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奥野 浩太郎 院長の独自取材記事

浅草馬道奥野整形外科医院

(台東区/浅草駅)

最終更新日:2023/06/13

奥野浩太郎院長 浅草馬道奥野整形外科医院 main

浅草駅から徒歩8分、人力車も行き交う情緒豊かな一角にある「浅草馬道奥野整形外科医院」。院長の奥野浩太郎先生が2011年に開業、近隣住民との関わりも深まり町に溶け込みながら地域医療に貢献している。ビルの2階にある医院はエレベーターも完備、足腰に心配がある人でも問題なく通えるだろう。動線にも十分配慮した設計で大きな窓もあり、明るい雰囲気だ。リハビリテーションスペースには3台のベッドがあり、タブレット型端末を活用した先進の検査も取り入れている。奥野先生が大事にしているのは、患者の話をしっかりと聞き、いつも本音で向き合うこと。そんな裏表のない人柄を慕って、長く通い続ける患者も多い。気さくな笑顔で迎えてくれた奥野院長に診療にかける思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2023年5月9日)

働き世代や高齢者の年代ごとの悩みに幅広く対応

待合室に車などのフィギュアがたくさん飾られていますね。

奥野浩太郎院長 浅草馬道奥野整形外科医院1

車やバイクのフィギュアを置いているのは患者さんとの話のきっかけにしたいからです。一時期、趣味にしていたカメラも飾ろうかと思っています。かつて実家は千代田区で写真館を営んでいて、私も3代目として継承するつもりでいました。しかし、相次いで祖父母を亡くすつらい経験をして「人を助けられる職業に就きたい」と考えるようになったんです。そして、子どもの頃からスポーツ関連のケガでお世話になる機会が多かった整形外科を自然と選んでいました。大学卒業後は国立国際医療研究センター病院勤務を経て、15年ほどフリーランスの医師としてさまざまな中小病院で数多くの症例にあたれたのは貴重な経験でしたね。

浅草で開業したきっかけを教えてください。

国立国際医療研究センター病院の整形外科部長だった方の紹介で、フリーランスの医師としていろいろな病院に勤務しましたが、それらのちょうど真ん中に浅草があったんです。近くに高齢者用マンションが完成したのにも背中を押され、2011年に開業しました。目の前の馬道通りは三社祭のおみこしも通るんですよ。今年は久しぶりにみこしを担げると近所の皆さんも張りきっていますが、整形外科医としては祭りの後が心配です。無理をしてどこかを痛めて来る人も増えると思いますが、しっかりサポートし地域の活性化に役立てればと思っています。

開業して12年たちましたが患者層などに変化はありますか?

奥野浩太郎院長 浅草馬道奥野整形外科医院2

もともとご高齢の患者さんが多かったのですが、開業当初に働き盛りだった方々はリタイアしてリハビリなどで通院されるケースもあります。あとここ数年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で家族から通院を止められるというケースも多かったですね。最近少しずつ元の状態に戻りつつありますが、問題は「リハビリをしないでいると、こんなに弱ってしまうのか」という方が多いことです。でもそこで諦めてしまうのではなく、コロナ禍以前の状態に戻れるようリハビリに取り組んでいます。実は、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに患者層は少し若返ったんです。リモートワークで家にこもって仕事をしていたせいか、腰痛をはじめ首の痛み、肩凝りなどの訴えが増えましたね。オフィスワークの再開とともに、当院を同僚に紹介してくれる人もいて、近隣以外の患者さんもいらっしゃるようになりました。

腰痛や肩凝りもまず整形外科の検査から治療をスタート

腰痛や肩凝りでも整形外科を受診して良いのですね。

奥野浩太郎院長 浅草馬道奥野整形外科医院3

腰痛や肩凝りは整骨院や整体を頼る人も少なくありませんが、まずは整形外科でエックス線検査や超音波検査を受けることをお勧めしたいです。当院であれば、理学療法士が歩行状態をチェックする平衡機能検査も受けられます。検査結果をもとにきちんと診断を受けてから治療やリハビリをしてほしいです。整骨院や整体では診断はできませんし、体にリスクがあるかどうか判断できないまま施術をせざるを得ないので、悪化させてしまうリスクもあります。整骨院や整体院に行くにしても、一度は整形外科で診断を受けてからでも遅くはありません。診断の結果、MRI検査などの高度な医療が必要ならば、速やかに大学病院を紹介することもできます。

どんなタイミングで受診をするのがベストですか?

少しでもどこかに痛みを感じるならば、何らかの障害が出ている可能性があるので、できるだけ早く受診してください。目安としては40歳以上、肩凝りなどで整骨院や整体院を利用したことがあるならば、一度整形外科にも相談に来てほしいと思います。例えば、ランニングのしすぎで膝が痛くなっているのに半年くらい我慢してしまう人もいますよね。私自身、さまざまなスポーツを趣味としてきたので、スポーツ好きほど自分の健康を過信してしまう気持ちもわかります。しかし、これからも長くスポーツを楽しんだり、日常生活を快適に送ったりしたいのであれば、まずはしっかりと検査をして現状を把握し、将来的に起き得る問題も考えていかなければいけません。

診療にあたって何を大切にしていますか?

奥野浩太郎院長 浅草馬道奥野整形外科医院4

まず、患者さんの姿勢や動きを隅々まで観察することです。診察室に入ってきた瞬間の歩き方からわかることもあります。靴も必ずチェックして、患者さんの靴ひもを結び直すこともありますね。靴の履き方一つで解消につながるような悩みもありますから。患者さんには正しい姿勢を思い出してもらうことも大事にしています。重心となる一本のラインを意識して、そこに自分を近づけていけば肩も自然と広がり、腹筋も使えるようになってきます。また、何より大切にしているのが患者さんの話をじっくりと聞くことですね。愚痴も聞きますし、趣味の話もしますが、そういう中でしか見つけられない治療のヒントもあるんです。患者さんには時間を忘れて治療に集中してもらえたらと思っています。

患者の話にじっくりと耳を傾けリハビリにも注力したい

今後の展望についてお聞かせください。

奥野浩太郎院長 浅草馬道奥野整形外科医院5

リハビリにさらに力を入れていきたいと思っています。理学療法士が常駐して保険の範囲内でのリハビリを行ってきましたが、今後はプライベートトレーニングなど自費のリハビリも取り入れていこうかと考えているところです。ご高齢の方はもちろん、スポーツのケガでお困りの患者さんも結構来られるので、パフォーマンスを向上させたい人のお役にも立ちたいですね。私自身、小学生の頃から野球、テニス、スキーなどを幅広く経験し、いろいろと悩んできた経験もフィードバックしていきたいです。

最近はどんなスポーツをなさっていますか?

この頃は釣りやクルージングが趣味になってきて、自分がスポーツする機会は減ってしまったのですが、野球観戦は今でも好きです。私は日本大学第三高等学校出身なのですが、夏の全国高等学校野球選手権大会の決勝戦は現地まで応援に行ったこともあります。目の前で優勝を見届けた時は涙が出ましたね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

奥野浩太郎院長 浅草馬道奥野整形外科医院6

体のどこかに痛みがあったり、スポーツに関するお悩みがあったりするならば、整形外科に相談するというのを一つの選択肢にしてみませんか? 痛みが小さいほど長く我慢しがちなのですが、それはお勧めしません。どんなに些細な悩みでも、気軽に足を運んでください。当院は待ち時間が長くなってしまうこともあるのですが、順番が来たら必ずじっくりとお話を伺います。浅草散歩のついでに立ち寄っていただければと思います。

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