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内田 数海 院長の独自取材記事

光が丘内田クリニック

(練馬区/光が丘駅)

最終更新日:2021/10/12

内田数海院長 光が丘内田クリニック main

緑あふれる光が丘に位置する「光が丘内田クリニック」。内田数海院長が勤務医時代に診療していた患者から引き継いだという、珍しい開業の経緯を持つ医院だ。院内は昨年夏にリニューアルされたばかりのため、とてもきれいで落ち着ける。消化器内科、外科、整形外科、皮膚科、肛門外科などを掲げ、幅広く診療。地域のかかりつけとして、さまざまな訴えに真摯に対応するよう努めている。また、地域の人々の健康維持をサポートするため、無料の健康教室も開催。内田院長は、「地域の皆さんに喜んでいただくとともに、皆さんが病気で苦しむことのないよう少しでも役に立てればと思っています」と優しく語る。とても気さくで物腰柔らかな内田院長に、開業の経緯からプライベートの過ごし方まで幅広く聞いた。

(取材日2018年5月9日)

開業以来10年以上にわたり地域住民の健康をサポート

まずは開業の経緯をお聞かせください。

内田数海院長 光が丘内田クリニック1

実は、この医院は、大学病院に勤めていた頃に受け持っていた患者さんから引き継ぎました。恩師のご兄弟で、20年以上ここの院長を務めていた先生ががんを患い、私が抗がん剤治療を担当させてもらったんです。先生はここで再び診療することを強く望んでいました。「地域の患者さんを支えたい」という先生の熱い思いを聞くうちに、私自身、開業医として働くことに魅力を感じるようになっていったんです。ありがたいことに、先生から「医院を継いでくれないか」とお話をいただき、残りの医師人生を地域医療にささげることを決意しました。それから10年以上が経過し、開業当初思い描いていた理想の形に近づいてきたように感じています。当時、開業医として働く道を選んで本当に良かったと思いますね。

最近、院内をリニューアルされたそうですね。

院外処方に変えたこともきっかけとなり、昨年の夏にリニューアルしました。高原にあるホテルのラウンジのような、温かみのある空間を意識しました。待合室の照明に暖黄色のものを使用したり、ソファーを緑色にしたりするなど、患者さんに落ち着いて過ごしてもらえるよういろいろと工夫しています。開業以来の夢だったバリアフリー化も実現しました。「靴を脱がなくてもよくなったので楽になった」と患者さんも喜んでくださっていますね。また、おととしの暮れからは、電子カルテも導入。先代の院長の頃からのカルテも含め、すべて電子化したんです。受付や会計にかかる時間が短縮され、待ち時間もずいぶん短くなりました。待合室もあまり混まなくなっており、患者さんからも好評ですね。

なぜ院外処方に変えられたのですか?

内田数海院長 光が丘内田クリニック2

患者さんは必ずしも当院だけにかかっているわけではありません。眼科や産婦人科など他の科にもかかって薬を処方されているケースが多いのです。院外処方であれば、そうした場合でも、ここで処方した薬と他科で処方された薬との飲み合わせなどを薬剤師にきちんとチェックしてもらうことができます。医師と薬剤師がダブルチェックすることで、よりきめ細かく薬を管理できますし、そうすることで、より安全に配慮して患者さんにお薬をお渡しできるんです。また、薬の飲み方や飲み合わせ、残った薬のことなど、診察室で私に聞けなかったようなことを、薬剤師から患者さんに説明してもらえたりもします。さらに、先発医薬品か後発医薬品(ジェネリック)かを選んでいただける、というメリットもありますね。

病気の早期発見・早期治療を重視。健康教室も開催する

幅広い診療科目を掲げておられますね。

内田数海院長 光が丘内田クリニック3

当院は先代から診療科目を一切変更していません。そうできたのは、勤務医時代の経験によるところが大きいですね。私は消化器外科を専門とし、さまざまな種類のがん患者に対して、抗がん剤治療や術後の合併症の管理などを行ってきました。そうした経験を通して、幅広い診療科目を診る基盤が築けたのではないでしょうか。今後も、皆さんのかかりつけ医として地域の最前線でプライマリケアを提供することに努めていきたいですね。まずは当院でどんな訴えでもできる限り幅広く診療し、必要であれば、連携している近隣の専門性の高い病院へと紹介させていただきます。加えて、当院では練馬区の健康診査も実施しており、その際に糖尿病や高血圧などの生活習慣病が見つかった方を継続的に治療することも多いですね。

力を入れている治療についてお聞かせいただけますか?

病気の早期発見・早期治療のためにも、胃・大腸内視鏡検査には力を入れていますね。胃がんや大腸がんなどを早期に見つけることができれば、治癒できる可能性も高くなるからです。大腸の場合、血便が出る、おなかが張るなどの腹部症状が2~3週間続くようなら、早めに検査を受けていただきたいですね。また、今年の4月から、練馬区の胃がん検診に内視鏡検査が導入されました。来年度からは当院でもご利用いただける予定ですので、ぜひお越しください。さらに、胃がんにはピロリ菌が密接に関係しているといわれています。それで、40歳を過ぎたら、無症状でも一度ピロリ菌の検査もお受けになられることをお勧めします。内視鏡を使わずに血液検査などで調べることも可能ですので、ぜひご相談ください。

健康教室も開かれているそうですね。

内田数海院長 光が丘内田クリニック4

自治会や調剤薬局と共同で、誰でも気軽に参加できる無料の講習会を開いています。3ヵ月に1回ほど糖尿病や高血圧など一つの病気をテーマにして、私や薬剤師、管理栄養士が話をするんです。とても好評で、毎回参加してくださる方もいらっしゃいます。中でも、管理栄養士が行う食事に関するアドバイスが人気ですね。「こんな食品がいいですよ」「こんな料理がいいですよ」など、帰りにスーパーで買い物をしてすぐに実践できるような具体的な話をしてもらうよう心がけているんです。食事に関する話はいつも盛り上がって、質問してくださる方も多いですね。地域の皆さんに喜んでいただくとともに、皆さんが病気で苦しむことのないよう少しでも役に立てればと思っています。 

どんな悩みでも相談できる地域のかかりつけでありたい

開業医としての心がけをお聞かせください。

内田数海院長 光が丘内田クリニック5

開業してからは、病気に優劣をつけることがなくなりましたね。大学病院に勤めていた頃は、どちらかというと難しい病気のほうが治しがいがあるという意識を抱いていたようにも思います。しかし、実際のところ、どんなに軽く思える病気でも、患者さんにとっては大変なわけです。困って来院されるのであれば、どんな病気でも治して差し上げる必要があります。ですから、「どうしてこんなことで来たのですか?」とは決して言わないようにしているんです。こちらが真摯に対応すると、患者さんもとても感謝してくださいますね。仮に健康診断でC判定(経過観察)の結果が出たとしても、不安に思われるようならいらしてください。どんなお悩みでも、お気軽にご相談いただければ幸いです。

プライベートはどのようにお過ごしですか?

昔から体を動かすことが好きですね。大学時代はラグビー部に所属していましたし、それまではサッカーもしていました。また、開業当初、この地域で毎年ハーフマラソンの大会が行われていることを知り、興味本位でマラソンも始めたんです。この大会では、医師や看護師などを対象にメディカルランナーの募集がありまして。私もメディカルランナーとして参加させていただいているんです。競技中もランナーの方にお声をかけたりしないといけないので、タイムは度外視して走っていますね。患者さんも見にきてくださり、私が走っている姿をカメラで撮ってくださったりもします。ラグビーもマラソンもまったくの初心者から始めました。常に何か新しいものを見つけてチャレンジすることが好きなんです。

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

内田数海院長 光が丘内田クリニック6

年齢を重ねるにつれ、体の不調が出てくることもおありかと思います。40~50代ぐらいの女性の方で腰痛などの症状があるようでしたら、骨粗しょう症の検査を受けていただけるかもしれません。早めに診断して食生活を改善するなら、予防することもできるからです。私はこれからも、地域のかかりつけ医としての役割を担っていきたいと思っています。そのために、地域の夏祭りなどにも積極的に参加し、皆さんとお話しするようにも努めているんです。診療で聞きにくいことも、そうした機会なら聞きやすいかもしれませんよね。当院では、内視鏡検査などの専門的な治療はもちろん、精神的ケアも含めたプライマリケアをしっかり行っていきたいと考えています。どんなに小さく思えることでも、お気軽にご相談ください。

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