日本赤十字社 武蔵野赤十字病院

泉 並木院長

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「住みたい街」の代表格、吉祥寺を有する東京都武蔵野市。1949年の創設以来、武蔵野市の中核病院として住民の厚い信頼を得ているのが「武蔵野赤十字病院」だ。「愛の病院」を理念に掲げる同院は、高い専門性が求められる高度急性期医療に特化した病院として地域に貢献。長年にわたる情報共有を通じて地域の病院や開業医との協力体制を確立し、2013年からは完全紹介予約制を導入。地域医療の機能分担と連携を実現することで、効率良く効果的な医療の提供に努めている。同院で30年以上のキャリアを重ね、2016年に院長に就任した泉並木院長は、厚生労働省が取り組む肝炎治療戦略会議委員も務める肝臓のスペシャリスト。緊急度の高い救急医療を担う三次救急医療施設として多くの搬送を受け入れ、地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、地域周産期母子医療センター、東京都肝疾患診療連携拠点病院など、多くの機能を持つ同院を統括する。「これからは医療の進化、時代の変化に即した総合的な患者サポートが重要」と語る泉院長。言葉の端々から誠実な人柄が伝わってくる泉院長に、地域における同院の役割と今後の展望を聞いた。
(取材日2018年1月30日)

高度急性期医療に特化した多機能病院

―こちらは、完全予約制と伺っています。

2013年から紹介予約制を導入し、現在はほぼ完全紹介予約制です。ご紹介いただくためには、当院で行っている医療をきちんと広報し、よく知っていただくことが重要です。当院が高度急性期入院病院という役割を担っていることを意識し、病院運営をその方向に持っていくということですね。ですから、救急車の受け入れがどんどん増えていて、平均すると1日30台にのぼります。救命処置を必要とする三次救急だけでも毎日複数件ありますが、そこは高度急性期病院の使命ですので、特に重症の三次救急は断らずに受け入れられる体制を強化しています。また、高度急性期病院で重要な手術では、さまざまな機器や医師の配置を整備し、おかげさまで手術件数もずいぶん増えています。合併症のない手術をめざし、循環器内科のカテーテル治療、大腸がんの内視鏡手術、肺がんの胸腔鏡手術、がんの外来化学治療などさまざまな分野で高度医療に取り組んでいます。

―高度救急医療において、特に増えているケースはありますか?

最近は、分娩年齢が年々上がってきており、30代後半の方の出産が多くなっています。年齢に伴い内科的な合併症が多くなるため、母体の救急搬送も増加しています。クリニックで検査し、分娩予定だった方が大出血して、緊急帝王切開するというスーパー母体救命のケースが1ヵ月に1人はいらっしゃいますね。病院の使命として、少し年齢が上がってきた妊婦さんを安全に管理することに力を入れて取り組んでいます。常勤医師は産婦人科全体で15人、新生児科に5人おり、NICU(新生児集中治療室)などを備えた「地域周産期母子医療センター」として都の指定を受けています。3年後に病院が新しくなるのを機に、MFICU(母体・胎児集中治療室)を備えた「総合周産期母子医療センター」の体制を整えたいと考えています。また、小児科では常勤の医師が10人で救急にも対応しており、この地域の小児医療における「最後の砦」的な役割を果たしています。

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