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うつ病患者の職場復帰を
心身の両面からサポート

小石川メンタルクリニック

(文京区/茗荷谷駅)

最終更新日:2020/01/27

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うつ病が原因で仕事を休職・離職した人を対象に、スムーズな職場復帰を支援するリワークデイケア。「小石川メンタルクリニック」はデイケアを開設して、今年で7年目。現在は約70名の登録者に、レクリエーションや軽スポーツ、ソーシャルスキルトレーニング、集団認知行動療法などさまざまなプログラムを提供している。こうした支援は医師、精神保健福祉士、臨床心理士、看護師などの連携によって行われており、職場復帰したあとの、うつ病の再発防止が期待できる。社会的にうつ病の患者数がますます増大している現在、力を入れるべきだというこのサポートプログラムについて、白井麻理理事長にくわしく話を聞いた。(取材日2014年7月30日)

うつ病の回復に向けた取り組みだけでなく復職後もトータルでサポート。求職活動を含め、スムーズな社会復帰を総合的に支援

Qデイケアの目的とシステムについて教えてください。
A
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▲3階のパソコンスペース

当院のデイケアでは、うつ病のために休職中の方で、職場復帰をめざしている方を対象に、医師、精神保健福祉士、臨床心理士、看護師、作業療法士が連携してさまざまなプログラムを提供しています。参加者の状態に合わせ、「導入期」「回復期」「リハビリ勤務・復職交渉期」の3段階を設定。参加者は毎週2〜5回通院し、生活リズムを取り戻し、仕事への意欲と能力を高めることを目的としたプログラムに参加します。復職までの利用期間は平均約6ヵ月。当院のデイケアは、すべての参加者に担当スタッフが1人ずつ割り当てられる個人担当性が特徴で、復職までサポートしています。

Q誰でも参加できるのでしょうか。
A
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▲スタッフは個人担当制できめ細やかなフォローを実現

基本的に、主にうつ病の患者さんであれば年齢制限などなく、どなたでも参加可能です。ただし、「本人の復職に対するモチベーションが確認できること」が必須条件。最近ではうつ病の社員に対し、リワークへ参加して復職を目指すことを指導する企業も増えていますが、なにより、参加者本人に「復職したい」という意思がなければ、通院は継続しません。そのためこちらでも、周囲の押しつけではなく、自分の意思で参加されている方が、多いと言えます。他院通院中の方も、場合によっては参加可能ですが、デイケアでの行動や症状から、改めて診断内容が見直されるケースもあるため、当院でも診察を受けていただいております。

Qどのようなプログラムを提供しているのでしょうか。
A
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▲さまざまなプログラムを行う4階フロア

月曜日から土曜日まで、午前と午後に1つずつ多様なプログラムを提供しています。各自の回復過程に合わせ、適切なプログラムに参加できるよう配慮しており、例えば仕事の場面や日常生活を想定し、ディスカッションやロールプレイをしながら、さまざまな課題に対する対処法を身につけていく「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」、自分の考え方や行動パターンを見直していく「集団認知行動療法(CBGT)」、そのほか、軽スポーツやレクリエーション、パソコンを使用したワークなどがあります。これらのプログラムをグループで行うことにより、メンバーの一員として自分の存在価値を見つけることにつながり、対人交流や感情表現力の改善が期待できます。また、他者の意見を聞くことにより、客観的な自己分析にも役立ちます。

Qデイケアに参加するための手順を教えてください。
A
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▲プログラム中も一息つける休憩スペース

まず、外来のお電話にてリワークデイケア利用の希望を伝え、当院の初診予約をお取りください。そして院長による診察の際、リワークデイケアの利用についてご相談ください。院長が対象者と判断した場合、デイケアのスタッフがシステムを説明し、施設をご案内いたします。その後2回、体験参加をしていただきます。体験参加では、参加希望者が雰囲気などを体験し、継続して利用できるかを自ら判断していただきます。また、スタッフは参加状況を観察し、総合的に判断して参加を決定します。現在では、さまざまなリワークデイケアの施設が有りますので、他の施設と比較検討していただき、通所を決めていただければと考えております。

Q他機関との連携も積極的にとっているとうかがいました。
A
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▲復職後も定期的な面談でフォロー

デイケアの目的は、うつ病で仕事を休職した人がスムーズに職場復帰できるよう支援すること。しかし離職してデイケアに参加する方や、デイケアの参加中に離職される方など、回復後に求職活動を行わなければならない方も少なくありません。そうした方のために、こちらでは各地のハローワークや障害者支援センターなどと連携しております。また、一般枠での支援や障がい者雇用という枠組みを活用し、各自の能力に合った仕事を見つけられるよう応援しています。また、復職・再就職後も担当スタッフと定期的に面談を開催。土曜日には復職者を対象にしたデイケアも行い、復職後の悩みをみんなで語る機会も設けています。病気の回復から復職・再就職後のサポートまで、幅広く対応していますので、興味のある方はぜひ一度、ご相談ください。

ドクターからのメッセージ

白井 麻理理事長

「うつ病患者のグループに参加するなんて、自分の症状まで悪化するのではないか」と心配する方も少なくありません。しかし実際、見学に来られた方は、「本当にうつ病の患者なんですか」とびっくりされます。こうしたデイケアに参加することは、多くの方にとって非常に勇気を必要とすることだと思います。しかし、時には違う体験をしてみるのも大切なこと。周りのメンバーの症状が少しずつ変化していく様子を見て、「自分も頑張ろう」と刺激をもらうこともあるでしょうし、「悩んでいるのは自分だけじゃない」と励まされることもあるでしょう。また、自分の治療の経過を他のメンバーと比較しながら理解することもできます。そうすることで、復職・再就職のためにどういう準備が必要なのか、課題と対処方法が見えてきます。だからこそ現在、うつ病に悩んでいる方に、勇気あるはじめの一歩を踏み出して欲しい。その一歩が、未来へつながる大きな足がかりになれるよう、私達スタッフも全力でサポートします。

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