短時間で小さな病変も発見
ヘリカルCTによる精密検査
麦島内科クリニック
(練馬区/上板橋駅)
最終更新日:2021/02/03


- 保険診療
年齢を重ねるにつれて現れる体調の些細な変化から、全身の健康状態が気になるものの、いざ検査のために設備の整った大きな病院に出向くとなるとなかなか気が進まないもの。しかし、がんや脳腫瘍など深刻な疾患の多くは、検査を先延ばしにする間にも静かに進行するため、早期発見・早期治療のためには定期的な検査が不可欠だ。各科における専門の医師を集め、地域の中で専門性の高い総合内科医療を提供している「麦島内科クリニック」では、短時間で頭部、胸部、腹部、骨盤部、肋骨、脊椎、四肢の骨の画像検査を行うヘリカルCTを活用し、脳や肺、腹部、骨に関わる幅広い疾患の診断・治療に役立てている。ヘリカルCTによる検査の特徴や従来型のCTとの違い、検査の流れなどについて、理事長の麦島真理先生に聞いた。(取材日2020年1月13日)
目次
従来より被ばく量が少なく、患者の体の負担もより抑えられるように
- QヘリカルCTによる検査でどんな疾患がわかるのですか?
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A
▲地域の中で専門性の高い総合内科医療を提供している
頭部、胸部、腹部、脊椎、肋骨、四肢の骨に関わるさまざまな疾患を、わずかな病変の段階から発見できます。具体的には頭部であれば、脳腫瘍や脳梗塞、アルツハイマー型認知症、硬膜下血腫など。胸部は肺がん、肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)。腹部の場合は、肝臓がん、胆のうがん、膵臓がんのほか、婦人科系の卵巣がん、子宮がんなどが挙げられます。こうした大きな疾患だけにとどまらず、外傷による骨折もクリアな画像で骨折線まで見極めて診断がつけやすいほか、糖尿病や高血圧のリスク要因として知られる内臓脂肪の測定も可能です。
- Q従来のCTとの違いを教えてください。
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A
▲「諦めない医療」をモットーとしている同院
CTはそもそもエックス線を使って人体の断面をスライス状に撮影する検査です。これに対して、ヘリカルCTは体軸を中心にらせん状に連続撮影するので、従来より短時間で、より多くの画像を撮影することができます。とりわけ胸部の撮影時は従来、患者さんに頻回の息止めをお願いしなくてはなりませんでしたが、ヘリカルCTの場合は数秒間の息止めを1回のみ。また、従来型のCTに比べて放射線被ばく量が少ないことも特徴の一つで、患者さんの体にかかる負担をより抑えられるというメリットもあります。
- Qどういう方がこの検査を受けるべきか教えてください。
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A
▲CTだけでは確認できない腹部は超音波エコー検査も併せて受ける
頭部に関しては頭痛や片頭痛、めまいなどの症状がある方、あるいは物が二重に見える、視野狭窄があるなどの脳神経系の異常を疑う症状がある場合には、一度検査してみることをお勧めします。実際に受けられる方は50代以上の方が多いですが、片頭痛などは20、30代など若い世代にも多く見られる症状ですので、気になる方は年齢に関わらず受けたほうがいいでしょう。頭部の場合はCT検査から始めますが、胸部の場合はエックス線検査を先に行い、異常があれば必要に応じて担当医の指示のもとCT検査に移っていきます。腹部はCTだけでは確認できない病変もありますから、超音波検査と併せて受けるのが一般的です。
- Qこちらの医院で検査を受けるメリットはどんなことがありますか?
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A
▲複数の医師が連携し、検査当日に診断をつける
当院は脳神経内科、放射線科を専門とする医師のほか、呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科、糖尿病内科それぞれの分野を専門とする医師がおりますので、頭部、胸部、腹部、どの部位の疾患であっても検査後すぐに画像を確認して診断、説明が可能な上、何らかの異常が見つかった場合でもその日のうちにおおよその治療の道筋がつけられることが大きな強みです。特に脳の疾患は一刻を争うケースも多いため、専門の医師により迅速に対応し、必要と判断した場合はかねてから当院と連携している大学病院や地域の民間病院、あるいはご希望の医療機関にも速やかにご紹介します。
- Q検査のおおよその流れを教えてください。
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A
▲苦痛を感じにくく、安心できるヘリカルCT検査
来院したら検査着に着替えます。その際、アクセサリー類などの金属はすべて外してください。頭部のみの検査であれば私服のままでも問題ありません。準備が整ったら、CTの台の上に仰向けに寝た状態で検査に入ります。検査中は体を動かさず、数秒間息を止めていただくことをお願いする程度で、心配するような苦痛は特にありませんのでご安心ください。着替えから検査終了までの所要時間は15分程度。基本的には保険適用になりますので、費用も抑えられます。なお、腹部の検査を希望される場合のみ、当日の朝から来院するまでの間、食事は取らないでください。