マウスピース型装置を用いた矯正は
歯並び・唇の調和が重要
五大歯科
(中央区/日本橋駅)
最終更新日:2022/05/11


- 自由診療
歯並びを改善するための方法として、従来からあるワイヤーを用いた歯列矯正のほか、透明なマウスピース型装置を用いる歯列矯正がある。マウスピース型装置は取り外しができるため、目立ちにくいだけでなく、食事や歯磨きがしやすいのがメリットだ。そうした利点から近年注目を集めるマウスピース型装置を用いた矯正について、その特徴の詳細や、実際どのように行われるのか、「五大歯科」の小林豊明院長に話を聞いた。
(取材日2021年3月22日/更新日2022年3月15日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qメリットとデメリットを教えてください。
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A
マウスピース型の装置を使う矯正のメリットは「目立ちにくい」こと、そして「お手入れのしやすさ」です。装置は簡単に取り外しができるので、普段どおりに歯磨きでき、デンタルフロスの使用も可能です。またワイヤーを使用していないので、装置が舌や頬の内側に当たることはほとんどありません。デメリットは、「決められたとおりに装着しないと、歯が計画どおりに動いていかない」ことです。装着し忘れが重なると、装置が歯に合わなくなってしまうため、注意が必要です。
- Qワイヤー矯正との違いは何でしょうか?
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A
ワイヤー矯正とマウスピース型装置の矯正では、歯を動かす仕組みが異なります。そのため、マウスピース型装置の特性を理解した上で矯正計画を立て、矯正のゴールを設定しなくてはいけません。正しく装着すると歯はゴールに向かって動いていきますが、状態を見ながら途中で軌道修正をすることもあります。また、基本的にワイヤー矯正で治療できる症例はマウスピース型装置でも矯正できます。
- Q矯正を始めるのに年齢制限はありますか?
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A
歯が健康であれば高齢の方でも矯正をスタートできます。逆に成長期の子どもは顎の骨の成長が関係してくるため、歯科医師と相談して矯正開始の適切なタイミングを見定める必要があります。マウスピース型装置による矯正は、過去に矯正をしていて戻りが気になる方にも適しています。前歯のみの矯正であれば、3ヵ月ほどで終わることも多いですよ。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングを受ける
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患者の主訴を聞き、悩みや目的を明確にした上で、ライフスタイルに合わせて費用や期間、施術の順番など、患者に合わせた大まかなプランを立てる。
- 2検査で歯や骨の状態を調べる
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口腔内写真や歯科用CTで歯や骨の状態を確認。歯科医師による目視のチェックも行う。虫歯や歯周病の有無を調べるために必要な検査だ。現状の唇と歯のバランスも確認するため、顔の写真も撮影する。
- 3矯正計画を立て、ゴールを決める
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検査データや口腔内スキャナーの撮影データから、コンピューターでシミュレーションを行い矯正のゴールを決定する。唇と歯のバランスや調和を考慮しつつ、患者の希望をもとにゴールを設定することが多い。
- 4矯正開始
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少しずつ形の違うマウスピース型装置を毎週着け替え、ゴールをめざす。歯科医師から指示された時間、毎日装置を着けることが大切。装着後に締めつけられるような違和感を覚えることがあるが、ワイヤー矯正に比べると痛みは少ないという。
- 5定期的な通院
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矯正中は定期的に通院し、歯と装置のずれの有無を確認して装置を調整する。矯正期間は動かす範囲によって異なるが、ワイヤーでの治療と同じくらいかかるそう。矯正終了後は後戻りを防ぐため、リテーナーを装着する。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/44万円~、セラミックスを用いた審美歯科/7万7000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。