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上原 恵都子 院長の独自取材記事

上原歯科医院

(板橋区/板橋区役所前駅)

最終更新日:2023/10/18

上原恵都子院長 上原歯科医院 main

板橋区役所前駅より徒歩3分、商店街の一角にある「上原歯科医院」。大きな窓のある明るい診察室は、淡くラベンダーの香りも漂い、緊張感をほぐしてくれる癒やしの空間だ。一人ひとりに合わせた“オーダーメイド”の診療をしたいと語る、上原恵都子院長は、自由診療と保険診療の境なく、自身と患者が納得できる治療に100パーセントの力を注ぐ熱意ある歯科医師だ。幼い頃から、人を助ける仕事がしたいとこの道を志してきたという上原院長のもとには、乳幼児や子どもの歯の健康相談に母親が訪れることも多く、患者層は子どもから高齢者まで幅広い年代がクチコミで訪れるという。まさに地域のかかりつけと言える上原院長に歯科診療への思いをじっくりと聞いた。

(取材日2017年7月13日/情報更新日2023年10月13日)

患者にとって一番の治療を行うためにベストを尽くす

診療にあたり心がけていることはありますか。

上原恵都子院長 上原歯科医院1

ベストを尽くすことです。患者さんにとって一番良いと思われることをしたいと常に思っています。例えば噛む力の回復をめざすこと。欠損や痛みでしっかり噛めない方は、高齢者に限らず40代からいらっしゃるんですよ。長くその状態を続けていると噛めないことが当たり前になってしまい、不便だと感じなくなります。食べ物を丸飲みしているのでは? と思われる方もいらっしゃいます。口は健康の入り口です。噛まなければ胃に負担がかかりますし、食生活の乱れは体力も落ちる。しっかり日常生活を送れるようにしてあげたいですね。以前は歯科と医科は接点がなく別のものとされていましたが、近年では歯や口腔内のケアが全身にとって大切だという意識も高まり、近隣の方にも浸透してきていると感じます。

クリニックの特色を教えてください。

当院の特色は、一人ひとりの患者さんに合わせた治療をすること。同じ病名であっても、十人十色それぞれ症状が違い、それに合わせた治療法があると思います。また、どうしても抜歯しなければいけない場合、代わりに親知らずを抜いてその場所に移植する手術も手がけています。もちろん移植するには条件があり、それをクリアしないと移植はできません。ただ、移植手術後にその歯が親知らずだとわからないくらい、自然な見た目と噛み心地になっていくと思いますよ。ご希望があればインプラントの手術もいたしますが、私は「自分の歯に勝るものはない」と考えています。ですが、移植手術は必ずしも理想ではなく、あくまでも一つの手段なんですね。最終的に選んでいただくのは患者さんです。一番理想的な治療が難しい方でも、可能な選択肢の中で最善を尽くしていくのですが、いつの間にか患者さんにとっても私にとってもベストな治療になっていくと考えています。

インプラント治療に積極的ではないことには理由があるのでしょうか?

上原恵都子院長 上原歯科医院2

インプラントは良い治療ではあるんです。例えば若い方で1本だけ歯に欠損があった場合など、埋入する際に、他の健康な歯を削らずに治療できます。ですがずっと先を考えたときに、これは良いものなのだろうかと。高齢になってからメンテナンスがきちんとできる人は少なく、人の手を借りて口腔内のケアをするようになったときには、インプラントはないほうが良い場合もあります。これは異物ですので、体で炎症が起きたときには真っ先にインプラントを埋めた部分が腫れることがあります。ケアを続けることがとても大切なのです。インプラントを希望されたときにはメリット、デメリットをちゃんと伝え、その方に合った一番良い方法を選択できるように配慮しています。

優秀なスタッフとともに良質な医療の提供を心がける

先生は医師家系の生まれだと伺いました。

上原恵都子院長 上原歯科医院3

そうなんです。親類縁者に歯科医師は一人もおらず、父も医師だったので、人の手助けができる仕事をしたいという思いは子どもの頃から漠然と持っていたと思います。父の働く病院の近くに住んでいた頃、病院の中に棺が運び込まれていくのを見て、「死」の意味を初めて知り、その時「人を助けたい」と強く思ったのが「人を助ける仕事」を志そうと意識した瞬間です。また医師ではなく、歯科医師をめざしたのは、口腔内は体全体と密接に関わっているため、患者さんの健康のサポートができると考えたのです。刺繍などの細かい作業が好きで、手先が器用だったのも理由の一つですね。今では、歯科医師は私の天職だと思っています。

クリニックの自慢を教えてください。

優秀なスタッフがそろっていることでしょうか。常に患者さんの全身状態に気を配ってくれています。患者さんの既往歴の把握やお薬手帳のコピーなど、治療に影響する病気もありますので必要なときがあるのですが、こちらがお願いする前に率先して準備をしてくれています。問診の途中で知らない病名が出てくると、さっとインターネットで調べてくれるんですよ。歯科衛生士についても積極的にブラッシング指導の勉強会などにも参加する努力家です。患者さんそれぞれの段階に合わせて歯ブラシも選んでいます。頼りになるスタッフたちにはいつも感謝しています。

良質な医療を提供し続けるモチベーションを保つのは、とても難しいと感じます。

上原恵都子院長 上原歯科医院4

心や気持ちを維持するのは難しいと思うことがあります。仕事にしてもマンネリ化すると意識が落ちていくことってありますよね。以前他のクリニックを受診したときに、受付の対応や院内の雰囲気などを何げなく観察しました。取り入れるべきものが見つかったり、「ここはうちのほうがいいな」と思ったり。この経験は勉強にもなりましたし、自分のモチベーションを保つ良い機会にもなりました。普段院内で仕事をしているときは比較対象がいない状態ですので、自分を評価することはとても難しく、ともすれば自己満足になってしまうこともあります。ですが、しっかりと気持ちを引き締め、誠実な診療を提供できるようにベストを尽くしたいと思います。

昨日より今日の自分が一歩前進するように

先生の今後の展望をお聞かせください。

上原恵都子院長 上原歯科医院5

どんな時も「昨日より今日の自分が一歩でも前進しているように」と努力する気持ちは忘れたくありません。進歩していく医療を学ばず、知識を得ようとしないことは、医療に携わる者として罪だと私は思うんですね。小さな一歩でいいから、少しでも昨日の自分と違った自分でいたい。ですから日々勉強していくことを大切にしています。今も休みの日は講習会や、勉強会に参加しているんですよ。たくさんの経験を積み、その一つ一つから多くを学び、患者さんが満足できる治療をしていければうれしいですね。

「進歩していく医療」をどのように学んでいますか?

興味深いお話をされている先生の講習会に参加させていただいています。ただ、講習会は自由診療の技術について教えているところが多く、私はある講習会で「保険診療でできる技術を教えてください」と講師の方にお願いしたんですね。そうしたら、その講習会にいらしていた別の歯科医師が「僕は、自由診療も保険診療も関係なく患者さんに提供している。保険診療の中で使うには材料費がかさんだり手間がかかったりする技術でも、それを惜しまず取り入れていけば、多くの経験となり自分の技術向上につながっていく」とおっしゃったんです。それを聞いた時、保険診療と自由診療を分けて考えていた私は、目が覚める思いがしました。歯科医師も人間ですから、絶対に失敗しないことは不可能です。だからこそ経験を重ねてさまざまなことを学び、これからも治療に生かしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

上原恵都子院長 上原歯科医院6

当院は患者さんとのコミュニケーションをとても大切にしているのですが、おかげさまで、ご家族で何世代も通ってくださっている方や、クチコミでいらしてくださる方が多いんです。それは私たちを信頼していただいているからだと、日々感謝しています。当院では「歯科医院=痛い」と記憶されてしまっている患者さんに、「歯科医院=気持ちいい」と思ってもらえることをめざしていますので、あまり難しく考えずに、とりあえずご相談に来てみてくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インプラント(1本)/38万5000円~
・マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~
・歯列矯正/88万円~
※すべて税込み価格となります。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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