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齋藤 弘 院長の独自取材記事

EKIクリニック

(千代田区/岩本町駅)

最終更新日:2021/10/15

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岩本町駅の改札を出て、A3出口に上る途中からアクセスできる「EKIクリニック」。整形外科、内科、皮膚科の3つの科に対応し、平日夜は20時まで診療を受けつけしている。仕事を終えてからでも間に合う時間のため、会社勤めの人をはじめ、忙しい人でも通いやすい。齋藤弘院長は、「仕事や家事、育児など、多忙な日々の中で何とか時間をつくって通院してくださる患者さまに応えられるよう、初回から効果が期待できると思われる治療を選択し、短期間で結果を出すことを心がけています」と話す。3つの科を標榜するジェネラリストとして総合診療を行い、医療の入り口の役目を担う齋藤院長に、さまざまな話を聞いた。

(取材日2021年9月29日)

ジェネラリストとして診療の入り口を担う

整形外科、内科、皮膚科の3つの科に対応しているのですね。

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はい。この3つの科は、日常的な訴えの多い診療科目です。専門家に細分化しているのが医療界の在り方の常であり、急性心筋梗塞や脳梗塞など専門的な対応が必要な疾患は別として、「何科にかかればいいかわからない」と迷われる疾患は少なくないでしょう。帯状疱疹の後に続く神経痛など、複数の診療科の視点から診ないと治療に結びつかない疾患はたくさんあります。当クリニックでは3つの科の視点で広く診ることで、さまざまな疾患と症状に対応することができています。診療の結果、専門的な治療を必要とする疾患を見つけた場合や、緊急性が高い疾患の場合は、速やかに適切な医療機関につなぐようにしています。

初診でどこへ行くべきかわからず悩む人にとっては、理想的な体制だと感じます。

私が思う理想の医療体系は、ジェネラリストが診療の入り口を担い、総合的に診療を行った上で、より専門性の高い治療が必要な場合には、適切なスペシャリストにゆだねていくというものです。予約して受診までが何日もかかるような受診形態ではなく、何かあればすぐに診察できる医師がそばにいて、治療歴や家族歴、服薬中の薬のことなどをすべてわかっていればとても安心できると思います。気軽に受診できるクリニックが身近にあることは大切だと考えています。

広範な分野を診る一方で、各科ごとに疾患をしっかり診察することも重要と考えていらっしゃるとか。

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そうですね。患者さまと向き合い、自分の目で診て診療をすることが大切だと感じています。先入観や固定観念にとらわれないことはもちろん、先人の教えや教科書的な見方などに頼り過ぎないことを意識しています。思い込みを持たず、これまでの医療システムや治療法を参考にしつつ、自らの考える診断そのものにも間違った部分があるのではないか。そういう自省をしながら、なるべく広い視野でと診療を行っています。目の前の疾患をしっかり診る「現場ファーストの治療」をこれからも続けていきたいです。

分野がまたがる疾患に、多角的なアプローチを行う

皮膚科ではどのような主訴が多いですか?

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比較的多いのが、ニキビとアトピー性皮膚炎です。ニキビの治療で大切なことは、患者さまの状態や体質に合わせて治療方法を適切に選ぶことです。ある人には有用な薬も他の人にとっては過敏性を起こしてしまうこともよくあるため、安全と思われる強さから徐々に強さを上げていく配慮が大切だと考えています。また、アトピー性皮膚炎のアトピーとはもともと特殊な皮膚炎という意味より、特殊な体質に伴う皮膚炎という意味合いの言葉なのです。一概にアトピー体質の人が皮膚炎を発症していても、その皮膚炎の一つ一つの特性が異なることが多いため、発症部位や皮膚炎の形状、随伴症状などから考えてそれぞれの皮膚炎そのものに合った治療に対応することが必要なのです。アトピーの体質はなくならなくても皮膚炎が生涯なくならないということではありません。今後皮膚炎を治すための方法や出にくくするための方法はありますので、可能性を信じてぜひご相談ください。

総合的な診療ができるからこそ、対応できる疾患もありそうですね。

3つの科を同時に診る大きなメリットは、境界型の症状や疾患に対してさまざまな角度からアプローチできることです。境界型の疾患とは、複数の診療科が関与する疾患や、逆にどの診療科の領域かわからない疾患のことです。例えば、痛風は内科的なアプローチだけでは対応を見誤ることもあり得ます。内科的視点では、血液中の尿酸値が高く関節が痛い、という人を痛風だと診断し、そうした場合にいつも同じ薬が処方される状況も見受けられるようです。しかし、尿酸値が高くても痛風の結晶が出ないケースがある一方、尿酸値が低くても痛風結晶が析出する場合もあります。従って高尿酸血症と痛風とは関連があるが、異なった疾患であるととらえる必要があると考えます。これは整形外科において、尿酸値が低い人の関節から尿酸結晶を分離することが関節穿刺という手技でできるためで、整形外科医ならではの視点です。当院ではこうした総合的な診療を大切にしています。

先生はどのようにして、総合的に診療するための力を養われたのですか。

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もともと私は将来的に臨床に向いていると考え、大学卒業後はまずは皮膚科の道に進みました。ただ、当時の皮膚科の研究重視の傾向や、外科手技が少ない科だったこと、さらに医師として外科的技術は身につけたいと考えていたため、皮膚科とも関連のある整形外科の道に転向したのです。研修医として総合病院へ直接入職したことにより、臨床の現場により多く携わる機会があり、最終的には3年間で高難度な頸椎の手術が一人でもできるようになるまで上達しました。さらに、他科との壁が低かったため、他科の手術に携わる機会も多く、脳外科の硬膜下血腫手術や外科の気胸の開胸術、ひととおりの全身麻酔の知識、さらには切断指の神経縫合まで、広い分野にまたがって、高度なトレーニングを受けることができました。これまでのこうした多様な経験が、今の診療の軸になっています。

適切な医療に早くたどり着けるよう、諦めない診療を

忙しいビジネスパーソンが多く受診されると思いますが、待ち時間を少なくする工夫があれば教えてください。

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当院では医療クラークが予診を担当することで、患者さまの主訴や既往歴など多量な情報を診療前にほとんど把握できるような仕組みにしています。「どんな経緯でこの疾患が今に至っているか」「それに対して今まで自分がどういう対応をしてきたか」「今自分が何を望んでいるのか」というなるべく多くの訴えを受け止めるために、まずはクラークが受け取って情報を整理してまとめ、効率良く医師に伝達するのです。それにより患者さまの情報を取りこぼさず、また待ち時間をできる限り少なくすることにもつながっています。

診療の際は、どんなことを心がけていらっしゃいますか。

当クリニックにいらっしゃる方の中には、忙しくて何度も受診することが困難な方や、さまざまな事情から社会復帰を急いでいる方など、それぞれの事情を抱えた多忙な患者さまが少なくありません。ですから、一人ひとりの方の事情に配慮しながら、早くに効果が見込まれる治療法を考えて対応しています。できるだけ来院回数を減らせるように努めています。患者さまのご要望はなるべく可能な限り受け入れ、社会生活に寄り添った治療方法を一緒に考えながら診療を行うことを大切にしています。

最後に、患者さんにメッセージをお願いします。

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私は、自らを頼ってくれた患者さまのために、最後まで力を尽くす責任があると考えています。諦めない気持ちを持って診療を行えば、やれることはまだまだあるはずです。また、当クリニックで対応できない場合であれば、必要な医療をできる医療機関につなげることも、責任の一つと考えています。より良い生活を送れるようにするため、治療法について患者さまと一緒に探っていきたいと思っています。お困りの方はぜひご相談ください。

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