子どもの発達段階に合わせて診療
小児歯科治療
デンタルステーションみなとみらい
(横浜市西区/みなとみらい駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
乳歯の状態は永久歯にも影響を与えるといい、さらには、大人になってからの健康にも関わってくるといわれる。だからこそ、子どもの時から定期的に歯科医院で診てもらい、虫歯の早期発見はもちろんのこと、予防に取り組むことが大切だという。とはいえ、その重要性にピンとこない人は案外多いかもしれない。そこで今回は、「デンタルステーションみなとみらい」で小児歯科を専門とし、「子どもの発達段階に応じた治療」に取り組む小西博和先生に、同院での小児歯科の特徴や、子どもの歯のケアで大切なことを聞いた。小児歯科を選ぶ際の参考にしてみてほしい。
(取材日2019年12月2日)
目次
子どもが通いたくなるような雰囲気づくりと、やる気を引き出す工夫が大切
- Q小西先生は小児歯科を専門とされてきたそうですね。
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A
はい。大学院で小児歯科を専攻したのがはじまりです。当時はフッ素に関する研究をしていて、研究室で実験に取り組んでいました。小児歯科は、「子どもが好きだから」という気持ちだけでできるものではありません。大人と比べると精神的に発達途上なので、年齢に応じたアプローチの仕方があるのです。そういった専門性の高さに惹かれ、小児歯科を専門に選びました。大学時代から小児歯科の専門の医師がいる病院でも学ばせてもらい、約7年間、臨床経験を積んだのち、当院に着任しました。
- Qどのようなお子さんの治療をすることが多いですか?
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A
定期的に歯のクリーニングで来院するお子さんもいれば、学校の歯科検診で虫歯が見つかったので治療したい、というケースなどさまざまです。当院の特徴としては、レントゲンや口腔内カメラで口の中を撮影し、お父さん、お母さんに現状を理解してもらうところから始めます。子どもの治療では、親御さんとの関係性も重要と考えているからです。また、治療の際は、痛みが少ないように、必要に応じて麻酔も使います。麻酔に使用する針はかなり細い物を使っていますし、痛みを感じづらい方法がありますのでご安心いただければと思います。小さな虫歯であれば、その日のうちに治療を完了し、食事ができるような治療に取り組んでいます。
- Qお子さんと向き合う上で心がけていることはありますか?
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A
3歳くらいになると、言葉でのやりとりができるようになるので、子どもの気持ちを上手く盛り上げて、治療台に上ってもらえるよう工夫しています。そして、少しずつトレーニングし、慣れてもらいます。子どもが最初に出会う歯科医師の存在って、すごく大きいと思うんです。僕自身も笑顔を絶やさず、話す声もワントーン高くしたりと、子どもに「この人なら大丈夫だ」と思ってもらえるように心がけています。通いやすい雰囲気にし、定期的に通ってもらうことで、歯科医院への抵抗感をもたずに大人になってもらえたら。また、子ども専用の治療室は、壁に絵が描かれ、季節ごとの装飾があるなど、子どもに楽しんでもらえる空間にしています。
- Q子どもの歯のケアで大事なことは?
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A
理想的には、お子さんの歯が1本でも生えたら、診せに来てほしいです。すべて生えそろっていなくても、軟組織の異常や噛み合わせなど、チェックするポイントはたくさんあります。また、生えそろってから初めて子どもの口に手を入れようとすると、子どもも筋力がついてくるので、嫌がって暴れることが多くて危険です。一方、首が座ったくらいでケアを始めれば、子どもも無意識で慣れていきますし、お母さんも少しずつ練習できます。その後、奥歯まで生えそろったとき、すでに歯磨きの習慣が身についているので、スムーズにブラッシングできると思います。小学校を出るまでは、大人がしっかり仕上げ磨きをしてあげることが大切です。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。