全国のドクター9,295人の想いを取材
クリニック・病院 158,642件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 板橋区
  4. 板橋駅
  5. 医療法人社団永風会 岩永歯科医院
  6. 岩永 将巳 院長

岩永 将巳 院長の独自取材記事

岩永歯科医院

(板橋区/板橋駅)

最終更新日:2021/12/01

岩永将巳院長 岩永歯科医院 main

板橋駅西口近くにある「岩永歯科医院」は一般歯科の治療はもちろん、口腔外科や審美的なケア、メンテナンスの相談もできる頼れる存在だ。院長を務める岩永将巳先生の信念は、「その場限りの治療ではなく、末永く患者と付き合っていくこと」。そのためにも、どんなリクエストがあっても対応できるよう、幅広い診療技術と先端の設備を備えている。すべての診療室が個室タイプなのも同院の特徴だ。「個室にすることで患者さんがリラックスでき、僕自身もより治療に集中できます」と岩永院長。ここ数年、リピーターの数が初診患者数を上回ったという同院の取り組み、今後の展開について話を聞いた。

(取材日2021年5月27日)

口腔内の「見える化」で定期検診の重要性を啓発

こちらにはどのような患者さんが来られますか?

岩永将巳院長 岩永歯科医院1

小さなお子さんからご高齢の方まで、年齢層は幅広いです。症状としては、以前は虫歯の治療や補綴的な処置といったケースが多かったのですが、今は定期検診が一番多いですね。一般的に歯科医院は初診の方の割合が多いと思いますが、当院は再診の方、つまり一度治療が終わって定期チェックに来られる方の数が伸びているんです。2018年10月には「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」となり、病気の重症化を予防するための長期的なメンテナンスの提供が可能になりました。

定期検診を受ける患者さんが増えたのは、どういった理由からでしょう。

患者さんに、啓発活動をしてきた成果ではないかと思います。虫歯が多かったり歯周病が進んでいたりする方には、だいたい3ヵ月ごとに「歯のお清掃やチェックをしたほうが良いですよ」とお勧めしてきました。説明の際には言葉だけではなく、口腔内の動画を見せたり、説明用のパネルや模型などを使ったりしています。虫歯や歯周病になった口腔内を見せれば、「また同じ状態にはなりたくない」と思っていただけますからね。さらに、予防意識を高めていただくために口腔内を「見える化」するための機器も導入しているんですよ。

口腔内の「見える化」とは、具体的にどんなことですか?

岩永将巳院長 岩永歯科医院2

唾液成分測定機器と、レーザー光で虫歯の状態がわかる光学式う蝕検出装置を使って、口腔内の状態を数値化しているんです。例えば「唾液がねばねばしていますね」と言われても、唾液が口腔内に及ぼす影響について知らない方は多いので、ピンと来ないでしょう。でも「血圧が高いですね」と言われて、実際に測った数値を見れば気をつけるじゃないですか。お口の中も同じこと。唾液成分を測定して数値化することで、患者さんは意識できるようになるわけです。もちろん患者さんの意識を高めるだけでなく、診断にも役立ちます。虫歯が進みやすいかどうかは唾液の性質によっても違うのですが、唾液成分を測定することで患者さんの個性を把握できます。光学式う蝕検出装置では、目視できない虫歯を把握することが可能です。

先生が定期検診を行う上で気をつけていることはありますか?

虫歯菌はどなたのお口の中にも存在し得るものなので、誰でも虫歯になる可能性はあります。だからといって、虫歯をすべて削っていたら大変なことになってしまいます。小さな虫歯はブラッシングやクリーニングで進行を止めることができれば、削らなくても済むのです。ですから、削る必要がある虫歯なのかを見極めること、そして虫歯の進行を抑えて重症化を防ぐことが定期検診の目的だと僕は考えています。

新しい治療法や技術、医療機器などを積極的に導入

予防歯科以外にも力を入れていることについて教えてください。

岩永将巳院長 岩永歯科医院3

その場限りの治療ではなく長くお付き合いしたいというのが僕の一番の思いですから、どんなリクエストにも対応できるよう、幅広く高度な治療技術を身につけるように努めてきました。例えば親知らずの抜歯については、処置が難しいとされて困っている患者さんも来院なさいますが、当院では難症例の治療にも対応可能です。高度な治療を実現するために、歯科用CTやセファロなどの機器も積極的に導入しています。あとはホワイトニングやセラミックを使った補綴治療、審美修復用のプラスチックを使ったダイレクトボンディングなども行っています。当院のセラミックを使用した補綴治療では、コンピューターによる型採りを採用しているので、石膏で歯型を採るときのような不快感もほぼなく短時間で終わるのが特徴です。

先生が診療の際に心がけていることは何でしょう?

きちんと丁寧に説明することと、患者さんのご希望を伺うことです。治療技術も、患者さんとの信頼関係があってこそ、生かすことができます。関係性を築くには、納得するまで説明をして、患者さんがしてほしいこと、してほしくないことをはっきりさせることが大切です。例えば治すべき虫歯がたくさんあれば、歯科医師としては全部治したほうが良いと考えますが、患者さんによっては「今、痛いところだけ治療してくれれば十分」とおっしゃる場合もあります。ですから丁寧にご説明をして、それでも必要ないと言われれば、残りの虫歯は治療しません。そこの認識が違って治療を進めてしまうと、患者さんは「説明もなく勝手に削られた」と感じてしまいますから。

完全個室であることも、このクリニックの特徴ですね。

岩永将巳院長 岩永歯科医院4

1977年に父が開院したクリニックを僕が2005年に引き継いだのですが、2017年にクリニックを全面改装して診療ユニットを完全個室にしました。当院は2フロアで診療をしていますが、1階は、2階に上がるのが大変なご高齢の方の治療に使うことが多いですね。2階の個室はスペースが広いので、お子さん連れでも大丈夫で、お子さんが退屈しないようおもちゃも用意しています。プライバシーが保たれた空間で診療できますので、どんなことでも安心してお話しいただきたいですね。

長く付き合える歯科医師を見つけて定期的に通院を

院内感染対策にも、非常に気を配っているそうですね。

岩永将巳院長 岩永歯科医院5

当然のことですが、使用する器具は性能にこだわった機器で滅菌し、マスク、手袋、注射針などは、可能な限り使い捨てができるディスポーザブル品を使っています。また院内を清潔に保つため、義歯・仮歯調整用サクション、口腔外バキュームなども設置しています。院内の常時換気、椅子、ドアノブ、手すりなどの各所のアルコール消毒、従業員のマスクおよびグローブ着用などを実施し、患者さんには来院時のアルコールによる手指消毒、治療前の消毒液うがいにご協力をお願いしています。歯周病などで口腔内の炎症が慢性的に続いていると免疫機能がうまく働かず、免疫力の低下につながってしまいます。少しでも不安を解消できるように努めていますので、お口の中の健康を保つために来院いただきたいですね。

今後取り組みたい治療や、力を入れたい分野はありますか。

最近、食いしばりや歯ぎしりをする人が増えていると感じます。実はどんな治療をする際にも、食いしばりや歯ぎしりを考慮して進める必要があるのです。例えば補綴治療では、食いしばりが強い人は詰め物を厚くしたり、強度の高い材料を選んだりしなければいけません。好きな材料を選べると考える方もいますが、歯科医師が診断した上で患者さんにベストなものを提案するべきなのです。当院では、そういったことを患者さんにきちんと説明して、正しい情報をお伝えしていきたいと思っています。食いしばりや歯ぎしりは、放置すると虫歯や歯がなくなる原因にもなるんですよ。それを防ぐために、当院では必要に応じてマウスピースの作製も行っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

岩永将巳院長 岩永歯科医院6

これまでの経験で、お口の健康にとって何より重要なのは予防だと実感しています。そのために大切なのが定期検診。3ヵ月に1度くらいのペースで通院していただきたいですね。治療して痛くなくなったから終了ではなく、また悪くならないよう、お口を管理していくために、長く管理してもらえる歯科医院を見つけてください。定期検診の際は、同じ歯科医師や歯科衛生士に診てもらうこともポイントだと思います。お口には個性がありますし、患者さんのライフスタイル、ブラッシングの癖、治療歴など、長い目で見ると治療や予防に影響することが多数あるからです。当院は歯科衛生士の担当制をはじめとして長くお付き合いできるよう、そしてどんなご要望にもお応えできるように体制を整えています。めったに怒ることのない僕が診ますから、緊張せず通っていただけると思います。何かありましたら気軽にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/55万円~、ダイレクトボンディング/1万5400円~、ホワイトニング/2万2000円~、オールセラミックインレー/5万3800円~、インプラント治療(かぶせ物込み)/34万9800円~

Access