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加賀 康宏 院長の独自取材記事

霞ヶ関診療所

(港区/虎ノ門駅)

最終更新日:2019/10/10

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「胃の内視鏡検査を受けて、“今度は友達を連れてきます”と笑顔で帰っていく患者さんがいらっしゃるんです」とうれしそうに語るのは、「霞ヶ関診療所」の加賀康宏院長だ。同院では胃カメラ・大腸カメラの検査を行っており、加賀院長はどちらの検査経験も豊富。胃カメラ検査によるピロリ菌治療にも力を入れており、胃がんリスクの軽減をめざしている。普段の診療では患者の話をしっかり聞き、共感することを重視しており、診療を終えるときにはスッキリした表情になる患者も多いそう。院長の人柄を反映したかのように、スタッフ全員の対応も優しく穏やかだ。休日も内視鏡検査ができる病院に行き、腕を磨き続けているという加賀院長に、診療にかける思いを聞いた。
(取材日2019年9月30日)

患者の話をじっくりと聞き、共感する気持ちを大切に

院長に就任された経緯をお聞かせください。

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当院は1955年に開業したクリニックで、僕が院長になったのは2017年です。昭和大学横浜市北部病院総合内科の時の上司にお声がけをしていただき、当院の創業者の武井虎之助先生、2代目の武井宏二先生からクリニックを引継ぎまして、3代目として就任しました。患者さんの8割はこの辺りにお勤めの方、残りの2割は港区在住の方や、昔この近くで勤務されていた方、昔からこの診療所で診てもらっていたという方です。最近は若い方が増えていますが、40代、50代の方が中心ですね。生活習慣病や健診での指摘、風邪や下痢、便秘などで来院されています。仕事の合間に来られて急いでいる方が多く、「具合が悪いけれど仕事に戻らなくては」という方も少なくありません。また、下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアによる胃のもたれや痛みなど、ストレスが原因の不調を訴える方が目立ちます。

ストレスを抱えている方に対し、どのように対応されていますか?

とにかく、よく話を聞いて共感することを大切にしています。大学病院や総合病院は混んでいますので、数時間待ったのに診療が5分で終わってしまうことが珍しくありません。けれどここはクリニックなので、じっくり話を聞くことができます。症状だけではなく患者さんが置かれている環境にまで踏み込んで聞くこともありますね。何度も通われている方だと、どのような会社に勤めているかなどもわかってきますので、悩んでいることや、現在置かれている状況をお聞きすることもあります。それに合わせた治療を行うほか、産業医へ相談するように提案することも。話すことである程度楽になる部分もありようで、「ほかでは聞いてもらえない話も聞いてもらえる」とおっしゃっていただくことも多いです。

先生は生活習慣病の治療を得意とされているそうですね。

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昭和大学横浜市北部病院では総合内科にいましたので、生活習慣病の方の診療にもずいぶん携わってきました。生活習慣病は、偏った食事をすることにより、コレステロールや、尿酸、血糖値などが高くなってしまうことが多いので、食生活を変えないと薬も減らせません。そのため食事指導がメインになります。実は僕も12キロ痩せたんです。自分もある程度健康的な食生活をしていないと説得力がないと感じ、自分の食生活を根本的に見直して運動習慣をつくりました。治療ではその経験も生かしています。

食生活の改善やモチベーションの向上への工夫はいかがでしょうか。

食事について言い続けると、努力してくれるようになる方もいますので、根気強く伝えています。相手が嫌な顔をしても言い続けると徐々に響いてきますね。「ランチを気をつけるようになった」「GI値が低いものを選ぶようにしている」といったお話を聞かせていただくこともあります。10~20キロくらい痩せて、薬が不要になった方も何人かいらっしゃいます。総合病院や大学病院で勤務していた際、糖尿病でこん睡状態になって救急搬送されてきて、助からなかった方がいました。糖尿病で透析が必要になり、日常生活を奪われてうつ病になってしまう方もいます。そうなる前に、早めに健康体に戻ってほしいという想いもあって、しつこくても根気強く伝えています。生活習慣病がひどくなるとどうなるのかという例もお伝えし、「そうならないように早めに治しましょうね」とお話ししています。

ピロリ菌の検査・治療で、胃がんリスクの軽減をめざす

こちらのクリニックならではの検査や治療はありますか?

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僕は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医で、超音波の検査、胃カメラ、大腸カメラの検査ができます。大腸ポリープは、1cmくらいであれば検査当日に取ることも可能です。また、下痢、便秘が続く、おなかが張るという方には、まず大腸カメラで内部の様子を確認するのですが、それで何も問題がないのに症状が続く場合、過敏性腸症候群という診断になることがよくあります。その場合は腸内細菌叢といって、腸内細菌の影響なども考えられますから、日頃の食生活を伺って食事の内容に問題がある場合は食事指導を行うこともあります。腸関連でいえば、便秘治療も行っています。漢方薬と西洋医学を組み合わせ、すっきり排便していただけるように工夫しています。

胃の検査についてはどうでしょうか。

胃カメラの検査の際、ピロリ菌があるかどうかも含めて見ており、ピロリ菌の治療には力を入れています。最近は少なくなってきましたが、ピロリ菌の検査をしていない方や、ピロリ菌がいても治療していない方もいます。疑いがある方には検査をして、必ず除菌をするようしています。胃がんの9割はピロリ菌が原因だといわれています。放置して進行胃がんになってしまい、完治が難しくなっている方の治療もたくさん経験してきましたので、そうならないように除菌を推奨しています。

がん治療の経験も豊富だとお聞きしました。どのような場面で役立っていると感じますか。

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がんを告知する場面です。突然がんだと言われると、その後、何を言われても頭に入ってきません。そのあたりを加味した上で、これからどうしたらいいのかをお話しし、総合病院を紹介するようにしています。また、余計なことも言わないようにしています。明らかに手遅れなのに治りますというような、期待を持たせるようなことは言いません。ただ、治療をして治癒する可能性がある方には「今ならまだ大丈夫です」とお伝えしています。

診診連携でスムーズな治療に取り組む

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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祖父と父が医師で、地元で開業医をしています。2人とも消化器外科の医師で、子どもの頃ケガをした時は父に治療をしてもらいました。実家の1階が診療所だったので、間近で見ていたからこそ、医師になることしか考えられませんでした。消化器内科に進んだのは、今後の医療では内視鏡が主流になってくるのではないかという思いがあったからです。いずれ開業した時、消化器内科で内視鏡中心の診療をしたいと考えていたのも理由の一つです。

お休みの日や診察後はどのように過ごされていますか?

以前の勤務先の病院の医師とゴルフを楽しみ、体を動かしつつ情報交換して交流を深めています。また、定期的に別の病院で内視鏡検査をして、勉強させてもらいつつ経験値を増やしています。あとは週に1回ほどですが、筋力トレーニングもしています。これはやってみるとわかるのですが、筋トレをするとリフレッシュできるんですよ。それから家族と過ごす時間も癒やしです。

新たに取り組まれている試みはありますか?

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診診連携といって、クリニック同士で連携を取っています。消化器内科以外の検査が必要な場合、知っている先生を紹介してそこで検査が受けられるようにする試みです。大学病院や総合病院だけでなく、クリニックとも連携を取ることで、自分のところではできない検査や治療をカバーし合うことができます。スムーズな診療ができるように心がけていきたいです。

読者へのメッセージをお願いします。

クリニックの良いところは患者さんとの距離が近い点ではないかと思っています。実際に「上司の具合が悪いから見てくれないか」と上司を連れてこられる方や、ご夫婦で通われる方もいます。ちょっとしたことでも気兼ねなく相談できる環境づくりは大切です。患者さんとプライベートな話ができるくらい親しくなれれば、悩みも相談しやすくなります。それがクリニックの役目なのではないかと思っていますし、そういう環境をつくりたいと心がけていますので、悩みがあれば気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ピロリ菌検査/2500円~(金額はあくまで目安です)

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