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石澤 正晃 院長の独自取材記事

いしざわ歯科医院

(練馬区/武蔵関駅)

最終更新日:2024/03/14

石澤正晃院長 いしざわ歯科医院 main

西武新宿線武蔵関駅からすぐのビル内2階にある「いしざわ歯科医院」。2007年、交通至便なこの場所に開院して以来、一般歯科、予防歯科を柱に、審美歯科、矯正歯科など幅広い診療に対応し、歯周病治療や義歯治療、インプラント治療などにも注力している。同院には地域住民だけでなく遠方からも患者が訪れる。石澤正晃院長は「なるべく削らない、抜かない治療」をモットーに、口腔内全体の健康を考えた診療を提供するため、常に治療のための新しい材料や技術を学び患者に還元。「健康な歯を保つためには、歯が痛くなる前に歯科医院に来てください」と話す石澤院長に診療方針や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2024年2月8日)

小児矯正からインプラントまで幅広い年代の悩みに対応

開院から17年になるのですね。これまでの経緯を教えてください。

石澤正晃院長 いしざわ歯科医院1

明海大学歯学部を卒業後、都内の歯科医院勤務を経て2007年に開業しました。武蔵関駅前のこの場所に決めたのは、懇意にしていた歯科技工士が近くで技工所を運営していたからです。以前、その技工所では入れ歯を作っていましたが、現在はセラミックを専門にしています。セラミックのニーズは増えていますし、この歯科技工所と連携することで、近くにいる歯科技工士に直接患者さんの歯の色を見てもらい、光の通し方などを確認してもらうことができるので、高い精度の補綴物の作製が望めます。歯科医院は、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士の3者の調和が取れていることが一番良いと考えています。当院は「なるべく抜かない、削らない」をモットーに、歯科衛生士、歯科技工士とも協力しながら一人ひとりの患者さんに合わせた治療を提供できるよう努めています。

どのような患者さんが多いのですか?

小学生のお子さんから上は90歳まで、幅広い年齢層の患者さんに来ていただいています。当院は一般歯科はもちろん、歯周病、インプラント治療、歯列矯正など幅広く対応していますが、小児矯正の患者さんが増えていますね。小児矯正は3歳からでも始められる治療で、必要な場合には口腔周囲筋の訓練からスタートします。今、食の欧米化の影響もあり、やわらかい物しか食べない子が多くなっていて、口腔内の発達が遅れる傾向にあります。食べる時の姿勢、咀嚼や嚥下が理想的な状態でないと、歯並びや骨格が正しく成長しなくなります。姿勢や咀嚼、嚥下の悪い習慣の是正が必要と判断したら、早くから診るようにしています。中学高校生ぐらいから始める矯正治療は2期治療と呼ばれ、抜歯を伴うケースもあります。幼児期からの1期治療では、成長発育の機能を利用した矯正を行い、できる限り2期治療で抜歯せずに矯正ができるような流れを作っていきます。

30代~40代や高齢の方に関しての診療はいかがでしょう。

石澤正晃院長 いしざわ歯科医院2

どの年代においてもインプラント治療の需要は増えていますね。都心でインプラント治療を受けるよりも負担が少ないということで、インターネットなどで当院を検索して来てくださることもあるようです。高齢の方の場合は、インプラントや入れ歯の治療に加えて、唾液量が減少することから虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、歯科衛生士がしっかりメンテナンスを行い、歯ブラシ指導もして、口腔内の環境がそれ以上悪くならないようにすることに力を入れています。親知らずの抜歯をはじめとする口腔内疾患の手術も行えますし、定期検診では口腔がんを早期に発見できるよう努めています。

新しい知識や技術を得るためスタディーグループで研鑽

先生はさまざまなスタディーグループで常に研鑽を積まれているそうですね。

石澤正晃院長 いしざわ歯科医院3

インプラント治療に関しては、複数のスタディーグループに所属して常に研鑽を積んでいます。奥羽大学歯学部大学院では骨と歯周病について研究し2016年に修了しました。アップデートされた医療技術や知識は積極的に習得し、質の高い治療を提供することを心がけています。歯科医療は日進月歩の勢いで進化していますので、少しでも多くの新たな医療を吸収し、患者さんにも先進の医療を提供したいですね。

注力している治療や設備面のこだわりを教えてください。

当院は歯列矯正を含む口腔内全体の健康維持に注力しています。先ほど小児矯正についてお話ししましたが、歯列矯正は年代を問わず診療のウエートが大きくなっています。当院ではワイヤー矯正だけでなく、マウスピース型器具を用いた矯正にも力を入れ始めていて、ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正、それぞれの得意な動きを組み合わせたハイブリッド矯正にも対応しています。矯正では、口腔内スキャナーでスキャンした後、画面上でどのように歯が動く見込みがあるかをシュミレーションすることができ、患者さんには画像メールを送ってスマホで見てもらうことができるようにしています。設備面では、国内のものよりも被ばく量の少ないドイツ製のCTを導入しているほか、その場で10分ぐらい待っていただくだけで白い材料を使った補綴物ができるCAD/CAMシステムも活用して、患者さんの通院の負担が少なくなるよう努めています。

患者さんの予防意識を高めるためにしていることは何でしょう?

石澤正晃院長 いしざわ歯科医院4

患者さんとのコミュニケーションを重ね、歯の健康へのモチベーションを少しずつ上げてもらえるよう心がけていますね。予防歯科では、歯科衛生士によるメンテナンスとしてPMTCを行っていますが、前回アドバイスさせていただいたことがきちんとできていれば当然褒めますし、どうしたらできるようになるか丁寧にお話しさせていただきます。定期的に足を運んでいただくことで、起こり得るトラブルの予兆を前もって伝えられることも、患者さんのお口の健康への意識を高めるためのお役に立てるのではないかと思います。高齢になっても自分の歯で食事をするためには定期的なチェックが不可欠ですので、メンテナンスはしっかり行っていきたいですね。

患者のニーズに応えるために自由診療にも注力

診療方針について教えてください。

石澤正晃院長 いしざわ歯科医院5

一人ひとりの患者さんのお口の状態に合わせた「オーダーメイドの治療」に力を入れています。歯は毎日使うものですから、しっかりした治療を行うことが大切です。歯を長持ちさせることを考えると、保険診療で不具合のある1本の歯だけを治療するのではなく、全体を診ていく必要があると思っています。「なぜその歯が悪くなったのか」という原因を探り出して治療しなければ「木を見て森を見ず」という結果になってしまう場合があります。原因を確認して、適切な材料、適切な手技、そして最小限の通院回数で治すことが当院のコンセプトです。そのためには、選択肢を広げる上でも自由診療のメニューも用意しています。

休日はどのように過ごされていますか?

休みの日の朝はジムへ行ってトレーニングをしています。やはり自分自身が体を動かさないと、患者さんへの健康指導もしづらいですよね。例えば、歯が痛いなと思っていたら、実は筋肉や肩、首や後頸部の筋肉の状態が悪くなっていたということがあります。僕自身も五十肩になって、食いしばりがひどいなと感じたことから、全身の筋肉のことを今一度調べようと考え、解剖の勉強をしたり、整形の先生や理学療法士の先生と話をしたりして、歯と全身的なつながりを実感しました。本来、歯と歯が接触している時間は24時間中20分ぐらいですが、気づかぬうちに歯と歯が接触していることもあり、それによって顎の筋肉などに負荷がかかり頭痛などの症状、歯の痛みにつながることがあります。それらを回避するために加重をかけたトレーニングによって筋肉をほぐすことに取り組んでいます。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

石澤正晃院長 いしざわ歯科医院6

駅前の都市開発に伴い、今年か来年のうちに移転になる可能性があります。まだ具体的な計画があるわけではありませんが、この地域からそう遠くない場所への移転が理想ですね。移転後も、これまでどおり患者さんにより良い診療を提供していくため、保険診療はもちろんのこと保険外診療にも力を入れていきたいと思っています。予算の都合上、保険外診療はできないという方もいらっしゃると思いますが、長持ちすることが望め、口腔内の健康を維持しやすくなることを考えれば、たとえ自由診療でもトータルのコストパフォーマンスは高くなるのではないでしょうか。気になる症状があれば気軽に相談していただきたいですね。高齢になると、残った歯の本数と健康度は比例します。歯が健康であれば、表情も生き生きしてくるものです。痛くなってからではなく、痛くなる前にぜひ歯科医院に来ていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/55万円〜、ワイヤー矯正/110万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/110万円〜、小児矯正/44万円~、セラミック治療(インレー)/11万円~

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