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角 ゆかり 院長の独自取材記事

虎ノ門ウィメンズクリニック

(港区/虎ノ門駅)

最終更新日:2021/12/27

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虎ノ門駅近くの「虎ノ門ウィメンズクリニック」角(すみ)ゆかり院長は、気さくな口調の中にもさりげない気遣いを感じさせるドクター。虎ノ門エリアには産婦人科クリニックが少ないことから、働く女性の役に立ちたいと開業したという。また診療の傍ら、「ウィメンズヘルス」について学びを深め、メンタルヘルス、DV(配偶者など親密な相手からの暴力)やハラスメントなど女性を取り巻く問題にも詳しく、多角的な視点から女性の健康と人生をサポートすることをめざす。子宮頸がん予防ワクチンの啓発をはじめ、中高生への性教育や、若い世代への情報発信にも積極的だ。女性のデリケートな症状や問題を扱う専門家として、日々心を砕く角院長に、クリニックでの診療の特徴や医師としての想いを聞いた。

(取材日2021年7月28日)

オフィス街で、女性の悩みに応え健康を幅広くサポート

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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まず、完全予約制であること。一人ひとり時間をかけて丁寧に診察したいのですが、一方で他の患者さんをお待たせするのは心苦しいので、思い切って完全予約制にしました。とはいえ、緊急の避妊や月経周期変更についてはお待たせすることができませんので、当日の対応を行っています。診察室は2つありますが、一方に妊娠した患者さん、もう一方には不妊治療中の患者さんが入られることもありますので、診察室での会話が外に聞こえないように遮音性の高い壁を使用しています。待合室に飾っている絵画はどれも私のお気に入りなのですが、季節ごとに入れ替えており、少しでもくつろいでいただければと思っています。患者さんは近隣にお勤めの女性が大半ですが、私が性教育や女性の健康教育にも取り組んでいることを知って少し遠方からわざわざ受診される若い世代の方も増えました。

診療面にはどのような特徴がありますか。

下腹部痛や不正出血など婦人科領域の病気の診断・治療をはじめ、月経(生理)に関するトラブル、PMS(月経前症候群)、更年期障害、不妊相談、性感染症、低用量ピルや避妊リングといった避妊相談、膀胱炎症状の診療など幅広く対応しています。分娩は取り扱っていませんが、初期の妊婦健診は行います。また子宮頸がん検診、子宮体がん検診、卵巣がん検診、子宮頸がん予防ワクチンなど予防接種も行っています。

子宮頸がんワクチンについては、9価ワクチンにも対応しているそうですね。

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そうです。ヒトパピローマウイルス(HPV)という子宮頸がんの原因ウイルスには多くの型があり、特にがんの原因になりやすいものはハイリスク型として知られています。今は2価や4価のワクチンが定期接種で使用されていますが、最近は9価ワクチンといって9種類の型に対応するワクチンが出てきています。このワクチンですとさまざまな型に対応することが可能になりますので、できるだけ多くの方に知ってほしいと思っているところです。また、性交渉を経験する前の接種が望ましいので、保護者の方にも正しく理解してほしいですし、ワクチンを接種しても定期検診を受けることは必要であることも啓発したいと思っています。

女性のデリケートな症状や多様な問題の専門家として

この地で開業した経緯を教えてください。

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大学病院や中核病院を経て「パークサイド広尾レディスクリニック」で院長を務めていた頃に、港区医師会の先生方から「虎ノ門近辺は産婦人科の個人クリニックがほとんどなく、患者さんが困っている」とお聞きしていましたので、近隣で働く女性に気軽に来院していただけるクリニックをめざして開業しました。この周辺には東京都済生会中央病院などいくつもの総合病院があり、患者さんの病状やご希望に合わせて紹介先を選べることもメリットだと感じています。

診療する上で、どのようなことを大切にしていますか。

まず、患者さんのお話をよく聞くことですね。婦人科にかかる患者さんは、自分が気になっている症状に意識が集中してしまうあまり、その他のことをお話しされないことが多いのです。例えば月経痛も「痛い」というだけでなく、どこがどのぐらい痛いのか、体の状態を詳しく聞くことで、症状や病気を深く知ることができます。また生活環境についてもよく聞いて、患者さんのライフスタイルや希望に合わせた治療を提供することを心がけています。女性としての健康的な生活を過ごすことができるようなお手伝いをしたい、というのが私の想いですね。

女性の健康について、さまざまな面から研究されているそうですね。

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開業前に東京女子医科大学女性生涯健康センターで婦人科の講師を務めていたのですが、女性の健康を守るという観点から婦人科・内科・皮膚科・メンタルケアという総合的な医療を実践する施設で、私自身もいろいろと学ぶことができました。そして開業後には、オーストラリアのメルボルン大学大学院で、WHOの研究結果に基づくウイメンズヘルスの講座を受講し、さまざまな切り口から、女性の健康について考える機会を得ました。こうした学びを通して、家庭内暴力や性的暴力の問題、精神的ストレスが身体症状として出ること、逆に女性ホルモンの変動により精神的影響を受けることなどを、若いうちから学んでほしいと強く願うようになりました。DVやハラスメントについてはこの数年で日本でも関心が高まってきたこともあり、ウイメンズヘルスの学びを日々の診療にも積極的に生かしていきたいと思っています。

ところで先生のプライベートなことも少し教えてください。

父が自宅で産婦人科を開業しており、その仕事ぶりをそばで見ていました。生まれたばかりの赤ちゃんを見せてもらって出産の感動にたくさん触れてこられたことは、すばらしい経験だったと思います。そうした環境の中で、自然に医師になろうという気持ちが芽生えてきましたが、産婦人科の医師はなかなか休養を取りにくく、父が早世したことから家族には反対されました。でも、出産と女性の健康を支えるすばらしい職業だと思い、父と同じ道を歩んできました。趣味としては祖父・母・私と3代続けて兵庫にある歌劇団のファンで、物心ついた頃からずっと見てきました。今も大好きなんですよ(笑)。多忙な日々を一瞬で忘れて、また次の日から頑張ろうという気になれて、何よりのリフレッシュ法です。

女性の幸せな人生のための啓発や情報発信にも取り組む

これからの展望について聞かせてください。

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産婦人科ひいては社会における展望として、中学生や高校生への性教育の活性化に携わっていきたいですね。少子化が進み、最近は赤ちゃんに接する機会がないまま大人になり、自分で子どもを産み育てることになって戸惑う人も少なくありません。また一言に「性教育」といっても性感染症や避妊についての説明だけでは不十分で、生殖のための適齢期や検診の重要性についても専門家の立場から「性と健康」について解説していきたい、そう考えています。「ウィメンズヘルス」の学びも生かし、特に問題の起こりやすい若い世代に働きかけたいと思っています。DVやハラスメントについても、知識を学ぶだけでなく、実践的なロールプレイなども取り入れたプログラムに進化させて広めていきたいと考えています。

若い世代からの働きかけが大切なんですね。

そうですね。現代女性は、妊娠や出産などのライフイベントについて、また自分自身の健康や病気について、驚くほど知識が少ないように思います。性感染症は一時より減ってきていますが、関心が低くなっていることもあり、知らずに感染してしまうということもありますし、梅毒は、この数年増える傾向にありますので注意が必要です。コロナ禍で妊娠率が低下し、あるいは経済的な理由で子どもを育てるのは苦しいと妊娠中絶を選ぶケースもあり気になっています。若い世代への啓発にも積極的に取り組みたいので、その意味でもコロナ禍が早く収束してほしいと願っています。

最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いします。

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現代の複雑な社会環境は、女性にも大きな影響を与え、人生の選択肢や価値観がどんどん変化してゆき、ストレスが原因で体調やホルモンのバランスを崩すことも珍しくありません。将来を考えれば早く治療を受けるべきなのに、婦人科を受診されていない子宮内膜症や生理不順の方、デリケートな問題に一人で悩んでいる方も少なくないと感じています。当院は、思春期から更年期後まで、女性としての健康的な生活、幸せな人生を過ごすことができるようにお手伝いしていきたいと考えています。婦人科領域の悩みや異常、性に関するトラブルなど、なんでも気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ピル:3080円~3300円(1ヵ月)、避妊リング4万400円~、緊急避妊:7700円~1万6500円、月経周期変更:3700円~

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