東京医科歯科大学医学部附属病院

大川 淳病院長

25862

中央線御茶ノ水駅から徒歩で約5分、東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅から徒歩で約2分のところに位置する東京医科歯科大学医学部附属病院。歯学部附属病院と並立し、「安全良質な高度・先進医療を提供し続ける、社会に開かれた病院」の理念のもと、37の診療科と21の中央診療施設を擁する。難病治療部や救命救急センターの体制も整っており、行き場のない患者さんに対してしっかりとした医療を提供できる体制を強みとする。2016年4月より、整形外科専門医の大川淳先生が病院長に就任。医療安全や医療教育のシステムづくりにも携わり、広い視野で病院の運営を行う。大川病院長に、病院長就任までの経緯や診療ポリシー、今後の展望、地域の病院との協力体制などについて聞いた。
(取材日2016年5月17日)

難治性疾患の診断・治療に力を入れ、救命救急の体制も

―病院の特徴を教えてください。

当院は、医歯総合を目標とした臨床研究などが盛んに行われている国立大学病院です。37の診療科と21の中央診療施設があり、年間に約54万人の患者さんがいらっしゃいます。潰瘍性大腸炎・クローン病、膠原病・リウマチ、神経難病、腎・膀胱・前立腺がん、頭頸部・頭蓋底腫瘍といった難治性疾患の診断・治療を得意としており、新たな治療法の開発などにも取り組んでいます。救命救急センター、災害拠点病院としての機能も備えており、行き場のない患者さんに対してきちんとした医療を提供できるのが強みだと考えています。

―がん診療については、どんな特徴がありますか?

腎・膀胱・前立腺がん先端治療では、当院で開発した「先端型ミニマム創内視鏡下手術」により、膀胱がんや前立腺がんの手術を行っています。ロボット様の機能を付加し、小さな創から腹膜を傷つけずに行う手術のため高齢者の患者さんや合併症の患者さんにも安全な手術として注目を集めています。頭頸部や顔面にできた悪性腫瘍の治療も非常に進んでいるといえると思います。また、当院では、チーム医療を通して、身体面だけではなく精神面、社会面などさまざまな側面から施す緩和ケアにも力を入れています。2017年には、大学病院としては珍しい、15床の緩和ケア病棟が完成する予定です。末期になった患者さんの痛みを緩和するための方法を見つけ、在宅に戻すまでのお手伝いをしていきたいと思っています。

―地域のドクターとの連携について教えてください。

当院には、地域や外部の医療機関との医療連携を担当する「医療連携支援センター」があります。3年ほど前から、同センター主催で地域の先生とのつながりをもてる地域医療懇談会を開き、フェイスtoフェイスでコミュニケーションがとれるような場を設けています。地域の先生方から紹介いただいた患者さんを一生懸命診療させていただいていますが、今後は頃合いのよいところで地域の先生に診療をお願いするといった分業のしくみを作っていかなければいけませんし、それに対する理解も促していきたいと思っています。私自身も、東京都の医師会の集まりにはできるだけ出るようにしておりますので、地域医療構想にもなるべく早く対応していく努力を続けていきたいと思います。

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