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青木 克夫 院長の独自取材記事

イムス記念病院

(板橋区/上板橋駅)

最終更新日:2019/10/10

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上板橋駅のすぐ目の前にキラキラ輝く総ガラス張りの建物。ひっきりなしに患者がやって来る、そこが、前身である松山病院から数えて50年以上地域の医療を支えてきた「イムス記念病院」だ。院長は、松山病院時代から子どもたちを診続けてきた小児科の医師、青木克夫先生。2004年の院長就任以来、誰もが気軽に来られる「病院らしくない」雰囲気と、上質な医療を提供する「病院らしさ」をコンセプトとした病院づくりを推進。糖尿病をはじめとする生活習慣病や透析治療に実績のある内科のほか、小児科、眼科、整形外科、皮膚科、泌尿器科を備え、禁煙や睡眠時無呼吸専門の外来、1日で結果説明まで完結していく胃内視鏡検査、日本アレルギー学会アレルギー専門医によるスギ花粉の舌下免疫療法や小児の食物アレルギーの治療・啓発など、地域の多様なニーズに応えている。「まず地域で信頼される病院でありたい」と話す青木院長に、病院の得意とする治療や特色について話を聞いた。
(取材日2019年3月26日)

疾病予防に加えアレルギー治療にも注力

半世紀の歴史がある病院なのですね。

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1967年開院ですからそうですね。もとは「松山病院」という産婦人科の病院だったのですが、ニーズを受けて小児科ができ、内科ができ、透析部門ができと、だんだん診療分野を拡大していきました。2004年からはイムスグループの一病院、「イムス記念病院」となり、眼科開設や透析の増床を経て、今のような体制になりました。67床の病院ではありますが、大事に心がけているのは、安全で専門性の高い医療の提供とともに、地域の皆さんが何でも気軽に相談できる存在となることです。ハード面では、過ごしやすい雰囲気を大切にした「病院らしくない病院」、ソフト面では、安全で専門性の高い医療を提供する「病院らしい病院」をコンセプトに、患者さんをお迎えしています。この病院の規模ですと、職員同士の結びつきも強く、特に生活習慣病については、医師に看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士や作業療法士などと多職種で密な連携を取っています。

特に、糖尿病の治療に力を入れていると聞きました。

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そうですね。糖尿病を中心とする生活習慣病の治療はニーズも多く、以前から力を入れている分野です。昔は合併症の治療が中心でしたが、経口薬の進歩により、合併症が重篤化することは少なくなりました。ですので、今は予防を中心に、糖尿病の患者さんへ生活の指導やアドバイスを専門に行う知識と技術を習得した看護師や薬剤師、管理栄養士25人が中核となって糖尿病診療専門の部門を構成し、合併症の早期発見・治療では眼科や皮膚科とも連携しながら、治療にあたっています。あと、以前より数は少ないですが、糖尿病と付き合っていくための食事や運動の仕方、生活上の注意点などを実地で学んでもらう、1週間の教育入院も行っているのも特徴です。一方、腎機能が低下した方のために透析専門の部門もあり、一日2交替、月水金は3交替制で透析を行っています。通院だけでなく、入院透析や自宅までの送迎にも対応しています。

先生のご専門でもある小児科では、どのような特徴がありますか。

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まず、日本小児科学会小児科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医で、食物アレルギーが専門の森田慶紀先生を中心に、食物アレルギーの治療と知識の普及に力を入れています。日帰り入院で、アレルギーの原因となっている食べ物の特定や耐性獲得の診断のために行う「食物経口負荷試験」を受けてもらえますし、主にお母さん方や保育園・幼稚園の先生に向けて、アレルギーの知識を伝える公開講座も積極的に行っています。以前は子どものアレルギーといえば喘息が主流でしたが、今は食物が中心。アレルギーの子どもを持つお母さん方はすごく大変ですので、少しでもお役に立てばうれしいですね。予防注射については、多くの⼈に受けてもらい、地域の免疫を⾼めることで病気の流⾏を抑えるものなので、できる限り利⽤してもらいやすいようにしたいと考えています。

地域の医療機関との連携についても教えてください。

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大学病院ではできない、クリニックでも難しいけれど求められている、そんな痒いところに手が届く医療をめざして、地域の病院・クリニックとは日頃から密な連携をとっています。特に胃・大腸の内視鏡検査は、開業医の先生方から寄せられた「大きな病院に検査を依頼すると時間がかかりすぎる。なんとかできないか」との声に応えて始めたもので、クリニックからの紹介が非常に多いですね。なお、胃内視鏡検査は、個人でも電話や当院ウェブサイト上で申し込んでもらえ、診察から検査、結果の説明まで1日ですべて完結するので、忙しい方にも利用してもらいやすいかと思います。病院との連携については、板橋中央総合病院、高島平中央総合病院、東京腎泌尿器科センターとは同じイムスグループですので、特に連携はスムーズです。中でも、板橋中央総合病院との間には1日何往復かシャトルバスが出ていますし、重症患者さんはそちらにお願いすることが多いです。

最後に、今後の展望と地域の方に一言メッセージをお願いします。

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2025年問題が注目されていますが、高齢化の進む日本では、今後地域包括ケアのもとでの看取りや地域での医療の完結、早期退院といったものは、ますます注目されてくると思います。地域で長く、できる限り元気に暮らすためには何より予防が重要なので、糖尿病の合併症の怖さの周知や予防への啓発には力を入れていきたいと思います。私は、ほぼ当院ができた時からここで診療を続けてきました。今では、何十年前に診たお子さんのお子さんが結婚して、おばあちゃんと一緒に来てくれることもあり、「小児を診ていて良かった」と感じています。子どもから大人までずっとつながっているんですね。イムス記念病院として出発して十数年が過ぎましたが、大切なのはまずこの地域で信頼される存在であることです。当院は大きな病院ではありませんが、できる限り高度な医療を提供し、これからも地域の皆さんのために一生懸命やっていきます。

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