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光定 誠 病院長の独自取材記事

練馬光が丘病院

(練馬区/光が丘駅)

最終更新日:2021/06/09

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1986年に開設された「練馬区医師会立光が丘総合病院」が前身の「練馬光が丘病院」は、練馬区および近隣地域の急性期医療を担う病院として、地域住民の健康維持に取り組んでいる。以前は日本大学が運営していたが、2012年4月より「へき地医療の充実」を目的とする地域医療振興協会が運営母体となり設備や医療内容の充実を図り、現在、救急医療、小児医療、周産期医療、災害時医療の4点を基幹医療としている。中でも救急医療に力を入れており、光定誠病院長をはじめとする救急専門の医師が複数在籍。各診療科とタッグを組み、迅速かつ適切な救急医療に努めている。2022年10月には新病院が移転オープンする予定で、救急集中医療の強化とともに、血液内科、放射線治療部、形成外科、歯科口腔外科が新設される。高齢の患者が増える中、総合的な診療と専門性の高い治療をバランスよく提供していきたいと話す光定病院長に、病院の特徴や地域への想いなどを聞いた。
(取材日2021年4月20日)

総合診療と専門的医療をバランスよく提供

こちらの病院の特徴を教えてください。

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当院では、総合診療にもたいへん力を入れています。練馬区は都内では珍しく人口が年々増えていて、現状の74万人が10年後には76万人ほどになると見込まれています。人口が増えるということは高齢化率も高くなるということで、そうなると今までの病院のように、糖尿病や整形外科疾患のスペシャリストが行う専門的な診療ももちろん重要なのですが、患者さんを全人的に診る総合診療が極めて重要になると考えています。高齢の人は1人でいくつもの病気を持っていて、高血圧の人が骨折をした、消化器内科に入院した人に糖尿病があったということも日常的です。一般的に救急の医師は総合診療を行うことが多いですが、当院では、入院患者さんに対しても全体像にアプローチする総合診療に力を入れています。その一方で、各診療科では専門性の高い治療にも取り組んでおり、専門治療と総合診療を両輪にバランスよく病院を運営しています。

2022年10月には新病院が移転オープンするそうですね。

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新病院は病床数が342床から457床に増え、そのうち405床が急性期病棟、52床が回復期リハビリテーション病棟になります。これまでは術後の患者さんは近隣の回復期の病院に転院していただいていましたが、地域のご希望で併設することになりました。また、専門診療科・部門として、血液内科、放射線治療部、形成外科、歯科口腔外科を新設。血液内科では2021年9月に診療が始まり、これまでの外来診療に加え入院化学療法や白血病などの患者さんを受け入れていきます。放射線治療部は、放射線治療を選択したい人も多い中、高齢の患者さんが都心まで通わなくても地元で治療ができるようにとの想いから開設に至りました。形成外科では外来診療はもちろん常勤医による手術も行います。そして地域からニーズの高い歯科口腔外科は、合併症にある人の親知らずの抜歯をはじめ、形成外科との協力で頭頸部がんの手術や顔面外傷にも対応したいと考えています。

重点医療の一つ、救急についてはいかがでしょうか?

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当院では基幹医療として、救急医療、災害医療、小児医療、周産期医療に力を入れて取り組んでいます。中でも力を入れている救急医療については、救急治療室で救急専門の医師が複数常駐しており、 広範な疾患や外傷を受け入れられるように体制を整えています。さらに外科、産婦人科などにおいても当直医師1人に加えてオンコール医師を確保して緊急手術などに対応しています。救急科は、総合診療科と集中治療科を合わせた総合救急科として成り立っており、 総合救急診療科は総急部門、総合診療部門、集中診療部門に分かれ、患者さんの病態や重症度によってそれぞれの部門が対応しています。新病院では、 さらに増加するであろう地域の救急ニーズに対応できるよう、救急室(ER)の拡張も予定していて、また重症患者さんを受け入れる集中治療部門を6床から14床に増床、かつ、高度治療室(HCU)を16床併設し、総合救急集中治療の強化をめざしています。

病院長として大切にしている、心がけていることはありますか?

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救急の医師にとって重要なことは救急患者さんを診療する一方で、院内で各診療科の医師が持っている技量や得意分野を統括して、より大きな総合的な力を引き出すことです 。院長の役割もそれに似ていて、総合病院、入院病床の極めて少ないこの地域で有効な資源を集め全体としての総合力を高めることを心がけています。これは、普段の救急の医師としての考えの延長線上にあると思います。一方、患者サービスを向上させることも病院のたいへん重要な課題であると考え力を入れています。スペースに限りのある院内に午前中の外来患者さんがワッと来ると待ち時間が長くなってしまい、職員も慌ただしく接遇が行き届かなくなってしまうこともあるので、新病院オープンも含めて、快適な受診環境を整えることで、広い意味でのサービス向上に取り組んでいきたいです。

最後に今後の展望と地域の人へのメッセージをお願いします。

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心臓血管の分野については、当院は東京都CCUネットワークに加えて急性大動脈スーパーネットワークの基幹病院として多くの大動脈の手術を行っているので、さらに力を入れていきたいと考えています。新病院では、現在の延床面積1万7000平方メートルから3万7000平方メートルほどになり、各病床の面積も余裕のあるつくりとなります。救急やICU・HCUへの陰圧室の増設のほか、遠隔面会ができるようにシステムの整備など感染症対策にも努めていきたいです。当院の大きなポイントは「総合診療と専門診療を両輪として両者に力を入れる」ことです。また「がん診療」についても、高齢の患者さんが住み慣れた町で、遠方に通院することなく高度ながん治療に取り組めるように整備する予定です。当院は練馬区・区西北部とともに発展してきました。今あるものをさらにブラッシュアップし、地域の人の健康を守りつつ、より良い町づくりに貢献してまいります。

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