医療法人財団 仁寿会 荘病院

医療法人財団 仁寿会 荘病院

荘 隆一郎院長

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「お産はいつ始まるかわかりませんから、いつもオンコールの状態。気が休まるときはありませんが、赤ちゃんの顔を見れば疲れも吹き飛びます」――そう笑顔で語るのは、「医療法人財団 仁寿会 荘病院」の荘(しょう)隆一郎院長。1923年に荘院長の祖父が開業して以来、3代にわたって地域の周産期医療を担ってきた同院。病院のある板橋区を中心に東京・城北エリア全域から患者が訪れ、親子2代・3代にわたって出産するケースも少なくないという。荘院長をはじめ複数の産婦人科専門医と熟練したスタッフが良質の医療ときめ細かな対応を提供し、毎年数多くの新生児が誕生する。「患者さんが笑顔で退院できるよう、全力でサポートします」と語る荘院長に、病院の特徴や今後の展望などを聞いた。
(取材日2016年5月30日)

親子3代で地域の周産期医療に貢献

―とても歴史のある施設だそうですね。

はい。当院は、1923年に私の祖父が開院した産婦人科病院です。私は東海大学を卒業後、慶應義塾大学医学部産婦人科学教室に入局し研鑽を積みました。その後1996年から当院で診察を始め、2011年5月に2代目院長だった父が他界しそれに代わって3代目院長に就任しました。開院以来ずっと同じ場所で診療を続けてきましたから、ここで生まれたお子さんが大人になって、当院で出産されることもよくあります。患者さんが小さな女の子を連れてくると、冗談で「あなたも将来はここで子どもを産むんだよ」と言っているんですよ。

―先生が産婦人科医を志したのは、お祖父さま、お父さまの影響でしょうか。

祖父や父だけでなく、荘家は代々医師の家系なんです。私は荘家の18代目に当たるのですが、12代目から医師をやっていて、医師としては私が7代目になります。でも父から「医者になれ」と言われたことはなく、逆に院長を引き継ぐ少し前に「お前ちょっと働きすぎだから、もし大変ならお産をやめてクリニックにしてもいいんだぞ」と言われたこともありました。お産は一般的に「無事に生まれて当たり前」だと思われていますが、産婦人科医からすれば、お産ほど怖いものはありません。分娩時はお母さんと赤ちゃんの2人の命を抱えて、常に緊張の連続です。それに病院のすぐ裏に自宅があるので緊急時にはいつも呼ばれますから、ほぼ連日オンコールの状態。ですから私の特技は、すぐに眠れることなんです(笑)。

―大変なお仕事ですが、産婦人科ならではの喜びもありますか。

もちろんです。いろいろな診療科がある中で、患者さんに「おめでとう」と言えるのは産婦人科だけですし、どんなに疲れていても赤ちゃんの顔を見れば、疲れも吹き飛んでしまいます。それに陣痛の痛みで大騒ぎしていた妊婦さんたちも、出産後は本当に優しい、お母さんの顔になって、ご主人と一緒にじっと赤ちゃんを見ているんですよ。その姿を見るだけで幸せな気持ちになりますね。里帰り出産や、2人目3人目と続けて当院で出産してくださる方も多く、「他の病院に行ってみたけど、やっぱりここで産みたい」と戻ってきてくれる方もいます。退院後には赤ちゃんの写真付き年賀状がたくさん届いているんです。そんな一つ一つの出来事が本当にうれしいですね。



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