慈愛病院

吉田勝俊 理事長

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周辺に大学病院がひしめく文京区本郷で、高齢者を支える医療と介護に特化して地域に貢献する「慈愛病院」。高齢者人口急増による医療・介護の受け皿不足が懸念されている東京にあって、極めて重要な役割を果たしている。患者やスタッフに「ありがとうござます」、「大丈夫ですか」と優しく話しかける吉田勝俊先生は、病院の理事長という肩書からは想像できないほど物腰が柔らかく、温かい人柄だ。「経営者として苦労が絶えない」という一方で、臨床の現場で、さまざまな病気や障害のある高齢者の人生を見つめ、支えることができて、「毎日がドラマチックで、医師としてやりがいがある」と力強く話す。病院のコンセプトや特徴を存分に語っていただいた。
(取材日2015年6月5日)

東京23区内では貴重な存在、高齢者を支える介護療養型病院

―病院の成り立ちと歴史についてお話しください。

当院は慈愛会保育園の附属診療所として1952年に設立され、翌年、41床の病床を持つ病院となりました。今も、病院の2階には保育園を併設しています。その後、建物の新築や診療科の充実が図られ、昭和40年代の終わり頃には、小さいながら総合病院として形が整いました。平成に入って介護保険制度がスタートし、病院は重い疾患を手術などで治療する急性期病院と、手術後の回復や機能維持、介護を担当する慢性期病院に分かれていきます。当院は、2000年から介護保険が適用される介護療養病床となりました。主に高齢者を対象に慢性期医療を提供する病院です。要介護度の高い高齢の患者さんが大勢、入院されています。また、神経難病や意識障害が高度の患者さんが入院する病棟もあります。現在は、全部で47床あり、慢性期医療を提供しています。

―そういった介護療養型の病院の多くは郊外にありますが、貴院は都心のとても便利な場所にありますね。

東京では八王子市周辺に多くの介護療養型病院がありますが、23区内には少ないのです。文京区には超急性期医療を行う大学病院が4つ、都立病院が1つありますが、療養病床を持つ病院は2つだけです。東京都はこれから急激に高齢化が進んでいきます。大きな病院で手術を受けても、すぐに家に戻れない患者さんが大勢いらしゃいます。家庭の事情などで在宅療養に移れない患者さんや、在宅療養中に状態が悪化して再入院が必要となる患者さんも多いので、要介護度や医療必要度の高い高齢者をお預かりできる当院の役割は重要だと考えています。

―昔は救急医療や手術も行う病院だったと伺いましたが、高齢者医療に転換された理由は何でしょうか。

病院は地域のニーズに合った医療を提供しなければなりません。今の時代は、患者さんは重い急性期疾患にかかれば高度医療を受けられる病院に行きます。私は元々は消化器外科医で、当院に赴任した当初は手術をしていましたが、小規模病院ではスタッフ数や設備に限界があり、そこまで高度な医療は提供できないと感じました。一方、病棟を見渡すと、寝たきりの高齢者がたくさん入院されていました。ただ、寝たきりにしておくのではなくて、質の高い看護と介護やリハビリを提供し、患者さん本人とご家族に安心していただくことが重要だと考えました。例えば、最後まで口から食事が食べられるように努力するとか、常に清潔で快適な環境を保つとか、患者さんの幸福につながる看護や介護があります。その意味では、私自身も外科医から高齢者医療の専門医へと考え方を変えていきました。例えば、脳卒中で倒れても、急性期治療が終われば、まだ、その先に長い人生があります。認知症の人たちもそうです。そうした患者さんの人生を見つめる医療を行いながら、「いかにして生を全うしていただくか」を常に考えています。

記事更新日:2016/01/24


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