っても、口腔の管理でしょうね。つまり予防です。虫歯はもちろん、歯周疾患を防ぐためにもブラッシングが重要です。これは基本で、歯科医師ならば誰もが口を酸っぱくして言うのですが、でも実際の日常生活の中ではどうしてもおろそかになりがちなんです。本当に大事なことが、まだまだ伝わっていないと感じます。もっとも、これがすべての人に正しく伝われば、われわれ歯科医師は全員失業してしまいますけどね(笑)。

先生のクリニックでも、ブラッシングの指導に力を入れているそうですね。

歯ブラシの使い方は、歯科衛生士との連携でとても丁寧に指導しています。うちの歯科衛生士は歯科衛生士学校での私の教え子。子どもの患者さんには、その親御さんにも歯磨きの大切さを説明しています。以前ほどではないにしても、「乳歯はどうせ抜ける歯だから」という認識もいまだに残っているようですね。永久歯が生えてくるまでは、言ってみれば乳歯が「場所取り」をしているのです。ところが、虫歯のために乳歯が早く抜けると、永久歯が生えてくるスペースがなくなってしまうことがあります。このときにもし前に乳歯がないと永久歯が動いてしまい、結果的にスペースを圧迫して歯並びが悪くなってしまうわけです。こういうメカニズムをわかっていると、「どうせ乳歯は抜けてしまうから……」などとは思えないはず。ですから親御さんにはこの話をして、乳歯の大切さを理解してもらうようにしています。

先生ご自身のプライベートライフについてお聞かせください。

一番夢中になったのはスキューバダイビングです。とにかく海が大好きなんです。この板橋の辺りでも、以前は南風が吹くと海から塩の香りが届いてきたものですが、最近はそういうこともなくなったのが残念です。

最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

歯の健康を守るためには、定期的な検診に勝るものはありません。虫歯というのは静かに進行するものなので、痛みを感じたときにはすでにかなり悪化しています。ですから検診で、そうなる前に処置をしておけば、削る量も少なくて済み、結局のところ負担は少なくなるわけです。年に1度、例えばご自分の誕生日が近づいたら健診を受けるという習慣をつけてはどうでしょうか? やはり何歳になっても自分の歯で食べられるということは幸せなこと。噛み合わせは、アルツハイマーとの関連性も明らかになってきています。また噛み合わせが悪いと、どうしても口呼吸になりやすいので、口腔内が乾燥しがち。細菌が繁殖しやすいので、口臭の原因ともなるでしょうね。ですから、もし歯を失ったら、必ずそこをしっかりと埋めて、できるだけ正しい噛み合わせを保つことが体全体の健康にもつながるわけです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/42万円~
※税抜き価格となります。

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