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本来の口腔機能を引き出しリスク回避
多角的な視点で行う予防歯科

あおい歯科診療室

(台東区/鶯谷駅)

最終更新日:2020/05/11

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  • 保険診療

一般的に、歯科における「予防」とは、口の中のパーツの状態をチェックし維持するメンテナンスを指すことが多い。一方、「あおい歯科診療室」の村松いづみ先生が考える予防は、パーツの健康だけでなく「噛む」「飲む」といった機能の維持・向上もめざして、生活習慣や食習慣を踏まえたパーツの使い方までサポートすることによって成り立つものだ。「歯科は、症状がない時に受診することで、健康な状態を維持することができる診療科」だとして、歯科衛生士、栄養士など専門分野を持つプロフェッショナルとともに、患者一人ひとりの口腔環境と真摯に向き合っている。 (取材日2020年4月17日)

口腔内のリスクを早めに洗い出し、本来の機能を引き出すことで「発症させない」予防を徹底

Qこちらで行っている予防歯科について教えてください。
A
1

▲予防歯科についての発信も積極的に行っている

私たちが考える予防とは、歯や歯肉、骨などの歯周組織、顎関節、粘膜、舌などの体のパーツの健康だけでなく、それらの使い方、食習慣など多くの側面から口の中の健康を考え、保つこと。噛み合わせや噛み方、飲み込みや姿勢や体の癖から将来起こり得るリスクを想定し、その人がもともと持っている「噛む」「飲み込む」といった機能を正しく使えるように力を引き出してあげることもその一つです。ほかの診療科と違って、歯科は適切な予防によって「健康な状態」を維持できる唯一の診療科だと考えていますから、健康を維持するための通院を習慣化していただきたいですね。

Q本来の機能をどう引き出すか、詳しく教えてください。
A
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▲本来の機能を引き出すことが重要と院長

例えば、指しゃぶりの癖がある子がいたとしましょう。指しゃぶりや、舌で前歯を押す癖は、そのままにしておくと歯並びを悪化させたり、出っ歯になったりするリスクがあります。噛み合わせに不具合が生じてしまったら、矯正で歯並びを整える必要が出てきます。でも、そうした癖から将来のリスクを見極めて、早めに悪い習慣を取り除くことができたら、その子は本来の口腔機能を損なうことなく成長し、矯正治療の必要もなくなるでしょう。こうしたリスクを見つけて排除することが本来の機能を引き出すということであり、予防するということなのです。

Q予防歯科における歯科衛生士の役割をどのようにお考えですか?
A
3

▲衛生士もプロフェッショナルとして役割を担う

日本では、歯科衛生士は歯科医師のサポート的な立場を務めることが多いようですが、予防先進国では一人ひとりが独立したプロフェッショナルとして尊重され、活躍しており、当院も同じ考えです。当院の場合、患者さんごとに一人の歯科衛生士が担当制でついて、時間軸で状況を判断して適切なケアをするようにしています。初診では担当する歯科衛生士がお話を伺い、詳しく口の中を検査、提出していただいた食事記録も合わせて、その人の資料として蓄積して治療プログラムを検討します。いわば予防は歯科衛生士の専門分野。信頼して任せています。

Q栄養士さんもいらっしゃるのですね。
A
4

▲栄養士が食生活の相談に対応

はい。栄養士はほぼ毎日出勤しています。食習慣は口腔内の健康と密接な関係がありますから、長期的な視点で患者さんの口腔環境をケアしていくには栄養士の力がとても重要なんですよ。食生活に問題がある場合に改善のアドバイスをしたり、年齢を重ねて噛む力が弱くなってきた方に適切な食事のメニューをご提案したりと、さまざまなシーンで活躍してくれています。お子さんの離乳食の相談も多いですね。歯科医師と歯科衛生士、栄養士の三者がそれぞれ専門性を生かしてチームを組むことで、当院の予防は成り立っていると実感します。

Q虫歯や歯周病の予防には普段どんなことに気を配れば良いですか?
A
5

▲通院の習慣化を勧める

まずは検査をして、自分の口腔内に今どんなリスクがあるのかを把握しましょう。例えば虫歯なら、細菌の数や唾液の量、食べているもの、毎日のフッ素の使い方や歯磨きの仕方など、複数の要因が複雑に絡み合っています。こうした要因を総合的に見ることで、現在虫歯があるかどうかだけなく、将来的な虫歯のなりやすさ、いわゆるリスクを診断することができます。歯科は歯が痛くなったり、違和感が生じたりしたときに行くところ、と考えている方がまだ多くいらっしゃいますが、そうした価値観を変えて、予防のための通院を習慣づけていただけたらと思います。

ドクターからのメッセージ

村松 いづみ院長

歯科医院の役割は、虫歯や歯周病など、「今」の症状を治療することではなく、その人がもともと持っている口腔内の機能を保ち、その健康を一生守り続けていくことです。私たちが診る歯科疾患の多くは口腔の感染症。感染はゆっくりと広がり、少しずつダメージを蓄積させていきます。手遅れにならないうちに受診することが重要です。そして、ライフステージによって変化していく疾患の芽を早期に摘み取れるよう、継続的に受診することを意識していただきたいですね。予防のための受診を生活の一部にすることで、高齢期になっても健康な口腔環境の維持をめざせるということをぜひ知っていただきたいと思います。

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