澤田こどもクリニック

澤田こどもクリニック

澤田雅子院長

医療トピックス

子どもを持つ親に知ってほしい
予防接種の気になること、あれこれ

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子どもを産んだ後、考えていかなければならないことの一つに予防接種がある。こんなにたくさんの種類を打たなければならないのかと、驚く母親も多いはず。まして初めての子どもとなればなおさらだ。「澤田こどもクリニック」の澤田雅子院長は「ぜひ予防接種の役割を知って納得した上で接種してください」と呼びかけている。予防接種の意義や気になる副反応について、ポイントとなる部分を具体的に伺った。

予防接種をするべきか悩んだときは、しなかったときのリスクを考えれば、自然と答えは見つかるはず

予防接種の意義や役割について教えてください。

25891 mt 1 q1 1440043066 ▲予防接種を受ける目的を正しく理解することが大事 昔は子どもがたくさんいたので、集団の中で暮らしている間に自然と免疫ができていくことが多かったのですが、今は子どもの数が少なく、予防接種をしないと抗体を持たないまま大人になってしまう状況です。また、接種していないがために、感染症にかかり重い後遺症が残る場合もありますし、病気などで受けられない方々に移してしまう可能性もあるわけです。予防接種には、感染を防ぐ目的と周囲に移さない配慮、また、かかってしまっても症状が軽く済むというメリットがあります。多くの感染症が予防接種で防げることをぜひ知っていただきたいですね。

日本の予防接種は、以前と比べてどのように変わってきているのでしょうか。

25891 mt 1 q2 1440043066 ▲種類が多いからこそ、勉強が大変なのが予防接種 予防接種でできた抗体は「ブースター効果」といって、再び抗原に接触すると免疫力が高まります。子どもが多かった時代は、1回打てばブースター効果で免疫がしっかりと付いていたのですが、今は子どもの数も少ないので感染症に接する機会がほとんどありません。以前は1回だけ打てばよかった“水ぼうそう”や“はしか”の予防接種も、現在は2回接種となっていますし、三種混合ワクチンも、2012年1月からポリオが加わって四種混合となりました。欧米から見ると日本の予防接種は本当に遅れていたのですが、やっとここへきて、ヒブや肺炎球菌、B型肝炎のワクチンなども打てるようになり、肩を並べてきた感じがありますね。

予防接種のスケジュールはどのように立てればいいでしょうか。

25891 mt 1 q3 1440043066 ▲かかりつけ医に相談することで不安は解消されるはず 最近では「子育てワクチンナビ」といって、予防接種の時期を知らせてくれる携帯アプリがありますし、近所の小児科に受診すれば、スケジュールを組んでもらえます。ただ、中には健診や予防接種をさまざまなクリニックで行うお母さんもいて、母子手帳に全ての接種記録がされていない場合もあります。月齢2ヵ月から接種が始まりますから、妊娠中から、生まれたらどのクリニックにかかるかをあらかじめ決めておいたほうがいいと思います。また、子どもの具合が悪くてスケジュール通りに接種できないこともあるので、調整しやくするためにも、できれば1ヵ所のクリニックで接種してほしいですね。予防接種に使用するワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンがあり、生ワクチンは接種後4週間、不活化ワクチンは1週間あければ次の予防接種ができます。これを知っているとスケジュールがたてやすいかと思います。

定期接種と任意接種はどちらも打ったほうがいいのでしょうか?

25891 mt 1 q4 1440043066 ▲子どもが遊べる場所がたくさんある澤田こどもクリニックの院内 定期接種はやるけれど、任意接種はやらなくてもいいのですかと、たまにお母さん方に聞かれることがありますが、決して任意だからやらなくていいわけではありません。よく言うのですが、かかってしまってから予防接種をしておけばよかったと思うのでは遅いのです。今はインターネットで情報が得られますから、未接種だったために感染し、重い後遺症が残ってしまうことがあると知っていたりするお母さん方は、やはり予防接種の意識が高く、任意接種も積極的に受けていらっしゃいますね。

お母さん方は予防接種の副反応をとても気にされると思うのですが。

25891 mt 1 q5 1440043066 ▲怖がる子どもの心を温かく包み込む、澤田こどもクリニックのスタッフさん 副反応には軽いものから重いものまであります。熱が出たり注射した部分が腫れたり、少し元気がないかなということはよくあることで、当院では、接種する前にこれらは想定内の副反応だから、出ても心配しないようにとお母さん方に説明します。見極めるポイントは、接種後も水分がとれて元気があり、機嫌が良ければ、多少高い熱でもさほど心配することはありません。もし熱は高くなくても、顔色が悪くてグッタリしているようだったらすぐに受診するべきです。お母さん方も初めてのお子さんだと、わからないことも多いと思いますので、判断に迷ったら接種した医療機関に相談したほうがいいですね。

ドクターからのメッセージ

澤田雅子院長

予防接種は世界的に確立されている感染症対策の一つです。何のために行うのか、どんな病気を防ぐのか、また副反応についても、お母さん方が自ら勉強して、納得したうえで接種していただきたいですね。母子手帳を確認してもし接種できていないワクチンがあったら、小児科に一度相談していただければと思いますし、特に海外で暮らしていると、日本と予防接種のスケジュールが違うために、接種する機会が持てなかったりするワクチンも出てきます。感染症によっては日本で患者が少なくても、海外では多い場合もありますから、未来を担う子どもたちが感染症に脅かされることがないよう、しっかりとスケジュールを組んで接種してほしいですね。

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