林歯科医院

林歯科医院

林昭彦院長

医療トピックス

自宅で受けられる訪問歯科診療
通院が難しい患者のQOLを支える

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保険診療

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超高齢化社会へと突き進む日本にあって、病気や障害で歯科医院に通えない人は今後ますます増えていくと予想される。通院できなくても歯科診療を受けられるよう、また、住み慣れた地域の中で患者を支える地域包括ケアシステムの構築を国が推進していることを受け、注目されているのが「訪問歯科診療」だ。歯科医療提供者は増え、自治体によっては積極的に啓発活動をしているところもあるが、実際には「歯医者さんが家に来てくれるなんて知らなかった」という人はまだまだ多い。そこで、介護関係の諸資格を生かしながら長年、訪問歯科診療を続けている「林歯科医院」の林昭彦院長に、自宅ではどんな治療やケアが受けられるのか、対象となる患者の条件など気になる点について聞いた。(取材日2017年3月1日)

認知症の患者でも診療は可能。ドクターによっては、摂食障害など介護関連のアドバイスがもらえることも

診療対象になる人は? どのような治療を行うのですか?

 ▲患者が自分で咬んで食生活を送れるようにすることが目標 保険診療の場合、まず通院が困難な方という条件があります。寝たきりのご高齢者だけと思われがちですが、年齢に関係なく、脳梗塞の後遺症や骨折で歩行困難な方、歩行できても認知症で通院が難しい、といった正当な理由があれば保険適用になります。ご自宅だけでなく、介護施設や病院でも、リクエストすれば訪問は可能です。ただし、訪問する歯科医師が在席する医療施設を中心とした半径16キロの円より外にある場合は、自費診療になります。例えば、当院の場合、西は吉祥寺あたり、東は飯田橋、渋谷くらいまでは優に範囲内です。歯科医院で行われるほとんどの保険治療が受けられますが、まれに、機材の関係で対応し切れないこともあります。

どのような流れで行われるのでしょうか?

 ▲既存の患者だけでなく幅広く患者を受け入れている 依頼のご連絡を受けたら、患者さんの住所・氏名などの基本情報から既往歴、主訴、治療のご希望などを伺い、訪問日を決めます。依頼は、通院していた患者さんが病気やけがで通えなくなったというケースが多いですが、受診履歴のない方、例えばホームページを見て問い合わせたとか、ケアマネジャーさんや入院中の病院から連絡が来たり、自治体の相談所から地元の歯科医師会を通して連絡が来たりと、パターンもいろいろです。当院では、訪問歯科診療の患者さんの紹介というのも結構あります。診療当日に治療を行い、治療後に次回の予約を入れたり、また必要な時にご連絡いただいたり、というのが大まかな流れです。

高齢者に多い、嚥下障害についても診ていただけると伺いました。

 ▲ケアマネジャーの資格を生かしたアドバイスももらえる 摂食嚥下障害についての講習を受けていたので、嚥下障害のご相談を受けることは少なくありません。摂食嚥下障害は、病気や加齢で食べて飲み込む機能が低下して、食事をするとよくむせる、なかなか飲み込めず口の中に食べ物が残ってしまうなどの症状が起きる障害のこと。飲み込みやすくするため、姿勢に注意したり環境を整えたり、舌の動きの訓練をしたりといったアドバイスをさせていただいています。

認知症の場合でも訪問歯科診療を受けることができますか?

 ▲できる限り患者の希望に沿った診療をしている もちろんです。最初から「治療なんか必要ない」と拒否するなどやや難しい面もありますが、他の患者さんと同じように治療します。認知症だから説明してもわからないだろうと思わず、お話しされることにうなずいたり返事をしたりして、いつものように接するのが基本。ただ、認知症の方は新しい経験が苦手なので、はじめて入れ歯を入れる場合は大変です。なかなか入れてくれませんし、自分では取り外しもできません。こうした難しい場面で有効なのは「お願い」です。「治療させてくれないと僕が怒られちゃうんで、お願いします」などと言うと、仕方がないという感じで治療させてくれることが多いですね。

家庭内のケアで、家族が気をつけるべきことを教えてください。

 ▲患者との信頼関係を築くことが重要と語る林昭彦院長 できればこまめにブラッシングをしたり、舌を綿棒で掃除したりといったケアをお願いしたいですね。よく、経管栄養でほとんど食事をとっていない人の口腔内はきれいだと勘違いされますが、実は逆。食事をしていると、水を飲んだりすることで口の中の汚れが流れていきます。お口を使っていない方ほど、まめなケアが必要と心得ましょう。粉末のお薬を服用している場合、舌の下にお薬の粉がたまっていることがよくあるので、改めて水を飲んで残ったお薬を飲み下してください。嚥下しにくい食べ物、例えば噛み切りにくいキノコやこんにゃく、パサパサしたクッキーやゆで卵などは、誤嚥性肺炎の予防のため、食べやすい工夫をすると良いと思います。

ドクターからのメッセージ

林昭彦院長

開院して29年目、長いお付き合いの患者さんはそれなりの年齢となり、通えなくなる方も増えました。通院が難しければ、こちらから行けばいい。そんな自然な流れから訪問歯科診療をスタートし、今では当院が一番力を入れる診療になっています。どうせ訪問するなら、歯科領域だけでなく他のことでもお役に立ちたい。ケアマネジャーや認知症ケアなどの資格をとったのは、そのような考えからです。僕自身も還暦を迎えました。今後も、地域の年配の方と一緒に歩んでいければと思います。まだまだ一般に浸透しているとは言えない訪問歯科診療ですが、1つの選択肢として頭の片隅に入れておいていただければ、いつか役立つ時が来るかもしれません。

記事更新日:2017/07/12
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